SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2026.09.12 ON AIR
今週は、作曲家/鍵盤奏者の
和久井沙良さんをお迎えしました。
「自分でも結構アバンギャルドな
 ピアノを弾くようになった感覚があります。
 その真似事を家でやって...」

和久井さんは栃木県足利市出身。
東京藝術大学在学中から音楽活動を始め、
2022年にソロプロジェクトを本格的に開始し、
ソロ名義の作品のほか、Adoさんや
Tempalayのサポート、CM音楽の制作、
楽曲提供など、ジャンルを超えて
幅広く活躍しています。

藝大では楽理科に在籍していたという和久井さん。
「音楽を学問として捉える、
 文学部みたいな感じの学科にいました。
 理論とか音楽そのものについての
 研究もするんですけど、
 “音楽とは何か”みたいなことを
 突き詰めていく学科でしたね」
和久井さんは幼い頃から演奏や作曲が好きで、
音楽を演奏するだけでなく、
違う視点で見てみたいという理由で
楽理科を選択したと述べました。

他の大学で数学を学んだのちに
藝大に入る人がいたり、
音響工学を学ぶ人がいる中、
和久井さんはスティールパンの研究をおこない、
トリニダード・トバゴに2ヶ月ほど滞在し、
現地でコンクールなどにも
出場した経験もあるとのこと。
しかしまだ、自身の楽曲には
スティールパンを取り入れておらず、
「いつかやってみたいですね。
 今後のお楽しみです」と話しました。

和久井さんが音楽を始めたのは3歳の頃。
「きっかけは、おばあちゃんの家にあった
 アップライトピアノ。家に行くたびに
 真っ先に向かって行って弾いていたみたいで。
 すごく楽しそうにしていたらしくて、
 通っていた幼稚園の中に、
 ヤマハ音楽教室が入っていたので、
 そこに入ったっていうのが始まりです」
そこで絶対音感を得たという和久井さんに
驚いたクリス・ペプラー。それに対し、
「後天的に得られると思います。
 早い段階でドレミのトレーニングをしたら、
 たぶん誰でも得られると思います」と述べました。

祖母の存在は和久井さんの音楽性に
大きな影響を与えているとのこと。
「おばあちゃんは音楽と美術、
 カルチャーへの造詣が深くて、
 昔のブルースとかフリージャズとかを
 聴いていました」
中学生の頃には、祖母にジャズ喫茶に連れて行かれ、
ピアニスト・板橋文夫のライブを観たそう。
「その影響で自分でも結構アバンギャルドな
 ピアノを弾くようになった感覚があります。
 その真似事を家でやって、
 お母さんに『うるさい!』って言われましたね」
と笑いながら振り返りました。

そんなアバンギャルドな音楽体験を持つ一方、
初めて買ったCDはYUIさんのアルバム
『CAN'T BUY MY LOVE』だったとのこと。
「当時小学5年生で、クラスの男の子がYUIの
『Rolling star』をエアギターで
 モノマネして歌っていたんです。
 私、その男の子のことがちょっとだけ
 気になっていて。そこからYUIの存在を知って、
 のめり込んでいったのがきっかけです。
 その子との共通の話題じゃないけど、
 それで聴いてみたら、
 その子よりハマっちゃいました」


そこから洋楽のポップスも聴くようになったそう。
「ジャスティン・ビーバーとか、
 テイラー・スウィフト、
 カーリー・レイ・ジェプセン、
 あとワン・ダイレクションとか。
 ちょっとミーハーなところばっかり聴いていて、
 でもその裏で板橋文夫さんも
 同時に聴いていましたね」と語りました。

他に冨田ラボさんの影響も語りました。
「冨田さんの楽曲のほぼ全てに共通しているのが、
 和音がギュッと掴める感じがするところ。
 音が厚いんですよ。それがすごく不思議で、
 聴いていて気持ちいいんですよね。
 あとはコードの細かいこだわりというか、
 一音の使い方のセンスがめちゃくちゃ良くて、
 自分が今、ポップスを作っている状態に
 すごく影響を与えてるなと思います」

高校時代にはハードコアバンドにも
参加していたという和久井さん。
「私は栃木県足利市出身なんですけど、
 北関東ってハードコア系のバンドが
 いっぱいいるんです。
 一緒にバンド組もうって言っていたのが、
 隣町の男子校の子たちで、
 好きだったのがハードコア、パンク、
 激情系みたいな感じだったんです。
 その子がギターで適当に弾いたのを、
 私が無理くりコード付けして合わせていって、
 感覚で曲を作っていました」 
メンバーはenvyやColdrainのような
サウンドが好みだったそう。
「私はとにかく音楽であれば、
 なんでもやってみたいという気持ちがあって、
 あまりジャンルは考えないようにしています。
 自分がやっていて燃えることができるか
 っていうのが一番大事だと思います」と話しました。

番組後半では、和久井さんが
最も影響を受けたと語る作曲家の話からスタート。
名前を挙げたのは、
アメリカの作曲家・編曲家である
マリア・シュナイダー。
「大学の時に彼女の『Hang Gliding』という曲を
 ビッグバンドで演奏したんですけど、
 その曲を弾いてから自分の中の
 音楽観がちょっと変わったんですよ。
『こんなに美しいコードがあるんだ』とか
『ジャズにもこういう方向性の音楽が存在するんだ』
 って思って。メロディとコードが、
 めちゃくちゃ複雑なのにそれを感じさせない、
 すごく構築された美しさというか、
 オーケストレーションの面で
 凄く影響を受けました」

続いてクリス・ペプラーから
「ご自身が思う、完璧なアルバムが
 あれば教えてください」と問われると、
和久井さんは少し考えてから、
3枚のアルバムを挙げました。

1枚目は、蓮沼執太の『shuta hasunuma』
「とにかく音の1個1個にストーリーが
 あるなと感じます。初めて聴いたのは
 友達の車の中で、時が止まった感じ、
 景色がガラっと変わった感じがしました。
 それが嬉しくて家で聴けるようにCDを買って、
 毎日のように聴いていました。
 実は2ヶ月前とかに出会ったアルバムなんです。
 どうしても1曲1曲シャッフルで
 聴いちゃう現代だけど、このアルバムだけは
 流れが完璧だから、全部聴きたいって思いますね」

2枚目に挙げたのは、
オトマロ・ルイーズ&ブルーノ・マングエイラの
『Essencia』。
「ギターとピアノのデュオのアルバムで、
 これは藝大の同期の打楽器科の友達の
 車の中で聴いて、『何だこれは』って。
 ギターとピアノだけだけど、
 すごく多幸感に溢れていて、絶妙なバランス。
 ピアノを弾いているオトマロさんは
 元々ギタリストで、30歳を過ぎてから
 ピアノを始めたらしいんです。
 ソロのアプローチがすごく面白くて、
 ピアニストっぽくないんですよね」

そして3枚目が、ネイト・スミスの
『Kinfolk: Postcards from Everywhere』
「これは実際にライブで聴いて衝撃を受けました。
 ベースとドラムの存在がこんなに大事なんだって、
 初めて思えたアルバムでした。
 それまで私はソロピアノとか
 パーカッションとピアノだけとかで
 やってたんですけど、このアルバムを聴いてから
『こういうものを自分でも作りたい』
 って強く思うようになりました。
 私のファーストアルバム『Time Won't Stop』は、
 かなりこのアルバムに影響を受けて作りました」

この番組では、
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を
伺っています。この質問で和久井さんが選んだ1曲は、
ムーンチャイルドの「The Other Side」でした。
「26歳の時に初めて一人旅をしたんです。
 島根の松江に行ったんですが、
 そこで昼はカフェ、夜はレコードバーとして
 営業しているお店があったんですよ。
 そこでマスターが流してくれたのが、この曲。
『お姉さんの雰囲気を見ていたら、
 この曲を流したくなりました』
 って言われたんですね。そこから話が広がって、
 そのお店は実はジャズ界隈の人が
 出入りしてた場だったらしくて、
 いろんな話をしたんですよね。
 1人でこういうことが
 できるようになったんだって感じて、
 音楽がちょっと染みました」

さて、和久井沙良さんは
8月19日に待望のニューアルバム
『Nothing But Living』をリリースしました。
今年2月にリリースしたEPのアップデート版であり、
和久井さん自身が作詞・作曲に加え、
ボーカルも務めている作品です。
「元々はピアニスト、作曲家になるっていう
 前提で生きてきたので、
 歌は本当に予想外の展開ですね」

親交のあるシンガーソングライター
竹内アンナさんとのコラボ曲「Destiny」や、
クリス・ペプラー、和久井さんも
フェイバリットに挙げた「Chord」など、
バラエティ豊かな全13曲を収録しています。

「とにかく私が今作りたいものっていうのは前提で、
『飾らない日常』というか、
『気取らない、力まない』って、
 自分で自分を許せるようになったアルバムですかね。
 そういうちょっと力が抜ける感じが、
 リスナーの方に伝われば一番嬉しい。
 正直な、人間らしくいようぜ
 っていう感じですかね」と紹介しました。

『Nothing But Living』の
リリースツアーが決定しています。
東名阪3都市を回る
『Sara Wakui -Four Elements-
 Release Live Tour 2026
 “Nothing But Living”』

東京公演は9月26日土曜日、
会場は表参道のWALL&WALLです。
「バンドでやる予定です。
 インストをやっていた時代からの
 メンバーと変わらずやるので、
 みんなの素晴らしいプレイも活かしつつ、
 楽曲の新しい一面も出せたらなと。
 音源とは全く別物になると思います。
 やっぱり音源は音源だなって思うし、
 ライブは全く違った
 アプローチができればなって思います」

和久井沙良さんの情報はこちらから

次回9月19日は、3ピースバンド、
My Hair is Badからボーカル/ギターの
椎木知仁さんをゲストにお迎えします。
メジャーデビュー10周年を迎えた
マイヘアのフロントマン、椎木さんは
これまでどんな音楽に影響を受け、
自身の音楽表現を形作ってきたのでしょうか?
次回もぜひ、お聴きください!

OMIYA

八幡屋礒五郎の種
七味唐からしで有名な
「八幡屋礒五郎」が発売しているお菓子
七味唐からしの種、さんしょうの種の
2つをお持ちいただきました。
ピリッと来るアクセントが
黒ラベルの味わいにぴったりです!

MUSIC

  • ゴリゴリ '95 / 板橋文夫

  • Rolling Star / YUI

  • いつもどこでも feat. さかいゆう
    / 冨田ラボ

  • Farewell to Words / envy

  • Hang Gliding / Maria Schneider

  • Double Navaho / 蓮沼執太

  • Samba Pro Toninho
    / OTMARO RUIZ & Bruno Mangueira

  • Skip Step / Nate Smith

  • The Other Side / Moonchild

  • shoes
    Chord
    FAR
    HiFi Vague / 和久井沙良

  • HAZE / Hiromi Feat.
    Anthony Jackson & Simon Philipps

    和久井さんとのトークを受けて、
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら!