SAPPORO BEER OTOAJITO

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SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2026.08.08 ON AIR
今週は、江ノ島発の3人組バンド、
maya ongakuからボーカル/ギターの
園田努さんをお迎えしました。
園田さんを音楽好きにさせたのは、
父が録画していた...

maya ongakuは2021年に
江ノ島で結成された3人組で、
これまでフジロックフェスティバル、
朝霧JAMなどの国内フェスのほか、
EU/UKツアー、USツアー、韓国、
中国のフェスにも出演し、
海外からの注目も集めているバンドです。

海外のレーベルから
ファーストアルバムをリリースし、
海外での活動を初めからしていました。
「『Guruguru Brain』っていう
 アムステルダムにあったレーベルで、
 アジアのアーティストとかを、
 ヨーロッパとかアメリカとかに
 流通するようなレーベルだったんです。
 2023年のデビューから海外で始まって、
 同時に日本もやっていたんですよね。
 そのレーベルのボスが
 幾何学模様っていうバンドの人で、
 その動線を僕らも
 使わせてもらっている感じです」

茅ヶ崎、鎌倉、藤沢エリアの3人が
サッカーを通じて友人になり、
江ノ島にある古着のお店で集まっていた
maya ongakuのメンバー。
音楽を始めたのは、
あのバンドがきっかけだったそう。
「そのお店に先輩として、
 Suchmosたちも集まっていて、
 話していく中で、
 僕らに『バンドやりなよ!』
 って言ってきたんです。
 彼らはたぶんバンドマンが
 生き方として一番かっこいい、
 っていう哲学で生きてるから、
 いろんな人に『バンドやれ!』って
 言っているんですよ。
 ほとんどギターも弾いたことなかったけど、
 Suchmosは憧れだったし、
 僕らも出来るかも、
 っていう勘違いで始まりました」
SuchmosではYonceさんとKaiki Oharaさんと
特に仲良くしていたそうで、
バンドを組むことを薦めたのは、
Yonceさんだったと述べました。

今年のフジロックフェスティバルでは、
満員のフロアを盛り上げ、
SNSではトレンド入りも果たしていました。
バンド名のmaya ongakuは
なりゆきで決まったんだそう。
「ピンク・フロイドが好きで、
『maya』っていう30分で一曲みたいな曲を
 作って演奏していたんです。
 その時はまだバンド名がなくて、
 最後に曲名だけを言ってたんです。
『"maya"でした』とか言って。
そしたらお客さんが僕らのことを
"maya"って言うようになったんですよね。
マヤっていうミュージシャンはたくさんいるので、
後ろに音楽つけて、maya ongakuになりました」

園田さんを音楽好きにさせたのは、
父が録画していたビートルズの番組だったそう。
「『SONGS』っていう番組で
ビートルズ特集をしていて、
それを録画していたんです。
それを学校終わりで観ていたら、
呪われたように毎日観るようになっちゃって。
いつのまにか
“ビートルズ脳”になってしまいました」

初めて買ったCDはビートルズの
『ラバー・ソウル』、
レコードは『アビー・ロード』、
そしてその前には配信で
『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』を
手に入れたとのこと。
「一番好きなのは『ホワイト・アルバム』ですかね。
配信で買ってもらったのは、
タイトルが『ザ・ビートルズ』なので、
ベスト盤だと思ったんです。
でも知らない曲ばっかりで、
変な曲も多いんですよ。
それが入り口だったからですかね。
ビートルズは後期が自分への影響が
強いかなって思います」

好きなメンバーは
ジョン・レノンだと述べた園田さん。
「みんな好きなんですけど、
やっぱジョン・レノンがかっこいいなって
思っちゃいますね。
“ロックをやろう!”って感じが。
音楽の中にたくさんギミックが出てきて、
どんどん難しくなっていっても、
最後ロックやっちゃうみたいな感じが好きですね」

ビートルズの魅力について、
「バンドがやっぱりかっこいい、
そういう原初的な憧れが強いですかね。
途中から、ジョンの作曲がいいとか、
そういう話になってきましたけど、
やっぱりビートルズのライブは、
いまだに夜に観て泣けちゃうぐらい憧れてるし、
こういう風になりたい!っていうのが
あると思うんです」と語りました。
高校時代はビートルズを入り口に、
ドアーズやヴェルヴェット・アンダーグラウンド、
バーズなど60年代の音楽をずっと聴いていたそうです。

そんな園田さんがビートルズ以外で、
完璧だと思うアルバムを紹介していただきました。
「これも古いバンドですが、
70年代のドイツのバンド、
カンの『エーゲ・バミヤージ』です。
全部で7曲のちょっと短めで、
全部反復構造の曲。
曲の構造がほとんど7曲同じなんです。
ドラムがあって、ギターがあって、
鍵盤があって、構成が変わらずに、
ジャムで作られているんです。
それが7曲繰り返されるんですけど、
バリエーションがあるんですよね。
すべて違う景色を7回見せられる、
そんなパッケージ感があって、
こんなアルバムを作りたいって思います。
ソリッドだし、こういうスタイルの音楽は
当時なかったと思うんで、
パイオニアって意味でも憧れますね」

番組後半は、園田さんがこれまでに観て、
特に印象に残っているライブのお話からスタート。
園田さんが挙げたのは、
2024年のフジロックで観たクラフトワーク。
「僕の中のベストライブかなと思っています。
まずクラフトワークの大ファンだったのも、
やっぱり大きいですね。出てきた瞬間に、
もう涙が止まらなくなるぐらい。
『本当にいるんだ!』みたいな。
そして、あのスタイルをあの時代から
ずっとやり続けていて、
ちゃんと社会的なメッセージもあって、
バンドを続けることの
大事さを考えさせられました。
音もめちゃくちゃ良かったし、感動しました」

クラフトワークは電子音を中心に
サウンドが構成されていますが、
maya ongakuはどちらかと言うと、
オーガニックなサウンドな印象。
「例えばいろんなバンドとかだと、
作詞や作曲に対して、
どんどん哲学が深まっていったりするんだけど、
僕らの場合は1個の音色とか、
どこで音を抜き差しするのかとか、
そっちに自分たちの哲学を
深めていく感じがあるんで、
それがクラフトワークとか、
YMOとかもそうですけど、
電子音楽でも
全然シンパシーがある感じです」
と語りました。

60年代、70年代のサウンドに
明るい園田さんが
最近注目しているバンドは、
タイのKorlakang。
「僕らと同じ、Guruguru Brainのバンドで、
一応後輩に当たるんですよね。
6月にデビューした、いわゆるタイ歌謡、
昔のタイ歌謡をそのまま
今のスタイルでやってるようなバンドです。
前にタイに行った時に、
タイの7インチレコードを5時間ぐらい、
レコード屋さんの倉庫を
掘らせてもらった体験があって、
彼らみたいな音楽を探してたんですけど、
デビューして聴いたら、
『あ、これでいいじゃん!』みたいな。
僕が聴きたかったのは
こういうのだって思いました。
ちょっとサイケデリックだし。
意外とタイの7インチを掘ってても、
こういうレコードは無くて、
全部ちょっとテンポが早いんですよ。
だから僕はその早いタイの音楽を
33回転にして聴く。そうすると
こういう感じになるんですけど、
すごく自分のツボでしたね」と紹介しました。

園田さんは好みの音楽を
アナログで収集しているとのこと。
「サブスクで探すのを、
自分の中で禁止していて、
アルゴリズムに自分が好きな音楽を
紹介されちゃうのがちょっと嫌なんです。
だから海外にツアーで行く中で
見つけるレコードを、
自分の血肉にしたいっていう部分があって、
だから海外でレコード探しまくるのが
音楽を探す方法かな」

音楽以外で園田さんの表現活動に影響を与えた
著書も紹介いただきました。
「本を読むのが好きで、家にいる時は、
 レコード聴くか、本読んでるかって
 感じなんですけど、
 最近はずっと中沢新一さんっていう方、
 宗教学者なんですけど、
 その方の本をずっと読んでます。
「レンマ学」という本がありまして、
 世界は左脳で物事を考えすぎていると。
 資本主義とか色んなものに、
 世界が支配される中で、
 左脳の能力ばかりが評価されていく
 現状があるんですけど、
 この人はもっと右脳の部分とか、
 直感的な部分、それを『野性の思考』って
 言ったりするんですけど、
 野性の動物たちが持ってるような思考を今、
 AIとかが発達していく中で、
 取り戻す必要があるんじゃないかとか、
 そういう話をずっとされている。
 音楽制作の中で、頭使って
 作るものってやっぱりつまらなくて、
 いつの間にかできちゃってるものとか、
 これ僕がやったのかな?みたいな、
 そういう分からないものが、
 本当に良いものだなと思う。
 それが実感としてあるので。
 中沢さんの影響で、そういったものを
 さらにフォーカスするようになりました」

この番組では、
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」
を伺っています。
この質問で園田さんが選んだ1曲は、
ドビュッシーの「夢想」でした。

「『夢想』を選んだのは、
 なんとなく聴きやすいからですが、
 今までロックミュージックとかジャズとか、
 ドラムやベースがあってっていうものばかり
 聴いてきたんですけど、
 最近クラシックとかを聴けるようになってきて、
 その入り口がドビュッシーや
 サティとかだったので、選ばせていただきました。
 ルーツ回帰というようにクラシックを
 聴くようになって、
 そしたら本当に深いというか。
 作曲法も本当にすごいし、
 子供の時にロックを見つけた時のような
 感覚で聴けていて、それがもう一段階
 大人になったなみたいな気分になりますね」
と紹介しました。

さて、園田さんがボーカル/ギターを務める
maya ongakuは、待望のセカンドアルバムを
8/7に配信リリースしました。
アルバムタイトルは『Nothing Space Music』
先ほどの話に繋がるような、
無意識とか直感にリーチするような
音楽を作りたいというところから、
"Nothing Space"という無意識に近い概念を考え、
タイトルにしたとのことです。

ファーストアルバムから3年かかった今作。
「やっぱり急いで、
 忘れられないように
 たくさん作品を出すスタイルが、
 そもそもミュージシャンにとって、
 良いのかなっていうのはすごく感じているので、
 自分たちが出したいものを、
 出したいタイミングで。
 でもファンの人は待ってくれているから、
 できるだけそこに応えたいんだけど、
 良いものを届けることが仕事なんで。
 だから3年かかっちゃった感じです」

作詞も手掛けている園田さん。
今回意識したこととは。
「いつも自分の中でテーマと思っているのが、
 例えばボサノヴァを僕らが
 ポルトガル語を聞いた時に、
 良いなって思うその感覚を、
 日本語でも思ってほしい
 っていうのがあるんです。
 ブラジルの音楽は、音楽のリズムと
 ポルトガル語のリズムが合っていて、
 それが世界中で聴かれている事実があるので、
 日本語でも世界で聴かれてもいいのになって。
 日本語の流れと、メロディーの流れが
 同期するように作ることを
 すごく意識しています」

ニュー・アルバムをひっさげての全国ツアー、『Nothing Space Music TOUR 2026』
が、10/16(金)の金沢公演を皮切りにスタートします。東京公演はファイナルの
12/9(水)、恵比寿ガーデンホールにて。
世界でも注目されるmaya ongakuの世界を、
ぜひ生でお楽しみください。

maya ongakuの情報はこちらから

次回8月15日は、町田出身の6人組バンド、
Billyrromからボーカル/ギターの
Molさんをゲストにお迎えします。
DISCO、SOUL、FUNKを主なルーツとし、
唯一無二のサウンドを創出するBillyrrom。
Molさんはこれまでどんな音楽に
影響を受けてきたのでしょうか?
次回もぜひ、お聴きください。

OMIYA

大磯 井上かまぼこ店のさつまあげ
大磯町にある老舗かまぼこ店の「さつまあげ」
丁寧な作りと上品な味わい
夏の黒ラベルと一緒にいかがでしょうか?

MUSIC

  • YMM / Suchmos

  • Nowhere Man / The Beatles

  • Glass Onion
    Everybody's Got Something
    To Hide Except Me And My Monkey
    While My Guitar Gently Weeps
    / The Beatles

  • One After 909 / The Beatles

  • Vitamin C
    Spoon / CAN

  • The Robots [Live] / Kraftwerk

  • Samong Sai / Korlakang

  • Rêverie / Francois-Joel Thiollier

  • Astral Echoes
    Hisoku Blue
    In Nothing Space / maya ongaku

  • Svefn-g-englar / Sigur Rós

    園田さんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら!