J-WAVE 81.3 FM
SATURDAY 21:00 - 21:54

STORY

2020.02.01

歌舞伎役者/俳優の尾上右近さん

++ Introduction ++

尾上右近さん主演の現代劇「この声をきみに〜もう一つの物語〜」は
NHKで放映されたドラマのスピンオフとして舞台化されるもので、
原作を手がけた大森美香さんの書き下ろしによる作品。
朗読教室を舞台に現代日本でのコミュニケーションの重要性を訴える
内容になっています。

舞台俳優としては新人に近いと感じている右近さんは
役の気持ちをしっかり作って台詞を言うことの重要性は歌舞伎も同じで、
こつこつと体得していかなければいけない問題だと思っているとか。

『芝居は上手い下手ではない世界だと思っていて、
人間力や人間性が滲み出るものだと思います。
人として成長する為に挑戦するという意味合いも大きいですね』。

2018年に上演された「ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル」に続き
2作目の現代劇・・・

『基本的に歌舞伎はお客さんにお尻を向けることが無いんですよ。
日常での会話は対相手で、それを絵面で見せるのが歌舞伎ですが、
現代劇はそれを日常の中でお客さんに見せるという意識で演じるので
成り行きでお尻を向けることは往々にして起こりえますが、
それが自分では考えられなくて最初は抵抗がありました。
歌舞伎は着物を着てお化粧してかつらを被るという…
それが舞台に立つ上での精神的な鎧みたいなところがあって、
服を着て舞台に出ること自体が初めての感覚だったので
戸惑いがあって恥ずかしい思いをしました』。

歌舞伎は一日に3役や4役が当たり前で女形か立役、白塗りかなど
バリエーションに富んでいるので役に引きずられることは無いそうですが、
現代劇は一役なので引きずられるという初めての感覚があったとか。

『歌舞伎の場合は3〜4日で全体稽古をして否応なく初日ですけど、
一ヶ月近くの稽古を経て舞台に臨むことができる新劇は有り難い経験で、
その中で役と徐々に出会っていくという感じだと思います』。

『この声をきみに〜もう一つの物語〜』
大阪公演は3月6日〜8日@サンケイホールブリーゼ
東京公演は3月12日〜22日@俳優座劇場



++ Until now ++

清元節宗家に生まれて学校よりも舞台に立つことが好きだったという
幼少期について・・・

『浄瑠璃と言われる歌舞伎の伴奏音楽の家に生まれた中で
歌舞伎役者になりたいと思った時から初舞台を踏むまでが短く、
とても早いタイミングで訪れました。
自分の中では清元が好きで稽古はしてもらいながらも
役者で演ってみたい役への憧れがたくさんあって…
清元の家に生まれたことに対する責任をどのように持てばいいのか
ということは幼少の頃からあったような気がします。
どちらも好きだけど舞台に初めて出たのが役者だったからという
何となくぼんやりした思いがあったように思いますね』。

初めて舞台に立ったのは7歳。
それ以来、歌舞伎役者の道を進みつつ浄瑠璃も精進し続けている右近さん。

『両立できるかにチャレンジしている最中ですが前例が無く、
各ジャンルのプロフェッショナルの集合体で舞台が作り上げられている
歌舞伎の世界は、役者の子供は役者を継いで一生をかけて勉強するので、
清元を学びながら役者も勉強するというのは一生では足りないくらい
人生を通じての勉強と修行が必要とされることだと思います。
それに一生を費やすことを自分で経験したいという思いが一番強いです。
諸先輩たちに理解してもらい、お客さんに納得していただくことが
重要だと思って頑張っている段階ですかね』。

++ Right now ++

完全オフの日はお酒を飲むということで、好みは焼酎とウィスキー。
休みということを感じるために朝から飲むこともあるとか。

『基本的には飲みながら人と関わるのが好きですね。
切り替えるということ自体をあまり気にしないというか、
地続きで考えています』。

今、夢中になっているのは黒い服の収集。

『楽屋と自宅の行き来が基本なので私服でいる時間は短いですけど、
そんな時間を豊かなものにするのは至福だと思っています。
でも、朝に色合わせなどを考えることに時間がかかってしまうので
黒に揃えようと思って…。
スティーヴ・ジョブスのように毎日同じ服を着るほど
メンタルは強くないので素材と形で勝負しています』。




++ From now on ++

3月の舞台公演「この声をきみに〜もう一つの物語〜」に続いて
5月には映画「燃えよ剣」の公開を控える中、仕事のバランスについては…

『人間力だと思っていて、全てを地続きで捉えた方が良いと思っていて、
いろいろな仕事をする毎に人間として魅力がある状態を目指したいです。
歌舞伎役者という肩書をいただいている以上は現代と古典芸能である
歌舞伎を結びつける現代の役者としてやって行きたいし、
責任もあると思うんですよね。
一方で清元もあるので志を持っていれば何でもできる人であり、
そんな人の歌舞伎を観たいと思って、面白いねと言っていただけるのが
自分の中では一番願わしい将来ですね』。

ON AIR LIST

  • SOUND AND VISION / DAVID BOWIE
  • SPONTANEOUS / FLYING LOTUS
  • BAD GUY / BILLIE EILISH
  • GRACE KELLY / MIKA

ARCHIVE

MESSAGE TO STUDIO

メッセージを希望する方は、
下のボタンから専用フォームにて送信ください。

メッセージを送る
  • TRUME

INSTAGRAM

HOME