SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2026.01.03 ON AIR
明けましておめでとうございます。
今年もSAPPORO BEER OTOAJITOを
よろしくお願いいたします。
さて、2026年、午年最初のゲストは、
名前に“馬”が入っているサックス奏者、
馬場智章さんでした。
ちなみに馬場さんは午年ではなく、申年だそうです。

馬場さんは1992年生まれ。
札幌ジュニアジャズスクールで
サックスを始め、バークリー音楽大学に
全額奨学生として入学されました。
テレンス・ブランチャードや
ジェイミー・カラムといった
グラミーアーティストとの共演を経て、
卒業後はニューヨークを拠点に活動。
2020年には自身初の
リーダーアルバムをリリースされています。
札幌ジュニアジャズスクール時代、
バークリー音楽大学が開催した
ワークショップにて、
優秀なミュージシャンとして
選出されたことが転機となり、
15歳で初めて同大学の夏期講習に参加。
以来、毎年のように現地へ通い、
最終的に全額奨学生の権利を勝ち取ったという
輝かしい経歴をお持ちです。

そんな馬場さんの名前が広く知られる
大きなきっかけとなったのは、
劇場版『BLUE GIANT』でした。
ジャズを描いたアニメ映画で、
馬場さんは主人公・宮本大の演奏を担当。
音楽監督を上原ひろみさん、
ドラムには馬場さんと同じく
札幌ジュニアジャズスクール出身の
石若駿さんが務められました。
「みんなで『どんな音がいいだろうか』って、
 1個ずつ検証しながら進めていきました。
 宮本大は18歳とか、サックスを始めて3年とかで、
 自分が20年ほど演奏している中で
 出てくるフレーズとは違いますよね。
 でもダイヤの原石のような
 雰囲気は出さなきゃいけない。
 これはすごく難しいんですよ。
 観た方の反応が不安だったんですけど、
 日本もそうですし、海外でも評判がよく、
 みんなが気に入ってくれて嬉しかったです。」

小さい頃はジャズスクールに通いながらも、
特別音楽が好きなわけでもなく、
どちらかというと水泳の方に力を入れていたとのこと。
そもそもジャズに興味を持ったのは、
6歳の時に、叔父が参加していた
アマチュアビッグバンドのコンサートが
きっかけだったそうです。
「水泳の大会のあとで、
 本当に疲れ切っている時に連れて行かれたんです。
 でも始まったら圧倒されましたね。
 衣装も揃いのスーツでカッコよかったんですよね。
 それで僕は見た目からサックスが好きになって、
 ジャズスクールに参加したいってお願いしました。」

また、ご家族は音楽好きでは無かったそうで、
音楽の知識は石若駿さんから得たとのこと。
「小学生、中学生の時もそうですけど、
「智章、これカッコいいから聴いてみて!」って言って、
 ウェイン・ショーターとか
 マイケル・ブレッカーとか
 ジョン・コルトレーンみたいな、
 いろんなサックス奏者のCDを貸してくれたんです。
 聴いても『なんのこっちゃ?』って
 思っていたんですけど、その中ですごく
 刺さったのがマイケル・ブレッカーでした。
 とにかくテクニックがすごくて、
 曲によっては情緒というか、
 情景がよく見える。そこにグッときました。」 

クリス・ペプラーが
「例えばギタリストに例えると誰なんだろう?
 エディ・ヴァン・ヘイレン?ジミヘン?」
 と問いかけると、馬場さんは
 「誰もやってなかったスタイルを
 打ち出したっていう意味では、
 ジミヘンかもしれないですね。
 例えばスティーリー・ダンの作品にも
 参加しているんですけど、聴くだけで、
『あれ?これマイケル・ブレッカー?』って
 気が付くんです。サックス奏者として
 憧れている部分ですね。」

この後、クリス・ペプラーは
ヨーロッパのジャズと、アメリカのジャズは、
どこかサウンドが違うように聞こえると指摘。
「ドイツのパスポートっていうジャズバンドがいて、
 クラウス・ドルディンガーっていう
 サックス奏者がいるんだけど、音を聞いただけで、
『ヨーロッパだなー』って思うんです。
 どこでそう感じるのかな。」と話すと、
 馬場さんは「ヨーロッパには、
 クラシック音楽もあるし、例えば、
 フェラ・クティのようなアフロビートが
 流行ったこともあって、
 その辺の影響も大きいと思います。
 同時にアメリカから、オーネット・コールマンや
 エリック・ドルフィーのような、
 本国ではあまり受け入れられなかった
 プレイヤーがやって来ていたし、
 なんかそういうのって面白いですよね。」
と解説しました。

そんな馬場さんがこれまでに観て、
特に印象に残っているのは、
シルク・ドゥ・ソレイユの
マイケル・ジャクソン・トリビュート公演
「イモータル」。大学時代に本当に
自身がジャズをやりたいのか悩んでいたようで、
音楽以外の様々なものに触れようとしていたそう。
「マイケル・ジャクソンが亡くなってしまった
 タイミングだったんですけど、
 世界各地でこの公演があったんです。
 面白かったですね。
 こういう音楽の届け方もあるのかと。
 衣装も素晴らしいし、
 映像の技術とかそういったものも印象的ですね。」

大学時代からジャズ以外にも
様々な音楽に触れるようになったと語った馬場さん。
「大学に入ってジャズ以外にも間口を広げて
 聴くようになりましたかね。
 ヨーロッパの打ち込みの音楽や90年代、
 00年代の日本のポップスも大好きで、
 玉置浩二さんとか大好きです。
 SMAPさんも聴きますし、
 あとは日本の映画音楽も素晴らしいですよね。
 僕はスタジオジブリの大ファンで、
 情緒が溢れるというか、
 頭に景色が浮かぶような音楽も好きです。」

さて、この番組では、
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」を
飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で馬場さんが選んだ1曲は、
ダニー・ハサウェイの「Jealous Guy」でした。
「サックスが好きになったきっかけ、
 マイケル・ブレッカーをずっとこう聴いてた中で、
 割とテクニックでうわーっと
 演奏することも多いんですけど、家で落ち着いて、
 ゆったり曲を聴きたいなーみたいに思ったんですね。
 この曲のように、空白を楽しめるようになったのは、
 大人になったのかなって思います。」

馬場さんは2024年に
メジャーデビューアルバム『Electric Rider』
をリリースしました。日本出身で
世界を舞台に活躍するキーボード奏者、
BIGYUKIさんを共同プロデューサーに迎え、
これまでのアコースティック路線から
エレクトリックに舵を切った作品となっています。
「今までアコースティックなものを
 ずっとやってたんですけど、
 例えば自分の同世代だったり、
 下の世代のリスナーの皆さんに、
 こんなのもジャズだよっていうのを
 届けたいなっていうのもあったんです。
 僕が今から提示していく新しいジャズみたいな、
 そんなのをテーマに、
 でもインストにこだわって作ってみました。」

2月7日(土)には渋谷WWW Xで開催される
「WINTER JAZZFEST TOKYO」に
テナーサックスのトリオ、
Tenors In Chaosとして出演されます。
その他、馬場智章さんの詳しい情報は
公式ホームページ、SNSなどをチェックしてください。

馬場智章さんの情報はこちらから

さて、次回は2014年以来のご登場、
KIRINJI堀込高樹さんをお迎えします。
堀込さんの最近の音楽事情、
とにかく熱中して聴いたアーティストなど、
詳しく伺っていきます。ぜひ、お聴きください。

OMIYA

ポンたら
北海道札幌市出身の馬場さんが、
黒ラベルのおともとしてお持ちいただいたのは、
地元で親しまれている珍味「ポンたら」
マヨネーズにつけたり、皮を炙って食べたりと、
いろんな楽しみ方ができる一品。
皆さまもぜひ、黒ラベルと一緒にお楽しみください。

MUSIC

  • N.E.W.
    / Hiromi, Tomoaki Baba & Shun Ishiwaka

  • Cabin Fever / Michael Brecker

  • Glamour Profession / Steely Dan

  • Remember the Time / Bad
    / Jackson 5/Michael Jackson/Janet Jacksons

  • 風の谷のナウシカ 〜オープニング〜
    / 久石譲

  • Jealous Guy / Donny Hathaway

  • WHAT IS????
    Circus II (feat.佐瀬悠輔/ウィーディー・ブライマー)
    / 馬場智章

  • Blue Train / Tenors In Chaos

  • Led Boots / Hiromi's Sonicbloom

    馬場智章さんとのトークを終えて
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら!