STORY
タレント/俳優/放送作家/脚本家のダンカンさん
++ Introduction ++
たけし軍団の中核メンバーとして伝説的なバラエティ番組に数多く出演し、
90年代以降はタレント、俳優、放送作家、脚本家などさまざまな顔をもち
幅広く活躍されているダンカンさん。
現在は脚本家、演出家の宅間孝行さんのプロデュースによる
「TAKUMA FESTIVAL JAPAN(タクフェス)」の第7弾「流れ星」で
役者として全国をツアー中です。
東京の片隅で古びた下宿屋を営む40年間連れ添った熟年夫婦の謙作と夏子…
その関係は冷え込んでいて、夏子が“自分は愛されていなかったのでは?”
という不安を抱える中、ある日、出先で突然謙作が亡くなってしまうことに。
すると夏子の目の前に何でも願いを叶えてくれるという魔法使いが現れ、
夏子は結婚する前の昭和45年にタイムスリップして自分を見つめ直す中で
何かに気づいていくというストーリー。
ダンカンさんは舞台となっている1970年代の下宿屋の館長役を
演じていらっしゃいます。
脚本と演出を手がけ謙作役で出演している宅間さんの印象について・・・
『噂によると宅間さんは“悪魔より怖い”と言われている演出家ですよ。
実際に一ヶ月間稽古しましたが悪魔よりも酷くて天使よりも優しい人ですね。
演技について自分で答えを見付けるまで絶対に何も言わないので
稽古場で涙したり絶叫してのたうち回る者も出る始末でしたが、
俺も60歳まで生きてきて答えをもらってしまうと言われた通りに演じて
これでいいや〜となって、公演が終わると自分の身になっていないんだよね。
やっぱり自分で見つけたものは胸の奥に仕舞っておいて
次に何かあった時に引き出しから取り出して使えるんだよね』。
タクフェス第7弾「流れ星」の東京公演は11月13日から24日まで
池袋のサンシャイン劇場で上演されます。
休演日もありますので事前にご確認ください。
『人生の見方が変わる人が絶対にいらっしゃると思いますよ。
もっと大切にこれからの時間を生きていこうという方は観た後に出ます』。
++ Until now ++
落語家を目指して立川談志さんに弟子入りしていたダンカンさん・・・
『二十歳の頃で落語はもちろん好きでしたが駄目弟子だったんですよ。
庭の草取りをもっと徹底しろ!と言われたので、“分かりました、
どのくらいですか?”と聞いたら大きな幹の桜とか以外は全部無いくらいに
綺麗にしろと言うので膝や腰くらいの丈の小さな松とかまで全部抜いて、
大きい木は何本かありましたけど更地にして“師匠、草取りしました”
と言うと“テメエ、この野郎〜”って滅茶苦茶怒って“どうにかしろ!”
と言うので・・・ ここからは本当に申し訳ありませんけど、
師匠の家があった練馬のあの辺の地帯は畑で植木を育てているんですよね。
それを夕暮れになるのを待って凄くいい枝ぶりの木を引っこ抜いてきて、
当時は公衆電話で師匠に“実は草むしりのことを許してもらおうと思って
素晴らしい植木を集めてみたんですけど“と伝えたところ
“どうしたんだ?”と言うからちょっと抜いて今持っているんですけどって、
師匠がまた怒るかなと思ったら・・・
“おーダンカンでかした!今、車を回すから”と。
持ち帰って植えて、師匠の家の庭に今も植わっているのはそれですよ』。
ダンカンさんがたけし軍団に入る道筋をつけてくれたのも談志師匠・・・
『あまりにもいい加減だったから本当ならクビなんだよね、多分。
“お前は変わってるし面白れ〜な〜。好きなお笑い芸人とかいないのか?“
と言われたので、来たなと思って・・・
“何をおっしゃるんですか。私は立川談志以外に師匠と思うような者は
この世界には一切いません。もし他の師匠のところに行くことがあれば
ここで腹を掻っ捌きます!“くらいに言ったら、
“そうかそうか、じゃあ例えばでいいから誰かいないのか?”と言うので
“あ、たけしさんのところ・・・”と。
すると“そんな馬鹿もいていいんだよ世の中には。連絡つけてあるからよ。”
と言われてすぐ会いに行って、
その日からたけしさんにお世話になりました』。
++ Right now ++
タレント、俳優としての活動と並行して「サンケイスポーツ」で
阪神タイガースの記事を30年近く、毎日執筆しているダンカンさんは
仕事が無い時でもシーズン中は試合が終わる夜10時半頃までは
外出することなく試合を観戦しているそうですが、
阪神タイガース愛があるので全く苦にならないそうです。
コレクションしているのはサインボールということですが、
野球選手のものでななくて・・・
『一番の宝物は今はもう亡くなってしまった大御所の森繁久彌先生。
取り巻きのスタッフ6〜7人に羽交い締めにされながら
“サインボールが欲しいんです”とボールを渡したところ
“初めてだな〜 書けるかな〜”と言って書いてくれたけどね。84歳の時かな。
あとは日本が生んだ世界の巨人、ジャイアント馬場さん。
日テレのトイレで会ったんですけど馬場さんはもともと新潟の高校から
ピッチャーで巨人軍に入っているんですよ、馬場正平さんという。
で、“巨人の時のサインも書いてもらっていいですかね〜裏側に”と。
巨人軍・馬場正平59番って書いてくれて、両方のサインを一つのボールに
持っているのは俺ぐらいじゃないかな』。
++ From now on ++
規制が厳しくなっている現在のお笑いについてダンカンさんは・・・
『厳しいというか自らで自主規制しているという。
そうなるとお笑いはもしかするとできないかもしれないんです。
お笑いはどういうところから始まったかと言うとステッキを持って
ダブルのスーツを着て懐中時計を持っているような紳士が歩いていて
バナナの皮で滑ったという、それを見て笑うという言葉は悪いですけど
差別から始まっているわけですよね。
その原点を駄目なんですよという風になったらね〜。
昔はお笑い芸人に対して“いいね!そういう不真面目さがいいんだよ!”
“もっとくだらないことをして〜”ってね。今は尻でもだそうものなら
“何をやっているんだ!真面目にやれよ、そこのお笑い”って。
おかしな話になってますよね』。
人にまた変なことをしてると言われて驚かれるのが好きだという
ダンカンさんは例えば絵本を書くなど、
え?お前が何でそれをやるの?
と言われるようなことをやってみたいとか。
あとは事務所の専務なので次の世代を育てたいというので、
例えばうちにいるお笑いタレントでさえぐさ鼻男というのがいて
プロサーファーなんですよ。
それで企画して波に乗りながら音楽をかけて
ピンクレディーの「UFO」を歌ったりとか。
事務所のページで観られますよ。
彼が出てきてくれたりしたら一番嬉しいのかな。
うちの事務所には
シルキーラインやビジーストリートとかいるんですよ。
ON AIR LIST
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ROCK WITH YOU / MICHAEL JACKSON
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(YOUR LOVE KEEPS LIFTING ME) HIGHER AND HIGHER / JACKIE WILSON
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見上げてごらん夜の星を / 坂本九
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WORK / RIHANNA