今週は、ニューヨークを拠点に活動する
ジャズキーボーディスト、
BIGYUKIさんをお迎えしました。
ア・トライブ・コールド・クエスト、
ロバート・グラスパーから、椎名林檎さん、
新しい学校のリーダーズまで、
国内外のトップアーティストとの
コラボレーションでも知られているBIGYUKIさん。
生まれは兵庫県、
育ちは三重県で高校卒業後すぐにアメリカへ渡り、
バークリー音楽大学へ入学されました。
在学中からボストンのジャズクラブや教会で演奏を行い、
活動の拠点をニューヨークへ移し、
シーンの中で確固たる地位を築いています。
母親が高校時代にアメリカへ留学していたこともあり、
家で英語を話す機会もあったということで、
アメリカが感覚的に近いと感じる場所だったそう。
「高校生の時にみんなが進学とか、
将来を考える時期、僕は何をしたいか
イメージが無かったんです。
でも、自分の人生で続けているものが
何かと考えると、ピアノだなと。
5歳か6歳の頃からやっていて、
ピアノをきっかけに、当時いた場所から
別の場所に行くキッカケに
なるんじゃないのかなと思ったんですよね。
その後、当時すごく活躍していた小曽根真さんや、
レジェンドの秋吉敏子さんであるとか、
皆さんがバークリー出身ということで、
調べ始めましたね。」
バークリーではエスペランサ・スポルディングと
同級生だったそう。BIGYUKIさんが入学した頃に、
学内でスターだったのは上原ひろみさん。
「めちゃめちゃ盛り上がってました。
世界中の人間を沸かす
日本人アーティストがいるんだ!って感激しました。
そこからほぼ数年で、
学内スターから世界的なスターになりましたよね。」
と振り返りました。
母の影響でピアノを始め、クラシックから学び、
良い先生にも巡り合ったBIGYUKIさん。
現在はジャズアーティストとして
紹介されることもありますが、
もともとはジャズを全然知らなかったとのこと。
初めて買ったCDは、『ちびまる子ちゃん』の主題歌
「おどるポンポコリン」だったそうです。
「つくづく思うんですけど、
音楽はタイムカプセルみたいなもんだなと。
音楽を聴くと、当時の記憶がうっすらと
戻ってくるんですよね。心がきゅーってなります。」
世間では小室哲哉さんに代表される
サウンドが流行った頃、
高校生だったBIGYUKIさんは
ロックにも触れるようになったと明かしました。
「僕、ロック通ってないと思ってましたけど、
実は聴いてましたね。地元のおしゃれな友達が
ニルヴァーナを教えてくれて、
そこからスマッシング・パンプキンズ、
ガービッジ、ソニック・ユース…
自分の手の届く範囲の音楽を聴いていました。」
これらを話しながら思い出したというのが、
ドイツのバンド、アタリ・ティーンエイジ・ライオット。
「むちゃむちゃ速い四つ打ちに、
わー!ってずっと何か叫んでるみたいな音楽。
これを津市の静かな住宅街で、
自分の部屋の窓を開けて爆音で流していました。
若気の至りというか、
たまりにたまった何かを
発散させていたのかもしれませんね(笑)」
さらにクリス・ペプラーを驚かせたのが、
高校の時に人生で初めて観に行ったライブだという、
ブランキー・ジェット・シティのステージ。
「これは英語の教師が連れて行ってくれたんですよ。
実はこの先生、もともとは通訳を仕事にしていて、
海外アーティスト、カート・コバーンの
インタビューもしているんです。
その先生にブランキーの話をしたら
連れて行ってくれました。
名古屋だったんですけど、
(お客さんが)怖かったですね。
めちゃめちゃイカつい鬼のような、
デカい兄ちゃんが腕ブンブン回して(笑)
たぶんそれが初めてのライブです。」
そんなBIGYUKIさんがよく聴いた
アルバムとして挙げたのは、
ビラルの『1st Born Second』でした。
この作品は学生の頃によく聴いていたそうですが、
そののちにBIGYUKIさんはビラルと共演されます。
バークリーから離れ、
ボストンで生活するようになり、
さらにニューヨークに移住した頃に、
共通の友人の紹介で演奏することになったとのこと。
「やっぱり嬉しくて、演奏している時に
自分の持っているものを全部ぶち込もうと。
そうするとたまにビラルが耳元に来て、
『Too Much』だと(笑)浮かれてましたね。
そういった経験で少しずつ学んでいきました。」
ジャズ・ピアニスト、ブラッド・メルドーやドラマー、
Akira Nakamuraさんから影響を受けたと話した後、
今後共演したいと名前を挙げたのは、
ベーシスト、スチュ・ブルックス。
「彼とはレゲエアーティスト・マティスヤフの
バンドで一緒に活動していて、
ニューヨークからカリフォルニアに移ったんですが、
なんと最近彼が憧れていたバンドに
正式メンバーとして
加入することが決まったんです。
それは、ナイン・インチ・ネイルズ!
ヤバくないですか?彼とは僕の過去のアルバムでも
共作していて、また時間を作って
一緒に制作したいと思っているんですよね。」
と語りました。
さて、この番組では、
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問でBIGYUKIさんが選んだ1曲は、
スコットランドのエレクトリックデュオ、
ボーズ・オブ・カナダの「Olson」でした。
「昔ブルックリンで住んでいた家がとてもいい家で、
ロフトがあって、ベッドとランプと
CDプレイヤーだけ置いてたんです。
そこにボーズ・オブ・カナダのCDを置いていて、
この曲を聴きながら、よく寝ていたなと。
ニューヨークで、『ここまで来たんだな』と思ったし、
今この曲を聴くと、当時のことを思い出せる。
時間の経過を感じます。あとは、
この曲のピッチの揺らぎがあるんですけども、
これが心に作用して、ウルウルくるんですよね。」
そんなBIGYUKIさんは新しいミニアルバム
『John Connor』をリリースしました。
コロナ禍の頃に東京のスタジオにこもって、
録りためていたトラックを集めた、
完全ソロレコーディングによる1枚となっています。
タイトルは映画『ターミネーター』の登場人物に由来。
今回はAIのソフトウェアを用いた作品になっています。
「人間がやることをブーストするというか、
思ってもみない発想を得るための手段として、
AIの使用は夢があるんじゃないかと。
共演者としてクレジットしてるんですけど、
徳井直生さんの会社、
Neutoneがすごく良いところで、
クリエイティビティをブーストするための
道具を作るという信条で、
そこで作っているソフトが『Neutone』なんです。」
さらには先ほど話に出てきたニルヴァーナの
「Lithium」のカバーも収録された『John Connor』、BIGYUKIさんに紹介いただきました。
「シンセサイザーやAIとか、
色々使って入るんですけど、自分の中では、
ソロピアノ作品というイメージなんです。
これがコロナの頃に、
自分がピアノと向き合ってきた結果。
自分がバンドで作るアルバムや、
プロダクションに重きを置いたアルバムでは、
なかなか見せなかった一面を、
見せることができたんじゃないかと思います。
自分の音楽を既に知ってくれてる方でも、
新鮮な気持ちで
聴けるんじゃないかなと思いますね。」
10月にはオーストラリアでツアーをおこない、
現在フルアルバムも制作しているとのこと。
今後のBIGYUKIさんの活動もぜひ注目ください。
BIGYUKIさんの情報はこちらから
次回5月22日は、
シンガーソングライターの寺尾紗穂さんをお迎えします。
これまでどんな音楽を聴いてきたのでしょうか?
次回もぜひ、お聴きください!

ベビースターラーメン 台湾ラーメン味
台湾ラーメンが有名な
東海地方限定のベビースターラーメン
スパイシーな味が黒ラベルの次の1口を誘います。

In A Trance (feat. Anthony Jackson & Simon Phillips)
/ 上原ひろみ
おどるポンポコリン / B.B.クィーンズ
Get Wild / TM NETWORK
Territorial Pissings / Nirvana
Speed / Atari Teenage Riot
SEA SIDE JET CITY / BLANKEY JET CITY
D.I.J.のピストル
/ BLANKEY JET CITY
Reminisce
/ Bilal Feat. Mos Def & Common
London Blues (Live)
/ Brad Mehldau
Maestro's Kingdom
/ Marter, Akira Nakamura & Toshizo Shiraishi
Black Heart / Matisyahu
March of the Pigs / Nine Inch Nails
Olson / Boards of Canada
John Connor I
Lithium
Dawn
In a Spiral / BIGYUKI
Main Title Terminator 2 Theme
/ Brad Fiedel
BIGYUKIさんとのトークを受けて
クリス・ペプラーが
選んだ1曲はこちら!