SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2026.05.23 ON AIR
今週は、シンガーソングライターの
寺尾紗穂さんをお迎えしました。
中学では合唱部に入り、
部長も務めたという寺尾さん。
先輩が作ったミュージカル同好会に憧れ、
自らも作り、
中学二年から高校三年までに...

1981年、東京都生まれの寺尾さん。
2007年ピアノ弾き語りアルバム『御身』でデビューし、
これまでコンスタントにアルバムをリリースするほか、
映画主題歌も手掛け、さらに文筆家としてもご活躍で、
さまざまな書籍を執筆。
昨年は『戦前音楽探訪』という本を出版されています。
この本は日本の戦前の子守唄、労働歌、戦時中の軍歌、
歌謡曲をまとめているもの。寺尾さんのお子さまが
YouTubeで山姥の物語を見たことをきっかけに
興味を持ち、その流れから鹿児島県に古く伝わる
子守唄を見つけ、他にも日本に埋もれている
音楽を探し始めたそう。

4歳からピアノを始め、
歌うことや音楽自体も好きだったとのこと。
母のレコードコレクションにあった、
ニーナ・シモンやロン・カーター、大貫妙子さんの
作品を好んで聴いていたと話しました。
そんな寺尾さんが初めて買ったレコードは
『恋におちて -Fall in love-』でした。
「4歳の時でしたね。当時、
 ドラマの主題歌だったと思うんですが、
 母と一緒にレコード店に入った時に、
 流れていたらしいんです。その場で、
 これが欲しいと母に言って、買ってもらいました。
 ドラマは観てないと思うので、
 メロディが好きだったんですかね。」と振り返りました。

中学では合唱部に入り、部長も務めたという寺尾さん。
先輩が作ったミュージカル同好会に憧れ、自らも作り、
中学二年から高校三年までに70曲ほど作曲したんだとか。
「最初はモンゴメリの作品を下敷きにして脚本を書いて、
 そのうちオリジナルを作り始めました。
 曲はジャズやポップス、『レ・ミゼラブル』や
『オペラ座の怪人』を参考にもしましたね。
 テープやMDだと思いますが、
 今でも音源は残っていると思います。」

バンドを始めると、大貫妙子さんや
Cymbalsのカバーなどを演奏していたそう。
寺尾さんの父はシュガー・ベイブで活躍した、
ベーシスト・寺尾次郎さんで、
別居で育ったそうですが、時折、
自身の好きな音楽をCDにして送ってきていたんだとか。
「財津和夫さんの曲とかが入っていて、
 それも好んで聴いていました。
 父は私が生まれた頃にはバンドを辞めて、
 ベースも売っていました。
 音楽と決別して映画の世界に入ったんです。
 フランス映画の字幕・翻訳を手掛けていました。
 父は高校生の頃から、フランス映画を知りたくて、
 フランスから雑誌を取り寄せて読んでいたらしいです。」

寺尾さんが熱中して聴いた
アルバムとして1枚挙げたのは、
吉田美和さんのファーストソロアルバム
『beauty and harmony』でした。
「たくさん聴いた気がします。
 デヴィッド・T・ウォーカーが参加していて、
『エレキギターってこんないい音するんだ!』っていう。
 アナログな作り方も、それまでの
 ドリカムの感じとちょっと違って、新鮮でした。」

クリス・ペプラーを驚かせたのは、
寺尾さんが初めて観に行ったライブ。
「父がシュガー・ベイブにいた関係もあって、
 初めてのライブは山下達郎さんの
 中野サンプラザでのライブですね。
 1994年だったと思いますが、
 これも大貫さんがゲストで出ていることもあって、
 父が連れて行ってくれました。
 でも、それまで合唱の世界で生きてきて、
 ポップスやロックのライブに
 行ったことがなかったので、
 全てが爆音に聴こえて、『うるさいな』って
 思っていました(笑) 早く終わって欲しい!
 みたいな感じになって、
 今思うともったいないですよね。
 ひどい話です。」と語りました。

寺尾さんには、ご自身が思う
10点満点のアルバムを伺いました。
「バンドを始めてから出会った音楽なんですけど、
 ニール・ヤングの『After The Gold Rush』
 というアルバムです。素晴らしいですよね。
 最初はメロディですよね。
 少し寂しさがあるような世界観。
 それぞれの歌詞を見ていくと、
 自然が失われていくこととか、
 南部での黒人差別のこととか、
 アルバムとしての統一感みたいなものをあるし、
 とても印象に残ったアルバムです。」
クリス・ペプラーもニール・ヤングの音楽を好み、
同じカナダのジョニ・ミッチェルにも触れると、
「私、ジョニ・ミッチェルと誕生日が同じなんです。
「A Case of You」を日本語訳して
 カバーしたこともあります。」と述べました。

音楽家としての活動だけでなく、
執筆家としてたくさんの本を
書かれている寺尾さんが、
歌詞に感銘を受けた楽曲を教えてくれました。
「若手のシンガーソングライターなんですが、
 Momという歌い手がいて、
 彼が「大事なものはありません」っていう曲を
 出してるんです。タイトルがすごいと思うんですね。
 大事なものって誰でも、例えば家族とか、友人とか、
 夢とか、なにかあるでしょう、
 って言いたくなるんですけど、もしかしたら、
『大事なものは何もない』って言うしかいない人も
 いるかもしれないっていう。いろんな家庭の事情とか、
 人生がそれぞれあるわけですよね。
 そこに想像のスイッチが押される感じがしました。
 映画とか小説とかも、
 そういう想像力を養うために見るようなところが
 ある気がするんですけど、この歌もまさに
『大事なものはありません』って言い切られることで、
 違う景色を想像してみるっていうか、
 すごくインスピレーションをもらった曲です。」 
そんな寺尾さんは歌詞を書く上で、無理に作らない、
ということを大事にしているようです。
最近は社会に感じる危機感から
たくさんの曲が生まれたとも明かしました。

他に注目してるミュージシャンとして紹介したのは、
アベル・セラオコー。
「南アフリカ出身のチェロの人なんですけど、
 彼はチェリストで、プラス自分で歌も歌うので、
 チェロ弾き語りみたいな変わった形なんですね。
 歌がまた素晴らしくって、
 土着的な雰囲気もあるんです。
 チェロの技術もすごく高くて、
 クラシックの雰囲気もあるので、
 ユニークなアーティストだなと思っています。」

さて、この番組では、
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」を
飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で寺尾さんが選んだ1曲は、
ブラームスの「16のワルツ 第15番」でした。
「母が持っていたジュエリーボックスを開けると、
 この曲がオルゴールで鳴っていたんです。
 小さい頃の記憶としてよく覚えていて、
 母がこの間、1月に亡くなって、
 最近ブラームスの聴いてた時があったんです。
 そしたらこの曲が流れて、小さい頃は、
 お人形さんが踊り出しそうな、
 可愛らしい曲だなって思って聴いてたんですけど、
 人間が生きていくっていうことは、
 やっぱり、さよならが増えていくっていうことだなと
 感じたんです。涙が止まらないみたいになって、
 本当に忘れられない曲になりました。」

寺尾紗穂とベーシスト伊賀航さん、
ドラマーのあだち麗三郎さんとのバンド、
「冬にわかれて」の新しいアルバム『forgotten』が
今月6日にリリースされました。
それぞれが持ち寄った楽曲を集め、
“忘れ去られたもの”、“過ぎ去ったもの”という
イメージが浮かび、今回のタイトルになったそうです。
収録曲「ペパーミント・タイムズ」は
先ほど名前の挙がったMomさんが作詞を担当。
「伊賀さんが作った楽曲で、
 私が作詞をすることもあるんですが、
 仮のタイトルが「ジャクソン」になっていて、
 そこから歌詞を書くのが難しかったので、
 Momならカッコいい歌詞を
 書けるんじゃないかと思って、
 オファーしてみました。」

ソロとバンドでの制作には何か違いはあるのでしょうか?
「ライブは3人でやると
 すごく楽しい感じが強いんですけど、
 レコーディングは私にとっては
 修行みたいな感じがあるんです。
 ソロでやる時は、
 自分の好きなようにできるんですけど、
 メンバーが3人いると意見が違うこともあるので、
 苦労も多いです。(メンバーの中では)私が
 独裁者かもしれないです(笑)
 最初はソロと違いを出さなきゃいけないから、
 私はなるべく黙って、
 2人にリードしてもらってたんですけど、
 やっぱりストレスで(笑)
 バンドとして気心知れる感じがあって、
 この作品に関しては、割と言いたいことは
 全部言いました。」 
今作に関しては曲によって様々な歌い方を試し、
中でも「夜半の火の子守歌」という楽曲では
今までとは違う声で収録出来たと述べました。

10月にはアルバム『forgotten』を提げた
ツアーが開催されます。
10月10日(土)大手町三井ホールです。
クリス・ペプラーも絶賛した今作の世界をぜひ、
ライブでお楽しみください。

冬にわかれての情報はこちらから

次回5月30日は、ソウルフルな歌声で注目を集める、
シンガーソングライターMoMoさんをお迎えします。
高校卒業後、単身アメリカへ渡り、
様々な影響を受け、音楽家への道を歩み、
今回初のフルアルバムを完成させました。
これまでの音楽ヒストリーをじっくり伺います。
ぜひ、お聴きください!

OMIYA

燻製ミックスナッツ
燻されたいい香りのするミックスナッツ
程よい塩味に黒ラベルがピッタリです!

MUSIC

  • 恋におちて ?Fall in love? / 小林明子

  • メトロポリタン美術館 / 大貫妙子

  • Rally / Ron Carter

  • DARLIN' / 吉田美和

  • 都会 / 大貫妙子

  • ドリーミング・デイ [Live] / 山下達郎

  • After The Gold Rush / Neil Young

  • A Case Of You / Joni Mitchell

  • 大事なものはありません / Mom

  • Voices of Bantu / Abel Selaocoe

  • 16 Waltzes, Op. 39: No. 15 in A-Flat Major
    / İdil Biret

  • シーフー
    ペパーミント・タイムズ
    夜半の火の子守歌 / 冬にわかれて

  • おはよう / STUTS, 大貫妙子

    寺尾さんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら!