ARCHIVE | SAPPORO BEER OTOAJITO | Every Sat. 18:00-18:54

2022.01.21 ON AIR
今週は、トラックメイカー・シンガーの
ermhoiさんをお迎えしました。
millennium paradeの他、3人組ユニットBlack Boboiや
ソロアーティストとしても作品をリリースしている
ermhoiさんですが...

この日は、クリス・ペプラーもermhoiさんも
自宅からのリモート収録で行いました。
クリス・ペプラーはermhoiさんの部屋の様子をモニターで見ながら、
「ボーカル用のマイクとか鍵盤があったり、機材も多くて、
　ミュージシャンらしいおうちですね。」と発言。
これに対して、ermhoiさんは
「ところ狭しと機材が並んでいて、
　コックピットみたいな状態になっています。」と話しました。

ermhoiという名前は本名のアナグラムからつけられたそうで、
「「ホイ」は関係なくて、単純に好きな響きなんですよ。
　「ホイ」ってなんか力が抜けるじゃないですか。」　と話しました。
アイルランド人の母と日本人の父を持つermhoiさんですが、
アイルランドにはユニークな名前が多いそう。
「女優のシアーシャ・ローナン（Saoirse Ronan）さんとかも、
　そのまま読めない綴りだったりしますよね。」と話し、
同じくアイルランド出身のシンガー、
シネイド・オコナー（Sinead O'connor）については、
「シニードって読むこともあるけど、私はシネイドってインプットしていたので、
　シニードって言われた時に、違う人の事を
　話しているのかと思ったことがありました。」と話しました。

幼少期に聴いていた音楽が幅広かったと語ったermhoiさん。
父がジャズやクラシック、ボサノバが好きで、
母はボブ・ディランやジョニ・ミッチェル、
シネイド・オコナーなどを聴き、姉がJ-POPや
海外インディーズの音楽を教えてくれたそうで、
「そういうもの全部聴いて、自分の中に蓄えていったので、
　音楽のルーツを1つに絞るのが難しい。」と述べました。

ermhoiさんはコロナ禍になったタイミングで、
音楽よりもポッドキャストを聴くようになったと話しました。
この流れからクリス・ペプラーが
「コロナの時期になって、ミュージシャンが、
　締め切りとかツアーとか売り上げとか、そういうところから解放されたのか、
　自然な作品が多く生まれた気がする。」と分析しました。
ermhoiさんは同意しながら、自身がメンバーとして活動している
millennium paradeを例に挙げ、
「「2092」という曲は、歌詞を書くのに3ヶ月くらい
　時間をかけさせてもらったんです。
　そんなことってなかなか無いですよね。」と話しました。

millennium paradeの他、3人組ユニットBlack Boboiや
ソロアーティストとしても作品をリリースしているermhoiさんですが、
2021年公開の映画『竜とそばかすの姫』では声優も務めました。
「初めての経験だったので、画面に合わせて演じるのが難しかったです。
　共演した、幾田りらさんと中村佳穂さんの演技に圧倒されて、
　自分も頑張ろうってなりました。」と話しました。
声優として映画に参加し、違う表現活動に触れたことによって、
自身の音楽活動を再認識し、さらに深めていきたいと感じたそうです。

ermhoiさんが最近聴いているのは、ディス・ヒートとゲイリー・ニューマン。
「ディス・ヒートはロックとノイズの間みたいな音楽でカッコよくて
　よく聴いています。ゲイリー・ニューマンは
　旧譜をずっと聴いていますね。」と話すと、クリス・ペプラーは
「カッコいいですよね、ゲイリー・ニューマン。僕、自分のバンドで、
「Cars」っていう曲をカバーしてるんですよ。
　フェイバリットなリフを20個挙げるとすると、この曲は入るかな。」と語りました。
ermhoiさんは最近、昔の音楽に触れる機会が多いそうで、
他にもジェネシスのライブ映像を見て衝撃を受けたんだとか。
これに対しクリス・ペプラーは
「ジェネシスはかなりシアトリカルですけど、
　millennium paradeもカーニバル状態というか、
　似た雰囲気ありますよね。」と反応しました。
ermhoiさんは最近のミュージシャンだと、LAのシンガーソングライター、
モーゼス・サムニーの作品も好んで聴いているそうで、
「とにかく歌が素晴らしい。たぶんジャズの語法とかも学んでいて、
　美しい音楽です。」と話しました。

そんなermhoiさんは、12月15日にニューアルバム
『DREAM LAND』をリリースしました。ermhoiさんは
「音楽を作ることは、夢が思い出せなくて、
　ぼんやりしている感覚に近い。」と話しました。
曲が出来る過程が記憶に残らないそうで、それが夢と繋がっていると、
『DREAM LAND』を制作中に感じたそうです。
「自分の中に確かにあるけれど、ぼんやりしていて掴みきれないもの、
　だけど大事なもの、っていうのがテーマになっています。」と語りました。
3月には『DREAM LAND』のリリースツアーも予定されています。
詳しくはermhoiさんのオフィシャルウェブサイトをチェックしてください！

ermhoiさんに関する情報はこちらから

さて、ermhoiさんとのトークは次週：1月28日に続きます。
引き続き、ニューアルバム『DREAM LAND』のお話のほか、
リスナーからの質問にもお答えいただきます！
クリス・ペプラーとermhoiさんがお届けするディープな音楽トーク。お楽しみに！