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STORY

2020.01.25

アイス評論家/日本アイスマニア協会・代表理事のアイスマン福留さん

++ Introduction ++

2010年頃からコンビニやスーパーで買えるアイス食べて
ブログで紹介することを始めて現在に至っている福留さん。
アイスクリーム万博「あいぱく」という、全国の美味しいご当地アイス
100種類を集めたイベントも開催しています。

『アイスの情報はひたすらコンビニを回ります。
月曜日にコンビニの本社に新商品が登録されて、
火曜日に新作アイスがお店に並ぶというサイクルになっています。
期間限定のものを逃してしまうと二度と食べられないことが多いので、
火曜日に発売されたら全コンビニを回るという感じですね。
最近は「PB商品」と言われるプライベート・ブランドが増えているので
美味しいアイスは全部のコンビニを回らないと食べられないです』。

セブンイレブンは高価格帯のリッチな商品が多く、
ファミリーマートは幅が広く、ローソンはスイーツ系が強い、、と
コンビニによってそれぞれ違うとか。

1日に3個くらいをコンスタントに食べることを10年続けているという
福留さんの最近のお気に入りは「バニラモナカジャンボ」と
「雪見だいふく ハートのいちご」。
最近は美味しさと食感に加えて見た目が重要視されていて、
今は製造技術も上がっているので冷凍菓でももちもちとした食感が
楽しめる製品も多くかなり美味しいということです。

『僕は「冬アイス」という言葉を提案して定着しましたが・・・
昔から「雪見だいふく」や乳脂肪分が高い「レディーボーデン」などは
夏よりも冬向けの商品として打ち出していたんですよね。
そこで、「冬アイスの日」を作ったんですけど11月15日なんですよ。
その理由としては立冬を迎える月が11月ということと、
アイスクリームは種別が分かれていて、
「ラクトアイス」「アイスミルク」
「アイスクリーム」の中で一番濃いものが「アイスクリーム」で、
乳固形分15パーセント以上と定められていることにかけて11月15日。
毎年11月15日にはアイスクリーム・メーカーの協賛で
約8,000個のアイスを無料で配布する活動をやっています』。


++ Until now ++

トラック運転手や倉庫での積み込み作業員を経て、
1999年に金融系のシステムエンジニアに転職後、
独立して会社を設立。
それが失敗してアイスを紹介する仕事に行き着き、
2015年頃からアイスだけで職業として成り立つようになり
ブログでの情報発信のほか、全国の商業施設にイベントのコンテンツを
買っていただくことが現在のビジネスの柱になっているということです。

思い出のアイスは1978年に発売された雪印の「宝石箱」。

『当時、食品に黒色が使われることは無い中、高級感を打ち出して
黒のパッケージで、綺羅びやかな宝石のイメージの氷の粒が・・・。
40代以上の方にとって“憧れのアイス”で、
復刻してほしいアイスとしてはこれが断トツですね』。

最近のお薦めはセブンイレブンで販売されている「マカロンアイス」。
マカロンにヒビが入ってしまうなど大変な中で全国流通を実現した
赤城乳業の製造技術は素晴らしいとのこと。

『昔はシンプルなアイスが多かったのですが、
ここ数年はアイスと洋菓子や和菓子を組み合わせたもの・・・
餅とアイスとか他のお菓子とアイスとの境界線がぼやけていて、
一体型みたいなものが増えていますね。
ご当地系ではお土産の定番「桔梗信玄餅」がアイスになったり、
長崎のカステラとアイスを組み合わせた「カステラアイス」や
ずんだ餅とアイスを組み合わせたものとか・・・
ご当地のお菓子にアイスをプラスした
ハイブリッドがキーワードですね』。

++ Right now ++

今の仕事が趣味の延長線上にあって、
旅行に行ってアイス屋を巡る感じということで、
繁忙期の夏が終わると海外に行ってアイスを食べるのが定番。
ただ、本場イタリアのジェラートは食べたことが無いとか。

『アイスクリームの消費量は
イタリアよりもニュージーランドが上なので
酪農が盛んな所に行ったり、アジアでかき氷を食べたりとか…。
フィリピンの「ハロハロ」、タガログ語で“混ぜこぜ”という意味で
日本ではミニストップで「ハロハロ」という商品が有名ですが、
本場の「ハロハロ」が食べたいと思って十数店舗、
それだけを食べに行ったりしていますね。
国ごとにアイスの味が違うので
ジェラートの本場に行きたいですね』。

日本のコンビニで販売されているアイスは味が繊細で、
これだけ多様な種類が出てくる点で日本は圧倒的だそうです。



++ From now on ++

今後のアイス市場について・・・

『いろいろなお菓子と組み合わさっていくものが増えるということと、
コストをかければいろいろなものが造れますし、
今では「アントルメグラッセ」というケーキとアイスが一体化した
アイスケーキが出ていますが、そういう流れさらに加速していくかな』。

ご自身が食べたアイスクリームの容器やパッケージを
全て保存しているという福留さんの夢は・・・

『今、6,000点を超えるくらいあって、アイスを食べながら
年代ごとのパッケージを見ることができる
博物館を作りたいと思ってます』。

昭和と平成の歴史を遡り、メーカーの協力も得て製作された
アイスクリームの図「日本アイスクロニクル」が発売中!

ON AIR LIST

  • INTO THE UNKNOWN / IDINA MENZEL & AURORA
  • HAVEN’T MET YOU YET / MICHAEL BUBLE
  • 1001のバイオリン / THE BLUE HEARTS
  • STARDUST / ASGEIR

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