ARCHIVE | SAPPORO BEER OTOAJITO | Every Sat. 18:00-18:54

2021.06.04 ON AIR
今週は、スチャダラパーの
ANIさんをお迎えしました。
日本のヒップホップシーンの黎明期から
ラッパーとして活動しているANIさんですが、
クリス・ペプラーに若い世代の
ラッパーについての印象を尋ねられると...

昨年、デビュー30周年を迎えたスチャダラパー。
1stアルバム『スチャダラ大作戦』をリリースしたのが
1990年5月5日で、この日程に合わせ、
ツアーも企画していたそうですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で
中止になってしまったそう。ANIさんは
「学校を出た後、1年ぐらいブラブラして
　何もやってなかった頃に戻った感じがあります。」
と様々なイベントが中止になった1年を振り返りました。

日本のヒップホップシーンの黎明期から
ラッパーとして活動しているANIさんですが、
クリス・ペプラーに若い世代の
ラッパーについての印象を尋ねられると、
「みんなラップが上手くてびっくりします。
　リズム感がウチらの世代と根本的に違う気がします。」と述べました。
近年のフリースタイルラップのブームについては、
「昔はフリースタイルでバトルみたいなのは、そんなになかったですかね。
　フリースタイルはライブで見ると楽しいみたいな感じで、
　記録されて何度も聴くものとは少し違いますよね。
　どっちも大切だと思います。」
と作り込んだラップと
即興のラップの違いについて語りました。

そんなANIさんが影響を受けたアーティストとして挙げたのは、
ビースティー・ボーイズ、パブリック・エネミーやエリック・Bなど。
エリック・B&ラキムがサンプリングで使用しているという流れから
ジェームス・ブラウンを聴いたりしていたそうです。
他にはM/A/R/R/Sの「パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム」を挙げ、
当時の新しい音楽とサンプリングされた元ネタの音楽を
並行して聴いていたとも話しました。ANIさんが
「あの頃は新しい音楽が色々出てきていて、
　ハウスミュージックとかは今にも繋がってますよね。」
と話すと、クリス・ペプラーは
「懐かしいですね！あの時代がよぎってきます。
　活気があったって言うとオッサンみたいになっちゃうけど、
　カルチャーに飢えていた感じがありましたよね。」と述べました。

クリス・ペプラーがANIさんに
「今もしコロナの影響が無かったら、
　余暇はどんなことして過ごしますか？」と質問。
ANIさんは
「特にたいした事はしないですかね。近所をブラブラするとかですかね。
　でも最近、またレコードを買っていて、古い日本の曲をすごい集めてます。
　ちあきなおみの「マニキュアがかわくまで」って曲が
　すごいカッコよかったです。」と話しました。
この曲を聴いたクリス・ペプラーは
「良い声してますね。ギターの感じも良いですね！」と反応。
これに続けてクリス・ペプラーは、
「最近子供が生まれたんですけど、膝立ちをするようになったんです。
　それがお祈りしているように見えるんで、ザ・テンプターズの
　「神様お願い!」っていう曲を歌ってたら、
　娘が気に入ってすごい喜ぶんですよ。」というエピソードを話しました。

番組ではゲストの方に、事前にアンケートに答えていただいていますが、
「実はこんなアーティストも好きなんです」という質問で
ANIさんが挙げたのが、サザンオールスターズ。
サザンオールスターズの楽曲が使われているドラマ
『ふぞろいの林檎たち』が好きだったことがきっかけで聴き始めたそうで、
今は7インチレコードをコンプリートしようと集めているんだそうです。
サザンオールスターズについてクリス・ペプラーは
「サザンみたいなタイプのバンドってそれまでいなかったですよね。
　たまに桑田さんのコンサートのお手伝いをしたりするんだけど、
　ソロだとキング・クリムゾンを歌っちゃたりとか、
　すごいですよ。」と話しました。

スチャダラパーは5月26日に
never young beachとコラボレーションをした楽曲
「ネバやんとスチャやん」と「スチャやんとネバやん」を
2曲同時リリースしました。
「ネバやんとスチャやん」はnever young beachが主導して制作され、
反対に「スチャやんとネバやん」はスチャダラパーが主導で
制作された楽曲なんだそうです。
never young beachとの制作についてANIさんは
「ちょうど僕らがデビューした頃に生まれた子達なんですけど、
　音楽作っている時は歳とか関係ないなって思いました。
　バンドでの録音も久しぶりだったので、
　やっぱり楽しかったですね。」と感想を述べました。

さて、スチャダラパー・ANIさんとのトークは
次週：6月11日に続きます。
スチャダラパーの活動初期の話から
ANIさんが好きな映画の話など、
盛りだくさんの内容でお届けいたします。
クリス・ペプラー×ANIさんの”DOPE”な音楽トーク。
黒ラベルを用意してお待ちください！

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