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STORY

2018.07.07

「ほぼ日のアースボール」開発チームのリーダー、古謝将史さん

++ Introduction ++

今回のゲスト、「ほぼ日」の古謝将史さんが手掛けているのは、地球儀。
でも、机の上に置いて立派に存在しているものではなく
柔らかくて軽くて丸くて、その辺に転がしておいて、
気になった所があったらパッと見られる「ほぼ日のアースボール」です。

カメラのようになっている専用アプリを
タブレットなどにインストールしてかざすと
地球儀から生えているような感じで各国の国旗が出てきて、
気になった国をタップすると、面積、首都、人口、通貨などから、
FIFAランキングまで、最新の情報を見ることができます。

開発のきっかけは、「ほぼ日」の社長である糸井重里さん。
6〜7年前に糸井さんがある映画を観ていたら織田信長が伴天連から
地球儀を献上されるシーンがあって
何を思ったか信長は
それを宇宙に向かって蹴ったことに衝撃を受けたそうで、
蹴ったり投げたりできる地球儀だったり、地球だったり・・・
そういった物が各家庭にあったら世界の捉え方が変わるんじゃないか、
という糸井さんの思いつきから
プロジェクトがスタートしたということです。

人が喜ぶ物を作りましょうということはよくあると思いますが、
企画している自分自身はどうなの? これは本当に人が喜ぶの?
といったことについて深く追求するのが「ほぼ日」スタイル。
「これ欲しいから」という
シンプルな思いから始まる「ものづくり」が多いそうです。


++ Until now ++

「ほぼ日」に入社される前は文具メーカー「パイロット」で
消せるボールペン「フリクション・ボール」の
開発に携わったという古謝さん・・・
大ヒットを記録したこの筆記具のどこが凄いのかといえば、「インク」。

40年位前にある開発者が紅葉を見て、
色が変わるインクが在ったら面白いな
と思い立って開発がスタートし、
約30年間はエンターテイメントや玩具の分野で
使われていたそうです。

古謝さんがこのプロジェクトに関わるようになったのは、
このインクが日常生活の中で擦って消せるだけの温度幅を保つことが
できるようになり、
「ペン」として世の中に送り出していこうという時期でした。

方向性として「面白いインク」という売り方も出来るけど、
実用品として十分に機能するから、
「ホントに使えるヤバいやつだ」ということを
どのように伝えていくかを社内で共有し、
商品として売り出していくか・・・
そういった仕事をされていたそうです。

それまで一つの業界に長くいて、ご自身の特性として思ったのは
「物マニアでもないな」ということ。
どちらかというと、フワフワした問題や課題を解決するみたいなことに
面白みを感じるなぁと思われていて・・・
何気なく「ほぼ日」を見ていたら募集があって、
受けて入った感じということで、
それが38歳の時、今は41歳。

入社早々に与えられた課題で、今に繋がっているのが「地球儀」でした。
存在として面白い商品で、それにARという機能も付いて、増々面白いけど、
これを形にして何と言えば上手く伝わるんだろうということを
色々と考え、話し合い、
最後に「大人と子供と地球儀」で行こうと決まったそうです。

地球には本当に無限のコンテンツがあって、
そのプラットホームみたいな形で
打ち出すことも出来たかもしれないですが、
初めの段階でその可能性に対して買って欲しいというのは
結構難しいと考え、
まずは「地球儀」という形で夜に送り出したということです。

++ Right now ++

考えること自体が好きで、
仕事とプライベートの区別なく常に考えているそうですが、
煮詰まって上手く行かない時は夜に散歩したり、
街に出て色々な物を見るようにしているという古謝さん。

そして、誰かと話す。
「ほぼ日」の社内では雑談も多いそうですが、
スタッフと全然違う話をしている時に
そういえば、あれとそれは結びつくかな〜と気付くことはよくあって
雑談というか、関係ない話の力はあると感じているそうです。



++ From now on ++

昨年12月に「ほぼ日のアースボール」の正式販売がスタートして、
まだまだ、沢山の人に手にとって欲しいという思いがある古謝さん・・・

『大人も子供も、学校だったり会社だったり色々な所に
 地球儀が転がっているというのは、ひとつの夢のカタチとしてありまして、
 もうちょっと頑張って行きたいなと思っています』とのこと。

「ほぼ日」的な言い方をすると、「アースボール」は「一つの場」。
今後、色々なコンテンツが乗ってくることで情報が命を持つ・・・
そういった地球という場を作ったという思いがあるそうです。

「夢に手足を」。
「ほぼ日」は何をしている会社か?を説明するために糸井さんが付けた言葉です。
夢を夢のままにしないで、きちんと手足を付けて歩き出させて動かしていく・・・
そういう思いが込められています。

『地球ってちょっと夢っぽいじゃないですか。
 だから、夢みたいなものを作ったんですけど、
 まだ手足が足りてないなぁと思っていまして、もっともっと歩かせたり
 走らせたり、味わったり、そういうことをしていきたいなぁ』

これが古謝さんの今の夢。
何かを作るということはすごく面白いなと思っていて、
ずっと作り続ける人生でありたいということです。

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