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SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE FACEBOOK TWITTER INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2021.05.14 ON AIR
先週に引き続き、
詩人の御徒町凧さんをお迎えしました。
先日、第二子が誕生した御徒町さん。
昨年、娘が生まれたクリス・ペプラーが、
2人目の子供を持つのは
どういう感じなのかを質問しました。
御徒町さんは...

先日、第二子が誕生した御徒町さん。
昨年、娘が生まれたクリス・ペプラーが、
2人目の子供を持つのはどういう感じなのかを質問しました。
御徒町さんは
「僕も一人目が娘で、二人目が初めての男の子なんですね。
 里帰りして出産したんですけど、
 こういう時節なので立会いが出来ないんですよ。
 生まれた当日に、動画で子供を見たんですけど、
 一番初めに見て思った感覚が、泣きすぎだ、
 メソメソするな、みたいなものだったんです。ちょっとした厳しさというか。
 娘に対してはウェルカムモードだったんですけど、
 父親から見た男の子に対しての父性って
 独特なものがあるのかもなって思いました。」と話しました。
クリス・ペプラーはこれに対し、
「なんか分かるかもしれないです。
 僕ももう典型的なメロメロダメダメパパみたいな感じなんだけど、
 息子さんだとその辺の感覚はシフトするんですかね。」と反応しました。

子供が生まれたことによって、生活のリズムが変わり、
自身の感覚にも影響があるそう。御徒町さんは
「妻が小説を書いているんですけど、自然と子供の話が多くなったりしています。
 たいがい小説の中に出てくる旦那さんは、
 結構ボロボロに言われてることが多いんですけど。」と笑いました。
小説のゲラを読みながら、自分に対する悪意だと感じることもあるそうですが、
お互いにものを作る夫婦なので、喧嘩になることはないそうです。

そんな御徒町さんはエリック・サティを好んで聴くそうです。
BGMという概念を一番初めに提唱し、自分の音楽は家具のようにそこにあるだけで、
鑑賞するものではないというサティの考えを本で知り、
御徒町さんは自身の詩のあり方と似ているものを感じたんだそうです。
その他、御徒町さんはアンビエント・ミュージックの提唱者である
ブライアン・イーノの音楽もよく聴いていると話しました。

「詩はあらゆるところにある」と話した御徒町さん。
“詩を生み出す”という表現には語弊があると感じるそうで、
詩を書くということは、存在に気がつくこと、
そして詩は誰にでも書けるものだと話しました。
御徒町さんは学生の頃、授業中に教科書やノートの片隅に、
その時思ったことを言葉にして書いていたそうです。
後日、その言葉を見返すと、書いた時の感覚とは異なっていると感じるんだとか。
それから、書いた時の感覚に近づけるために、
別の言葉を探す行為を延々とやっていたんだとか。
クリス・ペプラーが
「授業という空間はアウトプットするにはいい場所なのかもしれませんね。」と話すと、
御徒町さんは
「緩やかな拘束というか、そんな状況って、自分にとって詩が書きやすいんです。
 自由で何やってもいい状況だと詩に向かい辛かったりするんですよ。
 結婚もそうなんです。何故結婚したんだって後悔したりするんですけど、
 緩やかな拘束みたいなこともなければ、自分が理性を持って、社会とつながり
 詩と向き合うことが出来なかったのかなって感じたりします。」と語りました。

番組では今年の七夕に向けて、
ゲストの皆さんに「星空の下で聴きたい曲」をお聞きし、
プレイリストを制作するのですが、御徒町さんが挙げたのは
ニール・ヤングのハーヴェスト・ムーンでした。
ボブ・ディランなどを好んで聴いていた御徒町さんは、
大学でアメリカ民謡研究会に入った際に、周りから
「御徒町はディランよりヤングって感じじゃない?」と言われたことをきっかけに
ニール・ヤングを聴き始めたんだとか。
ハーヴェスト・ムーンを選んだ理由について御徒町さんは
「ヤングはスタジオ録音とライブ音源の差がほとんどないんです。
 この曲は特に、まるでそこでヤングが歌っている気持ちにさせられて、
 車で聴くと、夜景とか星空が思い浮かぶんですよね。」と話しました。

そんな御徒町さんが
今注目しているアーティストとして挙げたのは、折坂悠太さんと川崎鷹也さん。
「若いアーティストと触れる機会が急に増えて、
 そんな中で出会った2人なんですけど、
 20年前に直太朗とやっていた事なんかもすごく思い出すし、
 歌を大事にしながら、音楽にある叙情性を丁寧に探している感じがあって、
 おじさんぽいですけど、応援したくなる気持ちになっていますね。」と話しました。

御徒町さんの最新の詩集は『雑草・他』という作品。
クリス・ペプラーが
「詩集を作るのってどれくらいかかるものなんですか?」と質問すると御徒町さんは
「『雑草・他』はひと夏で作りました。その一個前の
『Summer of the DEAD』という佐内正史さんと作った写真詩集は
 四年くらいかかったかな。今も詩集を作る話はあるんですけど、
 変な話詩集って馬鹿みたいに売れるものではないんです。
 精神性みたいなものもあって、
意味合いみたいなものを考えては捨ての繰り返しなので、
 それなりにやっぱり時間はかかりますよね。」と今後についての話もしました。
「詩は言葉のメディアだと思われるけど、
 実は言葉から一番遠いものだと思う」と話す御徒町さん。
詩の朗読会を定期的に行っているので、機会があれば遊びに来てほしいとも話しました。

御徒町凧さんに関する情報はこちらから

さて、次週:5月21日&28日は、映像ディレクターの関和亮さんをお迎えします。
星野源さんやPerfumeなど数々のミュージックビデオを手がける関さんは
これまでどんな音楽を聴いてきたんでしょうか?
クリス・ペプラーが関和亮さんの音楽ヒストリーに迫る30分!お聴き逃しなく!

OMIYA

スコーン チーズ味
「これが主食でもいい!」
御徒町さんがそう言ったスコーンチーズ味。
黒ラベルと一緒に楽しみたい。

MUSIC

  • みんなおんなじ / 森山直太朗

  • 最悪な春 / 森山直太朗

  • Satie : Gymnopedies
    / Daniel Varsano,
    Philippe Entremont

  • 2/2 / Brian Eno

  • Harvest Moon / Neil Young

  • 平成 / 折坂悠太

  • 朝顔 / 折坂悠太

  • 最悪な春(弾き語り)
    / 森山直太朗

  • The Killing Moon
    / Echo & The Bunnymen

    この日のトークを受けて
    クリス・ペプラーが選んだ1曲!

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