今回OTOAJITOには2015年以来、
11年ぶりのご出演となった尾崎さん。
前回は黒ラベルのおつまみとして、
「おでん」をお持ちいただきましたが、
2人とも全く覚えてないとのこと。
今回は、「柿の種チョコ」をセレクト。
お酒を飲みながら、
チョコレートを食べるのが好きだそうですが、
周りからはあまり共感を得られないそうです。
2021年には小説『母影』が
芥川賞の候補作にノミネートされ、
ミュージシャン、文筆家と幅広い分野で
活躍されていますが、
どのように両立されているのでしょうか?
「音楽に行き詰まったら、
小説を書いたり読んだりして
(音楽の)インプットをするし、
小説に行き詰まったら、
曲を作ったりライブをして
(小説の)インプットをするっていう、
両方がアウトプットでありインプットなんです。
そのバランスが今、馴染んできました。
でも、本業は音楽なので、
音楽をやってる尾崎世界観を倒したい。
最終的にはお互いに負けたくないという
気持ちがあります。」と語りました。
最近はサブスクを使用して、
10代の頃に聴いていた
音楽を聴き直すことも多いそう。
「もう1回、新鮮な気持ちで出会える。
再生するとやっぱり自分が
音楽始めたばかりの頃を思い出すんですよね。
10代の頃の自分や、
当時の音楽シーンを思い浮かべたりしてます。
全部、都合の良い思い出じゃなくて、
嫌な思い出も結びついて、
頭に浮かぶんですけど、
そういうのも含めて、
やっぱり無かったことにさせてくれないから、
音楽ってすごく大事なものですよね。」
崎山蒼志さんや、とたさんなど、
この番組に出演した際にクリープハイプの
影響を語るミュージシャンが
たくさんいらっしゃいます。
尾崎さんが交流のある先輩として挙げたのは、
東京スカパラダイスオーケストラの加藤隆志さん。
スカパラの楽曲に尾崎さんが
参加したことがきっかけで
よく会うようになったとのこと。
「もちろん先輩だと思っていますけど、
お友達という感じですかね。
2人で映画を観に行ったりします。
去年は『罪人たち』を観に行きました。
だいたい僕が
『これ観ておいた方がいいですよ!』って、
自分が観たいやつを都合よく言って、
一緒に行くんです。」と明かしました。
前回ご出演の際には、
初めて買ったCDはEAST END×YURIの
「いい感じ やな感じ」だと
お話いただいていましたが、
この11年間で特に印象に残っている音楽は
なんだったのでしょうか?
「コロナ禍の時は、
ビル・エヴァンスをよく聴いていました。
小さいレコードプレーヤーで、
ずっと聴きながら小説を書いてましたね。
レコードだから定期的に止まるので、
止まるまでは集中しようとか、
そんなことを考えていました。」
ビル・エヴァンスは昔から聴いていたそう。
「書店の奥にあるアートコーナーで、
なぜかその一角だけ
ビル・エヴァンスのアルバムが流れていて、
それを思い出すんです。
一番自分が多感な時期、
書店でいろんなものを吸収していた時の感覚が、
音で蘇ってくるんです。
ある時警備員のバイトをしていて、
仲の良い元々音楽やってた先輩に、
『いつも行く本屋で流れてる、
多分ジャズだと思うんですけど、
調べてもわかんないんです。
なんだと思いますか?』って聞いたら、
『そんなのビル・エヴァンスでしょ、だいたい』って。
調べたら本当にそうだったんですよ。
『ワルツ・フォー・デビイ』っていうアルバム、
やっぱり思い出に残ってます。」
そんな尾崎さんが1枚のアルバムとして、
感心したというのはMy Little Loverが
1995年にリリースした『evergreen』。
「小学校の頃に買ったアルバムです。
かなりヒットした作品で、
すごいアルバムだったんだな、
って改めて思いました。
当時はアルバムを大事に作っていた
時代だと思うので、ストーリー性というか、
構成として面白いなと思いました。
シングルも柱として強い。
1枚のアルバムとして
すごく魅力を感じましたね。」と紹介しました。
昨年はグリーン・デイの来日公演を観て、
感慨深いものがあったそう。
「やっぱり曲が良いですよね。
中学生の時に聴いていて、
当時覚えたギターのコードは今も好きです。
Kアリーナっていう会場で観たんですけど、
その3ヶ月前に自分たちも
ライブをした同じ会場で、
今度は客席から(彼らのライブを)
観るっていうのが、良い経験でした。」
他にも昔、衝撃を受けた銀杏BOYZのライブも、
クリープハイプのライブの
リハーサル中に観たと述べ、
番組前半を締め括りました。
番組後半では、
初めて観に行ったライブについてのお話から。
「初めて観たのは、南こうせつさんのライブ。
父親が好きで一緒に行った記憶があります。
渋谷公会堂で、小学生の頃ですかね。
帰りに、父親と一緒に牛丼食べたんですけど、
あんまり牛丼とか食べたことなかったのかな、
食べるのが遅かったんですよね。
それで怒られた記憶があります、
早く食べろって。
父親に急かされて牛丼食べたのが、
残ってますね。」
音楽以外から受けた影響についても
語っていただきました。
フィンランドの映画監督、
アキ・カウリスマキの作品が
好きだという尾崎さん。
「2月に1人でフィンランドに行ったんです。
あの(映画の)感じを
体験できたのは嬉しかったですね。
クリープハイプのハイプは、
『ナイト・オン・ザ・プラネット』っていう
ジム・ジャームッシュの映画の
セリフから取ってるんですけど、
『ナイト・オン・ザ・プラネット』にも
ヘルシンキが出てくるので、
行けて凄く嬉しかったです。」
さて、この番組では、
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークを
していることにちなんで、
ゲストの皆さんに
「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で尾崎さんが選んだ1曲は、
ビル・エヴァンスの
「My Foolish Heart」でした。
本屋で流れていたのがきっかけで
ビル・エヴァンスの音楽に
出会ったと話していた尾崎さん。
「当時は誰の曲かも分からずに、
立ち読みする、ありがたくない
お客さんとして聴いてたんですけど、
その時の記憶を後になって思い出して、
スイッチを入れて何かを創作している時に、
『あ、大人になったな』と思いました。
当時は、先も見えなくて暗い気持ちでいたけど、
その時間が丸ごと意味のあるものに
なったんだなと思えて、今、
制作できるようなマインドに
してくれるって感じですね。」
クリープハイプはEP
『仮のまま定着したような愛情で』をリリースしました。
「5曲入りなんですけど、5曲だったら、
自分たちの今をそのまま
詰め込めるなと思ったんです。
アルバムだと制作期間も長いので、
ちょっと変わってしまうんですよね。
だから本当にデビューして
初めてかもしれないです。
その、『今だ』っていう感じを
そのまま入れられたのは。
バンドメンバーも成熟していって、
そのタイム感でやれたってのも大きかったと思います。」
初回盤はじゃばら式紙ジャケット
という内容になっており、
CDというメディアでのリリースにも
こだわりがあったそう。
「CDを出すっていうことが、
あと何回できるかって考えて、
出せる時に出したいと思いました。
新しくクリープハイプを好きになって、
初めてCDを買ってくれる方もいると思うので、
そこも意識しました。」
昨年はバンド史上、
最大級の全国ツアーをおこない、
現在はライブハウスツアーの
真っ只中のクリープハイプ。
タイトルは『あのころ一番熱いのは君の口の中だった』
東京公演ファイナルが6月10日、11日
Zepp Hanedaで開催されます。
ライブハウスという空間で
演奏することに憧れていた尾崎さんに、
クリス・ペプラーがこれまでの
ミュージシャンを引き合いに出し、
「クリープハイプあたりから、
日本のバンドシーンも少し
変わったかもしれませんね」と述べると、
尾崎さんは
「またここから変わっていくかもしれないし、
でも長く続けて、
なるべくいろんな時代を見たいですね。
『あの頃は…』って言う、
うるさいおじさんになりたいです」と
笑いながら述べ、
この日のトークを締め括りました。
6月22日に尾崎さんは
KADOKAWAから最新本
『尾崎世界観の書かなかったこと日記』も発売します。
クリープハイプのEPと合わせてチェックしてください。
クリープハイプの情報はこちらから
次回6月13日は、番組初登場!
2人組バンド、シャッポからベーシスト、
細野悠太さんをお迎えします。
細野晴臣さんを祖父に持ち、
CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUINでも
活動する悠太さん。これまでどんな音楽に
影響を受けてきたのでしょうか?
次回もぜひ、お聴きください!

柿の種チョコ
お酒を飲みながら
チョコレートを食べるのがお好きな尾崎さん。
あまり共感されないようで、
その距離感を埋めるために、
柿の種のしょっぱさも入った
こちらの商品を
セレクトしていただいたとのこと。

爆音ラブソング feat.尾崎世界観
/ TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
Waltz For Debby / Bill Evans Trio
Hello,Again~昔からある場所~
/ My Little Lover
Good Riddance (Time of Your Life)
/ Green Day
BABY BABY / 銀杏BOYZ
神田川 / 南こうせつとかぐや姫
Muistatko Monrepos'n
/ Annikki Tahti
My Foolish Heart / Bill Evans
What’s Going On / Marvin Gaye
痛々しいラヴ
タヌキネイリ
私の歌
口の中 / クリープハイプ
Make Somebody Happy / Santana
尾崎さんとのトークを受けて
クリス・ペプラーが
選んだ1曲はこちら。