埼玉県川口市生まれの吉澤さん。
2013年にインディーズミニアルバム
『魔女図鑑』をリリースし、翌年2014年に
『変身少女』でメジャーデビューを果たしました。
2024年に開催されたメジャーデビュー
10周年公演のタイトルは『まだまだ魔女修行中』。
ということで、“魔女”というキーワードが
よく出てきますが、
幼い頃から魔女に憧れを持っていたのだそうです。
「小学校の時に、ふと魔女にさらわれる夢を見て、
起きてからも、その感覚が生々しく残っていたんです。
すごく恐ろしかったと同時に、
このままさらわれていたら、
自分も魔女になれたかもと思って、
また迎えに来るのを待って、
“魔女修行”を始めたんですね。
当時、無力な子供として生きていた自分が、
もしかしたら魔女になれるかもしれないっていう期待。
小学生と魔女修行、その二足のわらじを履く自分…
そういう想像で生きていました。」
魔女に憧れていた少女時代に現在も親交があるという、
あるミュージシャンの音楽との出会いがあったそうです。
「ギターを弾いて歌う
女性シンガーソングライターにとても憧れていて、
母が運転する車のラジオで流れてきた、
矢井田瞳さんの曲を聴いて、
『なんだこの音楽は!かっこいい!』って思いました。
その曲は「My Sweet Darlin'」で、
その次のCDを買いに行きました。
それが人生で初めて買った
「I'm here saying nothing」のCDです。」
購入後、興奮しすぎて
CDケースを割ってしまったそうですが、
今も大事に持っていると話した吉澤さん。
デビュー前に一緒にライブに
出演したことがあったそうで、
矢井田さんはステージで吉澤さんのことを
褒めてくれたんだとか。
「世界が揺らぎましたね。
ヤイコに認知されている!って。
超若手にも声をかけてくれる優しさもあって、
今も心配して連絡してくれたりもして、
今でも本当にすごく優しい方で、
大好きです。」と話しました。
その後、吉澤さんの人生を変えた
1曲との出会いがあったとのこと。
「サンボマスターの「青春狂騒曲」ですね。
当時、ドラマの『電車男』がテレビで放送されていて、
それでサンボマスターを知ったんです。
サンボマスターはもちろん
私のことを知らないけれど、
確実に私めがけて歌ってくれてるっていうのを感じて、
もうすごく痺れたというか、
私もそういう歌が歌いたいなって思ったのが、
音楽をやるきっかけにもなってます。」
ちなみに吉澤さんは
サンボマスターになりたいと思い、
高校生の時に文化祭でコピーをしたそうですが、
シャウトや語りが上手く出来ず、諦めたと述べ、
クリス・ペプラーを笑わせました。
次第に自身の言葉で曲を書きたいと思い、
ギターを習得していったとのことで、
吉澤さんにとってサンボマスターの
存在がいかに大きかったかが窺えます。
ミュージカルなど舞台を鑑賞する
機会が多いという吉澤さん。
最近も『プリティ・ウーマン』を観に行き、
大きな感銘を受けたとのこと。
これまでに観た音楽のライブで
特に印象に残っているものを伺うと、
こちらも吉澤さんの大きなルーツの1人でもある、
井上陽水さんの名前が挙がりました。
「父が井上陽水さんの大ファンで、
“吉澤陽水”っていう名前で活動しているんです、
私よりライブが多いんですよ(笑)
もう40年ぐらいカバーというかモノマネをしています。
それで、印象に残っているのは、
井上陽水さんの武道館のコンサートです。
喉がどんどん開いていって、
アンコールで一番声が出てるんじゃないか、みたいな。
魔法のような歌声ですよね。」と振り返りました。
そんな吉澤さんが最近注目する
バンドとして最初に挙げたのは、
名古屋発のシンフォニックインディロックバンド、
Trooper Salute。
「本当にボーカルのムサシの声がすごく良いんです。
あとは曲を作っている小宮くん。
すごく良い曲を作る。
私はフィーチャリングで呼んでいただいて、
『不治』という曲を歌わせていただきました。」
下北沢で一緒にチャーハンを
食べに行ったというエピソードを話したあと、
もうひと組挙げたのは、北海道のバンド、タデクイ。
「どんどん良い曲が生まれて、未来が末恐ろしい。
ライブも一度、中村佳穂さんと
ツーマンライブをしているのを
観に行かせていただいたんですけど、
めちゃくちゃ良かったです。」と紹介しました。
楽曲にある物語性も吉澤さんの世界観の特徴ですが、
強く影響を受けた本があると話しました。
「いしいしんじさんの
『ブランコ乗り』という小説なんですが、
小学生の時に読んで、自分と同じ眼差しで
世界を見ている人を見つけた感覚がありました。
現実と空想の世界を行き来するような物語で、
その時生きていた自分の世界と
すごく似ていたんです。」
家に篭りがちだった当時の吉澤さんは、
作者のいしいさんがトークショーをやることを知り、
青山ブックセンターで
“弟子にしてください”という手紙を渡したそう。
まもなくリリースされるアルバムでは1曲、
いしいさんと共作詞をしたとのこと。
「私の手紙を覚えていてくれたみたいで、
震えました。」と話しました。
この番組では、
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で吉澤さんが選んだ1曲は、
井上陽水さんの「決められたリズム」でした。
「父が運転する車でよく流れていて、
子どもだった時に聴いていた時は、
よく意味がわかってなかったんですよ。
それが大人になると、
暗号解読するかのように染みてくるというか、
大人になってから聴くと全然感覚が違いますよね。
それが大人になったんだなって思いました。」
と語りました。
吉澤嘉代子さんは5年ぶり、
6枚目となるフルアルバム
『幽霊家族』を3月18日にリリースします。
「記憶や憧憬、ノスタルジーを描いた、
今はもう交わらない人々との時間を、
辿るようなアルバムにしたいと思って作りました。
10代の頃に書いた曲も入っていて、
いつか家族のアルバムを作りたいと思っていたので、
満を持してという感じです。
映画『異人たちとの夏』みたいな、
昔住んでいたアパートのドアを開けたら、
若い頃の両親が、自分を迎えに来てくれるみたいな、
“今は無いけど、確実にそこにあった”、
そこから“幽霊”っていう言葉が浮かびました。
母は「幽霊家族か…生きてるんだけどな」
って言ってました(笑)」
実弟が作ったオルゴールの音が収録されていたり、
アルバムカバーには吉澤さんの実家族が映っているなど、
ご本人曰く“自分の人生をかけた作品”とのこと。
5月には東京と大阪でホールツアーが行われます。
東京は5月9日、NHKホール。
そして、ホールツアーの前には、
J-WAVEがお送りするギター弾き語りフェス
『J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2026
supported by 奥村組』
3月7日、8日の土日開催で、
吉澤さんは初日7日に出演されます。
初登場となるギタージャンボリーでの
パフォーマンスもお見逃しなく。
吉澤嘉代子さんの情報はこちらから
さて、次回2月27日は、
シンガーソングライターのbutajiさんを
ゲストにお迎えします。幅広い音楽性のもと、
美声を操るbutajiさん。STUTSさんや
YONCEさんとのコラボも記憶に新しいですが、
どんな音楽ヒストリーをお持ちなんでしょうか?
次回もぜひ、お聴きください!

いぶりがっこ
マネージャーさんが秋田出身で
いぶりがっこをお土産で買ってきてくれたのですが、
もったいなくて開けられず…
マネージャーさんが新しいいぶりがっこを買ってきてくれて、
やっと開封することができました。(吉澤さん)

I'm here saying nothing / 矢井田瞳
My Sweet Darlin / 矢井田瞳
青春狂騒曲 / サンボマスター
いっそセレナーデ / 井上陽水
不治(feat.吉澤嘉代子) / Trooper Salute
舟 / タデクイ
決められたリズム / 井上陽水
うさぎのひかり / 吉澤嘉代子
おとうと / 吉澤嘉代子
たそかれ / 吉澤嘉代子
Good-bye days 〜YUI Acoustic Version〜
/ YUI
吉澤さんとのトークを受けて、
クリスペプラーが
選んだ1曲はこちら!