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STORY

2018.05.26

「日本仕事百貨」の代表、ナカムラケンタさん

++ Introduction ++
ナカムラさんが代表を務める、求人サイト「日本仕事百貨」は
仕事のありのままを伝えるため職場まで取材に行きお話を伺って
良いところや大変なところなど引き出して、
働いたらそこでどんな風景が広がるのかを想像出来るような
求人サイトになっています。
転職や就職する予定がない方でも読み物として
楽しんでいる方も多くいるんだとか。
企業理念などの抽象的なものではなく、
具体的な体験談や失敗談などのエピソードを伺っているそうです

『いろんな生き方が世の中にあるって事を共有したい』
という想いを元に職種こだわらずに、
島の管理人やスナックのママ、街づくり系、デザイナーなどなど、、、、
幅広く仕事の募集を掲載していて
雑誌をパラパラと読んでいるような感覚で
「えっ、こんな仕事あるの!?」とか
「知ったらすごく気になる!」など感じられるとのこと。

2008年に現在の仕事を始めましたが、この10年で
「仕事」にまつわる「社会の意識」や「個人の考え」に
変化が出てきているとのこと。
仕事の定義がすごく広がってきていると感じているそうです。
どんな仕事も今まで限定的で
例えば「建築家」は建築の仕事をだけをしていましたが、
今は設計だけではなくて物件を所有するところから始めたり、
セルフビルドをするような経営設計をする建築家や街づくりをする
建築家も増えているそうです。

『テクノロジーが進化して自分の手で何かものを作れるようになったりだとか
情報発信を出来るようになったりだとか、
っていうのはもちろん大きいと思うんですけど
昔は大企業に所属しないと
何かプロダクトを作れない時代だったじゃないですか。
けど今って1人で思いついた事をポッと世の中に形にして
見せることが出来るようになったので、
やっぱりそういう、どんどん役割が広がっていって重なっていって
結局みんなで作っていくみたいな
流れができているんじゃないかなと思います。』


++ Until now ++
ご両親の都合により転勤族だったナカムラさん。
なので地元がなく、実家へ帰ってもと全然知らない人ばかりで
自分の場所が欲しいという思いで学生時代は過ごされていたとのこと。

ある時、自分の居場所を作ろうと
大学へ進学するタイミングで場所を作る仕事ってなんだろうと考えたときに、
建築だと思い建築学科へ進みました。
ですが、だんだん違うなと思い始めましたが軌道修正できずに
デザイン以外も学ばなければないと思い、いろんな人に相談したところ
ある不動産会社を紹介され、そこへ就職しました。
何年か務めましたがそのうち何かが足りないと考え始め、
BARに週6日通うようになります。そこで『この場所は素晴らしい場所だ』
と思いましたが同時に『僕はなんで週6日も通っているんだろう?』と感じ
この場所を再現できれば良い場所が作れるんじゃないかと思ったそう。
BARと他の場所との違いを考え始め、
バーテンダーとお客さんのやりとりを眺めていたら
とても幸せな気分になったことから
『場所っていうのは人なんだ』と思い
人が上手くすれ違わずに結びつけられれば、みんな生き生きと働くし
生き生きと働く場所はとても良いところになると気づきました。
ナカムラさんの過去を振り返った時に
就職活動で求人の中に結構すれ違いが多いんじゃないかと考え、
すれ違いが起きないような求人サイトを作ろうと思い
「日本仕事百貨」を立ち上げました。

++ Right now ++
「生きるように働く仕事探し」というテーマの「日本仕事百貨」。
生きるように働くというのは生活の連続した時間の中で、
働くこともプライベートの時間も
自分の時間であり、ナカムラさん自身もオンオフが比較的無いようです。
ただ波はあり、例えばプライベートで本屋に行っていても
自分の仕事に役立てるかもしれない本を見つけると、
一気に仕事モードが立ち上がるそうでプライベートと仕事を切り離さずに
日々の生活の時間を過ごしているとのこと。

清澄白河にある「リトルトーキョー」
1階には昼はカフェ、夜はBARにもなり
不定期でいろんな生き方の人達と出会って話せる
「しごとバー」というイベントも開いていています。
求人サイトだけだと文字にした途端失われることがあり、
直接会ってお酒を飲みながら話をする場で、
話すことでどんな人なのか感じることが出来るイベントです。
2階にはアトリエ、ギャラリー。3階は多目的スペース。
4、5階には「日本仕事百貨」や「リトルトーキョー」を運営する
株式会社シゴトヒトの事務所があります。
建物の前には銭湯。近くに住んでいる社員の方々も多いんだとか。

「リトルトーキョー」という名前には
いろんな生き方が集まってくる場所なので、
ある意味東京の縮図というコンセプトで
文字的にも親しみを込めた意味があるそうです。


++ From now on ++
現在のお仕事をして、これからの未来、、、
どのような仕事が残っていくのか
ナカムラさんはこのようにおっしゃっていました。

『過去から現在の流れを見て、その先を予想していくと
一言で言うと「人を繋げる仕事」が増えてくるんでは無いかなと思います。
それまで役割分担をしていたのが
1人でいろんな役割を担っていく流れがあるし
テクノロジーが今までやってくれた部分を代わりにするとしても
それを統合していくことは
人間の役割になっていくのかなと思っていて
あらゆる業種やジャンルを超えて
繋げる仕事は残っていくのではないかな。
繋げるって言う意味でいうと
「人と人を繋げる仕事」もすごく大切なのかなと
例えばスナックのママとかバーテンダーとかは代わりが絶対できないですよ。
AIとかロボットを見ていて、
もちろん「すごい!」「人間みたい!」と思うけど
もしかしたらそこに感情移入出来るようにもなってくるような気がするんですけど
生きている間は起きないかなと思っていて、
そうなるとやっぱり人と人をちゃんと繋げたりだとか、
そういう仕事っていうのは残っていく部分なのかなと思いますけどね。』

現在、本を5年間かけて執筆中のナカムラさん。
この夏発売予定!!
仕事に関する成功体験や成功法則が書かれたものではなく
読んだ人によっていろんな感想が出てくるような。
読んだ人と一緒に作っていけるような本にしていきたいとのこと。
8月でちょうど「日本仕事百貨」が10周年!!
なのでそれまでには発売したいと考えているそうです。

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  • BIBIA BE YE YE / ED SHEERAN
  • ALL I WANNA DO / SHERYL CROW
  • MOST BEAUTIFUL GIRL / KIEFER
  • #9DREAM / JOHN LENNON

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