グソクムズは東京・吉祥寺を中心に活動する4人組。
2014年に結成され、当初は2人組でしたが、
2018年に現在の4人編成となり、
2021年にインディーズレーベルからデビュー。
2023年にはフジロックフェスティバルの新人登竜門
「ROOKIE A GO-GO」に出演を果たし、
2024年に待望のメジャーデビューを飾りました。
結成当初の成り立ちについて聞かれると、
堀部さんは
「最初はボーカル・ギターのたなかと、
ギターの加藤の2人のユニットだったんです」
と振り返りました。二人は井上陽水さんなどの
カバーを演奏する、
フォークデュオのような形態だったそうです。
「何かのライブで、バンドセットにしたいから、
ベースを弾いてくれない?ってお願いされて、
そのままズルズル、バンドメンバーに
カウントされていました」と明かしました。
堀部さんが音楽を自覚的に聴き始めたのは、
中学生の頃でした。
「たまたまテレビでTHE BLUE HEARTSが
『人にやさしく』を演奏していて、
『なんだこれ!』って衝撃だったんです。
次の日すぐにCDを買いに行きました。
父親がギターを弾いてたんで、貸してもらって、
その日から練習し始めましたね。
なので、THE BLUE HEARTSをきっかけに
音楽の道へ入ってきました」
初めて買ったCDもTHE BLUE HEARTSだったそうですが、
とにかく「人にやさしく」が
収録されているものを探して手に入れたとのことです。
ギターを手にした堀部さんは、
自宅でアコースティックギターを弾きながら、
THE BLUE HEARTSの楽曲をコピーして、
コードを覚えていったそう。
高校で軽音部に入ったことを機にベースへ移行し、
当時はザ・ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズ、
レッド・ツェッペリンなど、60年代、70年代の
サウンドをリスペクトするバンドを組んでいたそうです。
そんな堀部さんがよく聴いた
ミュージシャンとして挙げたのは、
細野晴臣さんでした。
「細野さんはTHE BLUE HEARTSと違って、
衝撃を受けて聴き始めたっていう感じじゃないんです。
いつの間にか好きだったっていうか」
特に愛聴しているのはファーストアルバム
『HOSONO HOUSE』で、
「未だに自分の中で、
あんなアルバムを作ってみたいなと、
目標にもしています」と話しました。
細野さんの魅力について、
「コードだったり、メロディだったり、
使ってる言葉もユーモアがあったりして、
すごくおしゃれだなと思って憧れました。
ベースもマルチプレイヤーだからこそ、
音楽の全部が見えた状態で弾いている感じがして、
ベースが大好きなだけの人だと、
絶対に思いつかないベースラインを弾いていますよね」
と分析しました。
もう一人の偉大なベーシストとして、
ザ・ビートルズのポール・マッカートニーの
名が挙がりました。
「ベースってこんなに動いていいんだ!って思いました。
細野さんにも通じるんですけど、
ちょっとメロディラインに食い込んでるんじゃない?
っていうところまで攻め込んでるのに、
すごくかっこいいです」と語りました。
番組中盤、自身が思う
「完璧なアルバム」について問われると、
堀部さんはマリーナ・ショウが
1975年に発表した名盤
『Who Is This Bitch, Anyway?』を挙げました。
「あっという間に最後まで一気に聴けちゃう。
頑張って聴いている瞬間がないんですよね。
ドラム、ベース、ギター、
鍵盤というスタンダードな編成で、
個々の楽器が過剰にテクニックを
見せつけるわけではないのに、
完璧にグルーヴを作っている。
マリーナ・ショウのボーカルも含めて、
ひとつの音楽の塊になっているんです」
さらに堀部さんは、かつてこの作品に憧れて
「音を減らせばいいんじゃないか」と真似て
レコーディングしたところ、
まったくグルーヴが出ずに失敗した経験を明かし、
「未だに勉強になります。このアルバムが作る
グルーヴの中にずっと浸っていたいです」と話しました。
続いて話題は、堀部さんが人生で初めて
足を運んだライブの思い出へ。
それは高校2年生の時、
新代田FEVERで行われたギターウルフの公演でした。
「ライブハウスという場所もよく知らない頃、
ネットでギターウルフが見られるらしいと知って、
一人で行ってみたんです。
ドリンク代のことも知らなくて、
行き帰りの電車賃しか持っていなかったんですよ。
でも、どうしてもギターウルフが見たかったんで、
帰りの電車賃を全部出して観ました」
生で体感したギターウルフの爆音は衝撃だったそうですが、
終演後、手元に電車賃が残っていませんでした。
「一縷の望みを託して父に電話して、
『こういう事情で歩いて帰らないといけないんだ』
と言ったら、父は
『あ、そうか。じゃあ気をつけて帰ってきてね』
って言って電話を切って(笑)」と明かしました。
堀部さんは新代田から当時住んでいた府中まで、
線路沿いをひたすら歩き続けたそう。
「道を知らなかったんで、
線路に沿って行けば帰れるだろうと。
だんだん空が明るくなってきたような気がします」
と話し、クリス・ペプラーを驚かせました。
現在注目しているミュージシャンとして
堀部さんが紹介したのは、
大阪を拠点とするバンド、Nagakumo。
放送では、楽曲「スーパー・ムーン」をオンエアしました。
クリス・ペプラーは、
「ポップでいいね!海外の要素も感じるし、
ちょっと懐かしいところで
フリッパーズ・ギターな感じもする」
と反応しました。
この番組では、
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で堀部さんが選んだ1曲は、
ザ・ローリング・ストーンズの「Wild Horses」でした。
「高校大学の時からライブハウスに行っていた
下北沢にある居酒屋さんで、不意に流れてきたんです。
友達と飲みながら、そのシチュエーションも含めて、
染みましたね。なんかちょっとおしゃれで、
綺麗な居酒屋さんだったので、
『こういうところで飲むようになったんだな』っていうのと、
昔聴いていたローリング・ストーンズが、
今でも素晴らしいなっていうのもあって染みましたね」
さて、グソクムズは先月、
両A面シングル『走り出す/はしりだす』をリリースしました。
今年初となるこの新曲は、
同一の楽曲を全く異なるアレンジで録音した作品です。
堀部さんが作詞・作曲を手掛けました。
制作の経緯について堀部さんは、
「元々ドラマ『ペンション・恋は桃色 season4』の
挿入歌として、『はしりだす』を作ったんです。
でも、僕が最初に作った大元のアレンジは
またちょっと違っていて、
『そっちもみんなに聴いてほしいよね』ということになって、
漢字表記の『走り出す』も録音することになりました」
と語りました。
『走り出す』のプロデュースを手掛けたのは、
フリッパーズ・ギターやザ・ピロウズ、
羊文学などを手掛けてきた吉田仁さんです。
「今後のアルバムも含めて、吉田仁さんと
ご一緒してみたら面白いんじゃないかと、
お声がけしました」と明かしました。
ライブでの再現性について、
「漢字バージョンはいつものバンド編成で
録っているのでやりやすいんですが、
ひらがなバージョンはドラムが打ち込みで、
ベースをドラムの中島さんが弾いて、
ギターを僕と加藤君が弾いているんです。
だからライブでどう表現するか工夫が必要なんですね」
と述べました。これを聞いたクリス・ペプラーは、
「最初ひらがなバージョンでチルに始まって、
数秒間ブレイクしている間に、
みんなが急いで元の楽器にポジションチェンジして、
一気に漢字バージョンでいくっていうのはどう?(笑)」
と提案。堀部さんは
「それいいですね!メンバーに言ってみます!」
と応じました。
そんなグソクムズのライブが予定されています。
『グソクムズ 2026 HALL LIVE 「楽園」』と題し、
東京公演は11月3日、会場は大手町三井ホールです。
ぜひ、足をお運びください!
グソクムズさんの情報はこちらから
次回10月10日は、
シンガーソングライターの
有元キイチさんをお迎えします。
ヒップホップグループ、ODD Foot Worksの
メンバーとしての活動のほか、シンガーソングライター、
さらには佐藤千亜妃さん、三浦透子さんなどの
プロデュースや楽曲提供をおこなっています。
どんな音楽ヒストリーをお持ちなんでしょうか?
次回もぜひ、お聴きください!

クラッツ
『胡椒がすごく好きなんですよね。
家ではちょっとフライパンで炒ったりして、
香りがより立って、サクサク感もちょっと増して、
すごい美味しいんですよ!』(堀部さん)

人にやさしく / THE BLUE HEARTS
ろっか・ばい・まい・べいびい
薔薇と野獣 / 細野晴臣
Rain / The Beatles
Switch / Cory Henry
Loving You Was Like A Party
/ Marlena Shaw
環七フィーバー(JetVersion)
オールナイトでぶっとばせ!! / ギターウルフ
贅沢な週末を
Supermoon / Nagakumo
Wild Horses / The Rolling Stones
はしりだす
走り出す / グソクムズ
Silly Love Song / Wings
堀部さんとのトークを受けて、
クリス・ペプラーが
選んだ1曲はこちら!