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STORY

2018.08.11

弁護士の水野祐さん

++ Introduction ++

弁護士という職業柄、堅いイメージを抱きがちなところ
「短パン」というラフなスタイルでお越しいただいた水野祐さんは
主にクリエイターやベンチャー・スタートアップといった
新しい技術を使って
ビジネスを展開している人たちを法律家としてサポートされています。
現在はテクノロジーを使った演出やアート作品、
クリエイティブな広告などを
手がけている会社「ライゾマティックス」の顧問弁護士のほか、
人工知能、街づくりを始め様々な領域のクライアントを抱えています。

契約書や書類作成など、弁護士としての通常の作業だけでなく
今まで無かった新しい事業やビジネスを立ち上げるにあたり
企画やプロジェクトの初期段階から関わって、
“どこまでやっていいのか?”“法律的にはどうなのか?”
といったことをディスカッションしながら
作り上げていくことが大好きだそうです。

最先端のものは法律面で追い付いていない部分もある一方で、
過去の判例から判断すればある程度は見えてきて、
本当に未開な領域は無いので
どのようにして似たような利益状況を
上手く引っ張って自分たちのロジックとして
肉付けできるかといったところが
新しい分野での法律家としての腕の見せどころ
と語る水野さん。
『“日本は規制が厳しすぎる”という空気を感じていると思いますが
弁護士の目から見ると
必ずしも日本だけが厳しいというわけでなくて・・・
日本に生きている私たちが“何も新しいことができないんじゃないか”
という空気にとらわれ過ぎていると感じる機会が多いです。
何か今までにないクリエイティブな表現をしたり、
新しいビジネスを作っていこうとした時、
法律的に厳しい、規制が厳しいという
理由で思考停止しがちなので、
自分のような法律家、弁護士を使ってもらって
上手く乗り越えられるロジックを一緒に作っていくということが
大事なのかなと思っています』。


++ Until now ++

中学・高校と体育会系のサッカー部に在籍していましたが、
それが嫌でサッカーを続けつつも、
その一方で映画や音楽、サブカルチャーに
没頭していた水野さん・・・ 
本人曰く、“自意識過剰な学生時代”だったとか。

大学時代は映画、演劇、音楽などに
本気で取り組んでいる人たちが周りにいた中で
自分自身がクリエイターになりたいと思ったことはほとんどなく、
どうすれば彼らをサポートするための
仕組みを作っていけるかということに興味があったそうです。

その当時、
アメリカの法学者ローレンス・レッシグさんの著書「CODE」に出会い、
インターネットの分野が
法律の面で面白くなるという熱気を感じた水野さんは
弁護士になることを決意されました。

『インターネットとクリエイティブと法律という3者間で、
これから社会課題として面白い領域になる
という感触は確かに感じていたと思います』。

今の時代はアーティストやデザイナーといった、
いわゆるクリエイティブ職だけでなく
プログラマーやエンジニア、インターネットを使って
事業を進める起業家なども
幅広く社会に新しいものを提示するという意味で
クリエイターだと思っていると語る
水野さんはそういった人たちをサポートすることに特化した
弁護士として活動したい
という思いから、「シティライツ法律事務所」を設立しました。

++ Right now ++

基本的に“スーパー公私混同”で片時も仕事と離れることはなく
好きだからこそ仕事が趣味の延長になっていて、
クライアントの映画、ライヴ、演劇を観に行くこともしばしば。
そして、読書に時間をあてることが多いそうです。

通常、弁護士は依頼があってから
その分野について勉強するのが一般的ですが、
水野さんの場合は自分が熱いと感じるものを趣味的に掘り起こして
人に会いに行ったり、
シンポジウムに出席することでその分野にいる人たちと
仲良くなってコミュニティに入り込んで、
それが仕事につながるというケースが
比較的多いとのこと。


今、興味をもっているのは“ブロックチェーン”や“ゲノム編集”。
自分なりに掘っていて煮詰まった時には・・・ 
お酒を飲む。本を読む。そして、映画を観る。

『映画は真っ暗闇な空間に2時間半くらい拘束されて、
鑑賞しながらいろいろなことを考えられるので、好きですね。
微妙な刺激がありつつ
自分で考えられる時間があるという、程良いんですよね』。


++ From now on ++

先日、EUで施行されたGDPR(一般データ保護規則)は
個人情報やプライバシーを保護することを意識した法律である一方で、
Google、Apple、amazonなどアメリカの企業に対抗するために
国レベルで強い規制をかけることによって
行き過ぎたビジネスに歯止めをかける、
といった法制度による国策という要素もあるので、
今後、日本がどのような新しい制度を作っていくかが注目だということです。

テクノロジーを使った新しいアイデアが次々に生まれている中、
法律のあり方について注目されるものの一つが「自動運転」。
運転者はハンドルを持たずアクセルも踏まないため、
責任の取りよう、
事故で被害に遭った方にどのように保障するかということが
大きな議論になっているのが現状です。
完全な自動運転社会になった場合、
車というプロダクトに潜在的にあった欠陥が
損害の原因になっているという議論に変わっていくだろうということ。
車メーカーだけではなく、
そこに搭載されている人工知能を提供している会社など
プロダクトを提供している会社が
責任を負うことになると言われているそうです。

完全自動走行の一番の可能性について水野さんは・・・

『これまで免許を持っていない人がいろいろな所に行ける可能性が増えてくる。
そして、都市や不動産の変化も面白くなりそうで、
今は車をベースに未知のデザインや規格が決まっていたりとか
家の中に一台分の駐車スペースがある一軒家とかは自動走行になっていくと
多分、変わっていく。
だから、街や不動産がどう変わっていくのか? 道路がどう変わっていくのか?
そういったことがすごく面白いです。そういった話をしたいですよね。笑』。

「夢」はあまり好きな言葉ではないという水野さん、今後の「目標」について・・・
『一人でも面白い人に会うこと。
そして、一緒にプロジェクトや仕事でヒリヒリした瞬間を味わえる機会を
一回でも多く作っていきたいと思っています。

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