SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2026.10.24 ON AIR
今週は、日本を代表するキーボード奏者、
難波弘之さんをお迎えしました。
これまでで最も衝撃的だったライブ体験として、
難波さんはデヴィッド・ボウイの......

難波さんは1953年生まれ、東京都豊島区出身。
ジャズアコーディオン奏者のお父様と声楽家の
お母様という音楽一家で育ち、学習院大学在学中から
プロミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせました。
ポップス、ロック、ジャズ、フュージョン、クラシック、
現代音楽からアイドル歌謡まで、あらゆるジャンルを越境して
日本の音楽シーンを支え続け、
山下達郎さんのツアーメンバーとしても
長年活躍されています。

音楽一家に生まれ育った難波さんですが、
鍵盤を始めた時期について聞かれると、
「これがね、覚えてなくて、ハッと気が付いたら
 ピアノを習わされていたんですよ。たぶん3歳ぐらいから
 だったと思うんですね」と振り返りました。
しかし、自身がピアノを弾くことに対して、複雑な思いがあったそう。
「当時、ピアノというのは『女の子のお稽古事』だったんですよね。
 学校で言いたくないっていうか、嫌だったんですよ」と明かすと、
クリス・ペプラーも
「分かります。男の子はあまり言わない時代でしたよね」と頷きました。
ピアノへの反発から、落語や鉄道、
さらにはミステリーやSFの世界に没頭していたと語りました。

SFへのめり込む中で、15歳の時には
「安倍能成文学賞」を受賞した経験を持ちます。
「学習院の大学新聞がやっていた文学賞ですね。
 でもプロの作家になるには2作目、
 3作目が書けないと駄目なんですよね。僕の場合、
 1作で終わったので。まあ、プロミュージシャンになってからも、
 少し書いたりしていましたが、SF作家なんて言うのは、
 おこがましいです」と謙遜気味に明かしました。

そんな難波さんに大きな衝撃を与えたのが、
中学生の時に聴いたグループ・サウンズでした。
「グループ・サウンズがやっていた洋楽を聴いて、
『なんじゃ、これは!』と思いましてね。
 ザ・スパイダースやザ・ゴールデン・カップスですね。
 彼らが演奏する洋楽を聴いて、
 そこから元の洋楽レコードを聴くようになりました。
 カップスは、追っかけをやってましたから」と話しました。
続けて、
「僕、カップスのライブでレッド・ツェッペリンや
 ディープ・パープル、ザ・バンド、ジェスロ・タルを知ったんですよ」
と振り返り、元ネタのレコードを買い漁るようになった経緯を語りました。

クラシックピアノを嫌がっていた難波さんでしたが、
惹かれるクラシック音楽もありました。
「ピアノは嫌だったんだけど、『この人の曲は好き』
 っていうのがやっぱりバッハや
 ドビュッシーだったんですね」と語りました。
クリス・ペプラーが
「ドビュッシーって、やっぱりどこかSFチックですよね。
 プログレのアーティストたち、
 例えばリック・ウェイクマンなんかも
 オーケストラを使いたがりましたし」と分析すると、
 難波さんも「プロコル・ハルムもそうだし、
 イエスもそうでしたね」と反応しました。

山下達郎さんのツアーメンバーとして
長年活躍されている難波さん。
「僕がバックスバニーでデビューしたのが76年。
 シュガー・ベイブのデビューの1年後ですね。
 バックスバニーの活動中、ベースの鳴瀬がセッションを色々始めて、
 村上“ポンタ”秀一さんや僕、中村哲なんかと音を合わせる中で、
 達郎と知り合ったんです」と、
山下達郎さんとの出会いを明かしました。

あらゆる音楽を吸収してきた自身の音楽性について、
難波さんは「フォークもジャズもロックも、
あの頃は全部面白かった。
全部に夢中になっていたんです。
キーボード奏者って、だからアレンジャーや
プロデューサーになる人が多いんですよね」と自己分析しました。
クリス・ペプラーが
「確かに、達郎さんの音楽やステージ、
 レコーディングを支えるミュージシャンって、
 ジャズも理解していなきゃいけないし、
 フォークやロックの要素も
 全部持っていなきゃいけないですよね」と語ると、
難波さんは
「そうなんですよね。達郎自身は
『自分の音楽はロックンロールだ』って言っていますし、
 実は僕と同じで英国のデッカ/デラム系の
 ブリティッシュ・サイケデリック・ロック、
 ゾンビーズ、ラスカルズ、
 ヴァニラ・ファッジが好きなんですよ。
 心の故郷が共通しているんです」と語りました。

ここから、サイケデリック・ロックや
プログレの起源を巡る熱狂的な音楽談義へと発展。
ビートルズからの影響、フランク・ザッパ、
UKなどの話で盛り上がり番組後半へ向かいます。

これまでで最も衝撃的だったライブ体験として、
難波さんはデヴィッド・ボウイの初来日公演と、
PFMの初来日公演を挙げました。
ボウイの公演について
「それまで見たどのロックのコンサートとも違っていましたね。
 要するに、ロックに『ファッション』が
 入ってきた感じがあったんです。新宿二丁目の方々や、
 女の子の客が圧倒的に多かった。
 それまでのロックコンサートって、
 むさ苦しい男ばっかりだったんですよ(笑)」と振り返りました。
クリス・ペプラーが
「みんなボロボロのベルボトムにウエスタンブーツで、
 髪の毛ボサボサでしたもんね」と笑うと、
 難波さんは
「ロックやってる奴はみんな髭を生やしてね(笑)
 それがボウイの登場で、急にお洒落で中性的な世界になった」と
ヴィジュアルと音楽の融合に圧倒された思い出を語りました。

この番組では、「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で難波さんが選んだ1曲は、
アース・ウインド&ファイアーの「Devotion」でした。
「アース・ウインド&ファイアーは、
 売れる直前までが一番好きなんですよ。
 もちろん売れてからも好きですけど、
 この曲は本当に素晴らしい。人生で一番好きな曲は
 スライ&ザ・ファミリー・ストーンの
『Family Affair』なんですけど、その次くらいに好きですね。
 ただ彼らがディスコヒットした時、
 僕はもうプロの現場で仕事をしていたんです。
『僕は最初からこのバンドを聴いていたのに……』
 という感覚と同時に、『ああ、なんか歳を取ったな』
 って実感したんですよね。キーボード奏者って、
 全体のアンサンブルを俯瞰して
 見る役割があるから余計にそうなんですね。
 でも逆に言えば、どっぷり浸かっているだけでは
 客観的になれないから、
 プロのミュージシャンにはなれなかったのかもしれないですね」
と表現者としての成長と葛藤を振り返りました。

さて、難波さんは昨年8月、鍵盤生活50周年を記念し、
キングレコードから『夏への扉 〜難波弘之アンソロジー』、
ソニー・ミュージックレーベルズから
『シルバーグレイの街 〜難波弘之アンソロジー』
というベスト盤を同時に2枚リリースしました。
70年代のロック黎明期から、
80年代のスタジオミュージシャン全盛期、
90年代のデジタル化とバンドブームまでを
駆け抜けてきたキャリアを振り返り、
「それぞれの時代で、
 なんとかしぶとく生き延びてきました」と語りました。

今後の活動の目標について、
「この歳になりますとね、目標とかないですよ、本当に(笑)
 できるだけ長生きして、若者の邪魔をしたいっていうね」
と笑いながら語りました。続けて、
「90年代のバンドブームの時なんかも、
 音楽をやめちゃう若い子がすごく多かったんです。
 僕らみたいにしぶとく50年も続けるんじゃなくて、
 やめちゃう。それを見ていると、
 もったいないなと思うんです。
 僕は命をかけようなんて思ったことは一度もなくて、
 ただ好きなことをぼーっと続けてきただけ」
と述べると、クリス・ペプラーも
「それが難波さんのライフスタイルであり、
 ライフワークなんですね。
 この世に生を授かって何をすべきか、
 音楽で始まり音楽で終わるということなんでしょう」
と話し、今回の音楽談義を締めくくりました。

難波弘之さんの情報はこちらから

次回10月31日は、J-WAVEのスタジオを飛び出し、
銀座にある『サッポロ生ビール黒ラベル BEER AJITO』からお届けします。
お迎えするのは、
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのドラマー、
伊地知潔さんです。2013年以来、
2度目のご登場となりますが、
今回はどんなトークになるのでしょうか?
次回もぜひ、お聴きください!

OMIYA

グーテ・デ・ロワ マハラジャ
ラスクで有名な「ガトーフェスタ ハラダ」の
スパイシーカレーラスク
難波さんの言うとおり、黒ラベルにピッタリ!

MUSIC

  • 青い影 / ザ・ゴールデン・カップス

  • SPARKLE / 山下達郎

  • Ticket to Ride / Vanilla Fudge

  • The Black Page, No. 2 (Live)
    / Frank Zappa

  • In the Dead of Night / UK

  • Ziggy Stardust (Live) / David Bowie

  • Four Holes In the Ground
    / PFM Premiata Forneria Marconi

  • Devotion / Earth, Wind & Fire

  • 夏への扉 / 難波弘之

  • シルバーグレイの街 / 難波弘之

  • Piktor's Metamorphosis
    / David Sancious & Tone

    難波さんとのトークを受けて、
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら!