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STORY

2018.04.28

デザイナーの池ヶ谷知宏さん

++ Introduction ++
デザイナーとして活躍している池ヶ谷さん。
そんな池ヶ谷さんがデザインされたものを
いろいろスタジオに持ってきていただきました!
池ヶ谷さんが着てきた「3776」と書かれたTシャツ、
富士山頂で記念写真を撮るために作成されたものなんだとか。
Tシャツの裾をつまんで持ち上げると、Tシャツの裏には、富士山のデザイン!
他にも、テッシュを引き出すと富士山の形になるティッシュケースや、
受け取った人がミシン目を開けると中から富士山が登場する封筒。
鶴を折ると背中に富士山が出てくる折り紙など、富士山をテーマにしたものばかり。
なぜこんなにも富士山をテーマにデザインされているのか。
藤ヶ谷さんの地元は静岡県。
その時は富士山が見える景色が当たり前だったので
あまり意識はしていなかったとか。
東京に上京した際に東横線に乗っていた時、富士山が見えたときの
「見えるんだ!!」という興奮と地元を思う気持ちが湧いてきて、
そこから富士山への愛着が強くなってきて、
自分でモノを作りたいと思った時に『富士山』をテーマに
いつかできたらいいなと思ったそうです。
自分で独立しようと思っていた時に『今なんじゃないか!?』と思い、
初めて富士登山に挑戦。その一週間前にゲン担ぎとして
アイディア段階のものを持って登ろうと思い何かできないかなと考えていたら、
裾を摘んだらそのシワを見て「あれ?ここに富士山あるぞ・・・」と気づき、
そのまま青のマーカーで書いてみて鏡で見たら富士山が現れて、
嬉しくなりソファでガッツポーズしたとのこと。
富士登山前日にサンプルを作成。
山頂の石碑で作成されたTシャツを着て記念写真を撮ったところ、
周りの人の反応が良く、早く下山してウェブサイトとか立ち上げなきゃと
思ったそうです。


++ Until now ++
池ヶ谷さんの住んでいたところが山間地で、富士山は全然見えないところで、
コンビニもなく遊び場は家の近くの川で遊ぶなど自然の中で育ったんだそうです。
近くにおもちゃ屋もなく、自分たちで遊びを考えたり、
作ったりしていたんだとか。
学生時代はデザインとか関係なく、サッカーや剣道などを行なっていましたが、
自分は向いてないなと思いすぐにやめてしまったといいます。
その後、建築の学校へ通い、インテリアショップに就職。
このインテリアショップの仕事が今の仕事に繋がる
一番大きな出来事だったとのこと。新しい店舗の店長を任されたり、
お店の全体的なことを学び、
その中でオリジナルの商品は必要なんだという気づきがあったそう。
そこで働いていた時、自分が好きな商品をお客さんに販売するときに、
好きな商品なので熱く語ってしまったところ、
そのお客さんに「もしかしてデザイナーさん?」と聞かれ否定したところ
「ただの販売員さんか」と言われ、その時に池ヶ谷さんは、
自分は結構アイディア持っているとメラメラ燃えるものを感じたといいます。

++ Right now ++
オンとオフの感覚が無いという池ヶ谷さん。
奥さんと共同でお仕事をされているので、プライベートのパートナーでもあるし、
仕事上のパートナーでもあるので、すぐに仕事の話になってしまうそうですが、
子供がいることによって、子供と遊ぶ時は完全にオフになるんだとか。


++ From now on ++
富士山のシリーズがライフワーク化していて、
現在23くらいのアイテムはありますが、アイディアベースでいうと13くらい。
北斎の富嶽三十六景というものがあるので、なんとなくその数字を目標に、
自分の納得するようなものを36個時間と生涯をかけて作っていけたらと
考えているそうです。

『富士山をテーマに36個作ろうと思ったらすぐにできちゃうと思うんですが、
自分が作るものって言葉がついてくるようなものがいいなという風に思っていて、
例えば、折り紙とかもそうなんですけれど、三角になった状態で
「富士山」というだけだと、そこから何かが生まれる、
例えば誰かがあげたくなるとか見せたくなるとか話したくなるみたいなことの
送出できることが浮かばなかったんですけれど、
そこに折り鶴の背中に富士山ができる折り紙ということになると
「富士山」「折り鶴」「折り紙」という3つが
たった一つのアイディアでつながるだけで、グンっと世界観やストーリが
広がるなと思って。実際にそうなることで海外へのお土産に持って行くことが
多くなり、この商品を1つ作ったことでどんな言葉が出てくるだろうということは、
ショップスタッフをしていたときの感覚なんだと思う。』

東京への進出は全く考えておらず、今住んでいる山間の自然環境がすごく好きで、
戻った理由も子育てもそこでしたいと思い、
自分が子供の頃に自然環境で遊びを作り出したように
いろんなものがある状態で暮らすよりもいろんなんものがほとんどない
暮らしの中で「何をしよう」とか、これから将来いろんな想像力が
重要になってくると思っている。だから「ここはいいところだよ」みたいなことを
示せるような場に商品を置いとけるとか、
昔からやりたかったお店に近い事だったり、
人をその地域に招き入れる事が出来る場があったらいいなというのが
今の夢とのことです。

あと、子どものことで言うと、最近、子供との遊びの中で考えついたアイディアを
形にして商品にしたそうです。
富士山とは別で作り出していて、鳥の形をした木のオブジェ。
クチバシ、背中、足などにところに穴が空いていて
子供が拾ってきた葉っぱなどをその穴に刺すと羽根のように見えるというもの。
様々な季節によって鳥が完成していくっていうものです。
そのほかにも色々な
「親子の遊びのコミュニケーションツール」OYACOMONOシリーズがあります。
ぜひ皆さんもチェックしてみてください。

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