SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2026.03.07 ON AIR
今週は、シンガーソングライターの
butajiさんをゲストにお迎えしました。
”僕にもしライブで目指すところがあるとしたら、
こういうライブだろうなと思う、
衝撃を受けるパフォーマンスでした..."

butajiさんは東京都板橋区出身。
2015年にファーストアルバム
『アウトサイド』をリリースし、
テレビドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』では、
主題歌の松たか子さん歌唱パートのメロディ、
そして作詞を担当し、注目を集めました。
さらに、STUTSさん率いる音楽集団
「Mirage Collective」への参加や、
三宅健さんへの楽曲提供を手掛けるなど、
幅広く活動されています。

両親の転勤のため、
さまざまな場所で生活をしてきたというbutajiさん。
「幼稚園までは神戸にいたんですが、
 震災があったので住めなくなって、
 その後、小学校・中学校は岐阜で過ごして、
 東京に戻ってきた感じでした。
 震災当時の記憶はあります。
 家の中がめちゃくちゃになっていた、
 そんな記憶もうっすらあります。
 地元がある人って、
 羨ましいなってどっかでは思ってしまうんです。
 帰るところがない、故郷がなくなった、
 そういう気持ちは作風に
 繋がっているかもしれませんね。」と分析しました。

子供の頃から音楽は好きだったそう。
最初期の記憶について伺うと、
音楽教室に通っていた時期の思い出を語りました。
「神戸在住の時ですね。
 幼稚園の音楽教室の中で、
 僕が好きだった曲を先生に
 「どうしても弾いて!」ってお願いしてるのが、
 もしかしたら、物心がついた
 最初の記憶かなと思います。
「ドラネコロックンロール」っていう曲だったかな…。」
と話し、実際にスタジオで聴くと、
「これですね!(笑)
 これを弾いて欲しかったんですけど、
 先生は知らなくて、
 子供心に悲しかったですね。」と反応しました。

そんなbutajiさんが初めて買ったCDは、
辛島美登里さんのシングル『愛すること』。
「小学生ぐらいだと思います。
 辛島さんのボーカルがすごく伸びやかで、
 ツヤがあって、“あなたと〜♪”のところが、
 無性に好きで何回も聴きたくて、自分で買いました。
 歌の上手さに衝撃を受けたんです。
 幼い頃から歌を歌うことが好きだったので、
 “こういう風に歌いたい”って思った、
 最初のアーティストだと思います。」

幼少期からピアノやバイオリンなど
楽器にも触れてきたbutajiさんは、
友人の写真家の展示会をきっかけに
自身の音楽を発表するようになりました。
作曲は小学校の頃から
手掛けていたとのことですが、
同じ頃に強く印象に残った
音楽との出会いがあったそうです。
「テレビの天気予報のBGMで、
 ビー・ジーズの
『How Deep Is Your Love』が流れていて、
 ジャズピアノアレンジのインストだったんですけど、
 そのインストのコード進行が忘れられなくて、
 ずっと覚えていたんです。
 そして高校生か大学生ぐらいになって、
 “あれは、ビー・ジーズだったんだ!”
 って気づいた瞬間があって、すごい繋がりでしたね。
 それをずっと好きだったっていうことが、
 自分にとって嬉しかったんですよね。
 自分のそれまでの人生に、
 ルーツがないような気がしてたんですけど、
 音楽のルーツはここだったんだな、
 っていう気付きがあって、感動的な瞬間でした。」

ビー・ジーズをきっかけに、
アイズレー・ブラザーズや
ミッドナイト・スターなどR&Bやディスコ、
ファンクを聴くようになったとのことですが、
日本人では宇多田ヒカルさんも
よく聴いたアーティストの1人だそう。
「ボーカルの魅力もありますし、
 ご自身でアレンジされているコーラスワーク。
 あと歌詞が好きですね。
 言葉がゴロッとしてないというか、
 とことん研磨されて、
 “これがこうで、こうなる”っていう
 『ドミノの連鎖』が手に取るように分かる感じがします。
 そこまで歌詞を追い詰めて、
 書かなきゃなっていうのもたくさん学びました。
 歌詞は音楽の中で、異質なところじゃないですか。
 そこを突き詰めるのは、
 別のジャンルのものをどちらも
 勉強して組み合わせなきゃいけないので、
 その大切さをすごく
 学んだアーティストです。」と語りました。

そんなbutajiさんにご自身が思う、
『10点満点のアルバム』について伺いました。
「レディオヘッドの『A Moon Shaped Pool』ですかね。
 同年代のロックバンド、僕の年代で言うと
 ウィーザーとかジミー・イート・ワールドとか、
 エモコアって言うんですかね。
 そういう文脈でエレキを鳴らす感じから、
 エレキギターに対するちょっとした
 苦手意識があったんですけど、
 レディオヘッドはどんどん
 ギターロックから変わっていって、
 この最新作で言うと
 “ギターをどう新しく発明するか”みたいな
 ところを研究してるんだなと思いました。
 あとはアンビエント感ですかね。
 オーケストレーションやコーラスに
 横のゆったりした流れを感じますね。
 そういう点が好きかなと思いました。」

レディオヘッドは1度の来日公演で、
2日間も観に行ったほどハマっていたそうですが、
ライブ自体はあまり得意な空間ではないとのこと。
「熱狂がとにかく僕にとって難しくて。
 音響は良かったので、
 大音量で聴ける楽しさはあったんですけど、
 みんなが一つのステージを見て
 熱を上げてる感じが、引いちゃうんですよ。
 純粋に楽しめなかった気がします。」

そう述べたbutajiさんですが、
過去に自分が目指すべきライブの形を捉えた
ステージがあったと話しました。
「2013年に新木場STUDIO COASTで、
 ジェームス・ブレイクがライブをしたんですよ。
 僕にもしライブで目指すところがあるとしたら、
 こういうライブだろうなと思う、
 衝撃を受けるパフォーマンスでした。
 熱狂の向かう様子が、みんなで繋がって
「イエーイ!」の方向じゃなくて、
 サブベースとか低域が会場全体を震わせて、
 みんなが無言で鼓動だけ高ぶるみたいな、
 そういうライブだったんです。
 重低音が会場中に響き渡っていて、
 一人一人が噛み締めているような状況でしたね。」

この番組では、
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問でbutajiさんが選んだ1曲は、
ザ・キンクスの
「The Village Green Preservation Society」でした。
「先ほどお話しした通り、
 ロックバンドに対する抵抗感があって。
 でも、自分で音楽を作り始めた頃に、
 歴史は知る必要があるかなと思って、
 ザ・キンクスを聴いてみたら、
 最初に聴いた『Waterloo Sunset』が
 クラシックのインスパイアを感じたんです。
 そこからKinksを色々聴き漁り始めて、
 中でも印象的だったのがこの曲かなと。
 いろんな音楽を吸収していった
 時期を思い出すんですよね。」と語りました。

さて、butajiさんはニューアルバム
『Thoughts of You』をリリースされました。
前作から5年ぶりとなる1枚。
butajiさんが全曲プロデュースに関わり、
幼少期に影響を受けたアーティストへの尊敬や、
横に流れるフロー、アンビエント感がある
アルバムだと紹介しました。
50年代、60年代の音楽も
リファレンスになっているとのこと。
「ナット・キング・コールやフレッド・アステアとか、
 ジャズをバックに従えて、
 メインのボーカルがあるスタイルを
 今回は結構参照しました。
 あとは「In Silence」っていう
 アルバムの1曲目はコード進行に
 イギリス感があるかなって思います。」

yahyelの篠田ミルさん、SuchmosのTAIHEIさん、
三浦透子さんなど、たくさんのアーティストが
参加している今回のアルバム。
本作を引っ提げたツアーも決定しています。
東京公演は4月22日、渋谷WWWにて。
「編成は僕とギター、キーボード、ベース、
 ドラムの5人のバンド編成です。全国3カ所、
 バンドでツアー回るのも初めてなので、
 練習でとにかくちゃんと固めていって、
 僕のこれまでバンドに持っていた
 イメージを咀嚼しながら、
 “これもバンドなんじゃないか”みたいな
 新しさを提示できたらいいのかなと思っています。」

butajiさんの情報はこちらから

さて、次回3月14日は、
日本におけるシンセサイザーのパイオニア、
松武秀樹さんをゲストにお迎えします。
冨田勲さんに弟子入りし、
YMOとの共同作業も有名な松武さんは、
どんな音楽ヒストリーをお持ちなんでしょうか?
次回もぜひ、お聴きください!

OMIYA

じゃがボルダチップス 黄金コンソメ味
ちょっと豪華で表面にパリパリ感があって、
食べ応えもあるっていう、良いポテチです。
味がしっかりしてるんで、
ビールと相性が良くなる感じですね。(butajiさん)

MUSIC

  • ドラネコロックンロール
    / 坂田おさむ, 森みゆき & 東京オリエンコール

  • 愛すること / 辛島美登里

  • How Deep Is Your Love / Bee Gees

  • Automatic / 宇多田ヒカル

  • Burn The Witch / Radiohead

  • Myxomatosis (Live) / Radiohead

  • The Wilhelm Scream / James Blake

  • The Village Green Preservation Society
    / The KInks

  • 怪獣
    In silence
    Birthday / butaji

  • Mudmen / Pink Floyd

    butajiさんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら!