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STORY

2018.02.03

俳優・脚本家・演出家の宅間孝行さん

++ Introduction ++
宅間さんは普段、テレビ、映画、舞台など色んなフィールドで活躍されていますが、
音楽のライブもやられています。
今回は『タクフェス 冬のバンド祭り コントもあるよ? -武道館への道vol.1-』
というタイトルで、どこから突っ込んでよいのかわかりませんが(笑)
基本的には普通にライブなんだそう。
演劇をよくおこなう宅間さんですが、
実際、演劇にアレルギーを感じている人もいるのでは?と思っているとのこと。
それは演劇をやっている側の問題もあって、
やっている側に裾野を広げようという思いがあまりないのだとか。
基本的にお芝居は、食うな、飲むな、トイレ立つな、静かに黙ってみてろみたいな
ところがあるので、もうちょっとエンターテイメントで
楽しくていいんじゃないかと思っている部分があって、
そもそも芝居見物って楽しいものでいいんじゃないかと思っています。
ライブを始めたキッカケは、
宅間さん自身も演劇にアレルギーがあったタイプで、
芝居をやりながらも、イベントみたいなこともやっていて、
そして、最後にお客さんに感謝の気持ちを込めて毎回出演者が踊るコーナーがあり、
そこで宅間さんは毎回曲を作っていて、それが貯まってきたので、
ライブを始めたのだそう。
ライブ中は、歌ったりギターを持ったり。基本的にはオリジナルの曲とのことです。

芝居も何回も再演していると、書いているときが30代の前半のものもあって、
そこから10年、15年経ってると、
演出しているこっちの感性が変わってくるので、
同じ作品でも味方が変わってくるとのこと。
お客さんからも初演の時は、独身だったけど、
子どもが生まれて見方が変わったという意見も届いているのだそう。


++ Until now ++
早稲田大学本庄高等学院卒業後、早稲田大学へ進学した宅間さん。
元々は、音楽で食べて行きたいと思っていたけど、
周りのバンドメンバーが音楽じゃ食べていけないと
就職するために辞めていってしまったそう。
一人ではバンドもできないので、俳優で有名になればCDデビューできると思い、
俳優養成所へ。
養成所に入ってすぐに舞台に立つ機会があり、
そこで出会った先輩方が当時、演劇界でそれなりの人たちだったけど、
普段はアルバイトをしていると聞いて、背筋が凍ったといいます。
稽古場で一緒の人も2時間ドラマなどテレビに出てるのに
アルバイトをしなくてはいけない現実をつきつけられて、
「これは自分と向き合っていることを突き詰めていかないと
人生がとんでもないことになる」と思い、
そこから俳優という仕事に真剣に向き合うようになったとのこと。
小学校の時にやってた学芸会が演劇だと思っていたので、
演劇が世界として成立していることすらわかっていなくて、
今、音楽に興味ある人たちは演劇と音楽が全く近くないって思ってる人が
すごくたくさんいると思うことが根っこにあり、
このような一風変わった演劇やライブをおこなっているのだとか。
また、演劇演劇していることにアレルギーがある人の思いをくみ、
演劇のすそ野を広げようとしているとのこと。

影響を受けたドラマや映画は、「北の国から」が大好きで、
「男女7人夏物語」、「ふぞろいの林檎たち」、「高校教師」、
「ずっとあなたが好きだった」など、普通にドラマが大好きだったそう。
ただ、仕事を始めるようになってなかなか見なくなったとのこと。
影響を受けたのは、「北の国から」で、
グッとくるものや、映画「ニューシネマパラダイス」の要素は
ことあるごとに自分の作品にいっぱい入っているのだとか。

++ Right now ++
撮影や外に出ることがないときに脚本を書くというスタンスになっているので、
休みという概念がないという宅間さん。
一番、家に確実にいるのが年末年始で、
この間は、年越しから朝方までずっと書いていて、
1回起きて昼過ぎに書きあがったそう。
ここは絶対休む!っていうときは、温泉に出かけたり散財するのだとか。
ただ、旅先に行っても「これは面白い」とか、「ネタになる」とか、
「ロケ地になるのでは?」など考えてしまうそう。
でも、仕事が好きなので、休みはあまりいらないと思っているそうで、
稽古場行くのも、本番やるのも、映像の現場に行くのも大好きなので、
あんまり仕事がストレスになることがないとのこと。
アイディアというものはほぼ湧かないということで、
本を読んだり、映画を見たり、今はネット動画ストリーミングサービスで、
ずっとドキュメンタリーなど見ているそう。
そして、自分が刺激を受けたりとか、グッときたりすると、
「なんで俺はこの作品にグッときたんだろう」と分析するのだとか。


++ From now on ++
動画ストリーミングサービスなどが出てきて、
今の映画界、演劇界はどういう関係性でやっていくべきかと伺ったところ、、、

『僕は今すごく可能性を感じているんですけど、ストリーミングの方に。
やっぱりマーケットが世界なので、予算面が全然違うのと、
あとそうなると、最大の問題は、何はともあれお金の問題は結構大きくて。
やっぱり日本の俳優さんってギャラが安いので、
掛け持ちしないといけないとか、CMをやらなきゃいけないとか
今度、CMをやると、あれやっちゃいけない、
これやっちゃいけないって出てきてしまうので、
純粋に俳優っていう職業に限っていえば、
たぶんストリーミングサービスとかだと、今、民間のゴールデンで
やってはいけないってことを全部入れてくれって言われるんですよ。
そういうところでのクリエイティブフリーみたいなところもそうですし、
変な話、海外でやることを前提とすると、
日本でのメジャー感とかなくていいっていうか、
逆に言うと、向こうのドラマがあまりよく知らない人たちが
ドラマでスターになっていくじゃないですけど、
そこにいくと本当に物語を作るための環境になっていったりするので、
予算面からいっても、クリエイティブ面からいっても、
本当にドラマや映画が好きな人たちが、
クリエイターも全部そっちへ行ってしまっているので、
そこをキチンと関わる人たちが日本人として認識できると、
クリエイターも演者も優秀な人たちが沢山いると思うので、
そういった人たちが、ガッと一気に集まってくるんじゃないかなって今後。

ぶっちゃけ、映画の全盛期にテレビがやってきて、
映画が斜陽化して、テレビにみんなが移っていって、
っていうのと、似たような現象が今起きているのでは?』

そんな宅間さん、
東京グローブ座で公演が控えています。
タイトルは「笑う巨塔」。
東京公演は3月29日-4月8日。
病院のロビーを舞台にした一幕もののコメディで
2時間半弱、暗転なし、転換なし、突っ走るジェットコースタームービー。
笑いすぎてびっくりするそうです!

タクフェス春のコメディ祭!「笑う巨塔」

ON AIR LIST

  • MY MY MY! / TROYE SIVAN
  • 泣かないで 【ひみつ】 / 宅間孝行
  • 今夜はHEARTY PARTY / 竹内まりや
  • SAY SOMETHING / JUSTIN TIMBERLAKE FEAT. CHRIS STAPLETON

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