SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2025.12.13 ON AIR
今週は、シンガーソングライターの
高橋優さんをお迎えしました。
初の武道館でグレッチのギターを使ったのは
とあるバンドが好きで...

OTOAJITOには2013年以来、
12年ぶりのご出演となった高橋さん。
改めて、高橋さんは秋田県出身、1983年生まれ。
2010年に箭内道彦さんのプロデュースで
メジャーデビューされたということで、
今年はデビュー15周年の記念すべき1年です。

この15年を振り返り、
最初に話題に挙がったのがJ-WAVEのイベントで、
クリス・ペプラーと高橋さんが共演し、
高橋さんの楽曲「福笑い」を2人で演奏したこと。
「私がベースを演奏したんですよね。
 あれがもう13年前なんですね。」と話す
クリス・ペプラーに高橋さんは
「もう僕らは13年もセッションしてないんですね!
 またやりましょうよ!リフとか覚えてます?」と反応。
クリス・ペプラーは
「覚えてない(笑)でもまた聴き直したら
 ちゃんと蘇ってくると思う!」と笑いました。

秋田出身のアーティストとして
広く認知されている高橋さんですが、
「地元を背負っている」と言われると
恐縮してしまうとのこと。
「共に歩んでいるっていう感覚なんですよね。
 ミュージシャンの方だと例えば、
 “カリスマ”みたいな言葉があるじゃないですか。
 僕には本当に似合わないと思っていて、
 客席で一緒に歌っているスタンス。
 歌が好きだから歌っていて、
 それを盛り上げてくれる素敵な人たちがいるんです。」
と語りました。
ただ、地元を盛り上げたいという気持ちは強く、
“おみや”として持参した「いぶりがっこ」以外にも
「きりたんぽスープ」をクリス・ペプラーにプレゼントし、
「いつかOTOAJITO in 秋田をやりましょう!」と述べました。

前回ご出演からの12年間で
よく聴いたアーティストのお話も。
名前を挙げたのは秋田県出身の歌手、友川カズキさん。
「伝説のね、大好きなシンガー。
 この人の曲は本当によく聴きました。
 曲を聴いていただくと、
 イントネーションとかも秋田弁なんです。
 僕は特に「歩道橋」という曲が好きで、
 人間のダークサイドも包み隠さず表現しているんです。
 ダークサイドをアートのように
 歌うことが出来る人が同じ出身地だということが、
 僕の中で大切な事実ですね。
 近年も自分自身を確認するように
 楽曲を聴かせてもらっています。」

最近注目しているアーティストを伺うと、
意外にもベテランの名前が挙がりました。
「最近初めてライブを観に行かせてもらったんですよ。
 小田和正さんですね。ライブでご当地ネタというか、
 開催地を散策した映像を流しているんです。
 面白いのに、なぜか泣けるし、
 歌ももちろんですけど、
 ライブで地元の人たちに寄り添う、
 楽しんでもらうことを徹底している姿。
 鳥肌が立つくらいカッコよくて、
 めちゃくちゃ感動しました。」と紹介。
現在78歳の小田さん。ステージを走り回り、
歌い続ける姿にも感銘を受けたと話されました。

そんな高橋さんですがレゲエも好きだそうで、
よく聴いたアーティスト、
Spinna B-ILL & the Cavemansについても語りました。
「レゲエを好きになったきっかけが、
 スピナビル&ザ・ケイヴマンズでした。
 僕は大学の時に路上ライブをしていて、
 とにかく自分の刺激になる音楽を集めていたんです。
 スピナビル&ザ・ケイヴマンズも、
 たまたまレコードショップで見つけて、
 ドカーンと衝撃を受けました。
 こんな歌詞を書きたいなとも思ったし、
 実は声というか歌い方にも
 影響を受けていると思います。
 今でもカラオケでは必ず歌いますね。」

ストレイ・キャッツも大好きだという高橋さん。
「これも路上ライブをしていた頃に知って、
 めちゃくちゃハマって、
 (ギターの)グレッチ買いましたもん。
 いわゆるロカビリーの曲も好きなんですが、
 「Stray Cat Strut」っていうちょっと
 メロウな曲が大好きで、路上ライブでちょっと
 真似した曲をやってみようかなとか思ってました。
 ちなみに初の武道館公演で新曲をやる時に、
 満を持してそのグレッチを使った思い出があります。
 これは今初めて言いました!」
というエピソードを披露しました。

そんな高橋さんにとって、
特に印象に残っているライブは
2011年9月に開催された
『LIVE福島 風とロックSUPER野馬追』での怒髪天のライブ。
高橋さんは、自身も出演した東日本大震災直後の
ロックフェスティバルで観た姿を語りました。
「怒髪天は大先輩、レジェンドなんですけど、
 2011年で福島県ですから、
 あのタイミングに福島でフェスをやるなんて、
 っていう風当たりは強かった。
 僕らは福島の方々に、音楽でちょっとでも
 元気を取り戻してもらえたらなんて
 思いながら行ったのですが、
 福島の方々の笑顔とか拍手、
 声援に逆に助けられたんですよね。
 そんな中、怒髪天の増子さんが
 涙を流されているように見えた。
 グッと感極まっているように見えた。
 僕はデビューが2010年なので、
 デビュー1年目でそれを経験させてもらったのは、
 経験があるから、もしかしたら、
 今もこの熱量で迷うことなく
 ライブができているのかもしれません。」と語りました。

さて、この番組では、
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で高橋さんが選んだ1曲は、
島津亜矢さんの「帰らんちゃよか」でした。
「全編熊本弁の楽曲なんです。
 親と子の物語というか、おそらく親が
 東京に出ていった子どもに対して、
 話しかけるような歌なんですけど、
 私事ながら僕の父が演歌をよく歌う人なんです。
 子供の頃からよく家のリビングで歌っていまして、
 こっちはテレビを観たいのに
『うるせえな』って思っていたんですけど、
 ここ最近、それこそビールを飲みながら聴く演歌が、
 ものすごい染みるんですよ。」と紹介しました。

高橋優さんはメジャーデビュー15周年を記念した
ベストアルバム『自由悟然(じゅうごねん)』
をリリースされました。インディーズ時代から
最新作まで43曲、プラス新曲2曲の
合計45曲が収録された3枚組のアルバムです。
それぞれDISC1が『優勝盤』、DISC2が『優遇盤』、
そしてDISC3が『優男盤』と分かれており、
高橋さんが今、皆さんに聴いて欲しい楽曲、
ライブで演奏したい曲を集めた作品となっています。
さらに「未刊の行進」、「黎明」という新曲も収録。
タイトルについて高橋さんは
「造語みたいなもんなんですが、
 簡単に言っちゃえば、僕は自由にやってきたな
 っていうのがまずあるわけです。
 自由にしていいと言われて歌を選んできた。
 でもその自由にしていいっていうのは、
 他を全部切って、歌を選ぶという覚悟が
 必要だったっていう思う部分があるわけです。
 しかしそこに迷いはなかったから、
 自由たる覚悟を、然るべく
 常に選んでやってきたっていうことを、
 この言葉に集約して
『自由悟然』というようにしました。」
と解説されました。

ベストアルバムを引っさげたツアーが間もなく始まります。
『高橋優 15th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE TOUR
 2025-2026「自由たる覚悟、然として奏ず」』
ご自身の誕生日、12月26日の秋田公演を皮切りに、
全国28か所全30公演を行います。
お近くの会場で高橋さんの15年の軌跡を体感してください。

高橋優さんの情報はこちらから

さて、次回は番組初登場、
Helsinki Lambda Clubからフロントマンの
橋本薫さんをお迎えします。
初めて買ったCDや音楽を始めたきっかけなど、
じっくり伺っていきます。お楽しみに。

OMIYA

いぶりがっこチーズ
秋田が誇る美味しいおつまみです。(高橋優さん)

スタジオにはポリポリという良い音が響きました!
秋田への愛が強い高橋さんならではのセレクトに
黒ラベルもすすみます♪

MUSIC

  • 福笑い / 高橋優

  • 秋田の行事 (feat. 柳葉敏郎, 藤あや子, 佐々木希 & 秋田県人会)
    / 高橋優

  • 歩道橋 / 友川カズキ

  • ラブ・ストーリーは突然に
    my home town / 小田和正

  • 雨たらたら
    / Spinna B-ill & the cavemans

  • Rock This Town
    Stray Cat Strut / Stray Cats

  • Back Streets Of Tokyo
    / Brian Setzer & HOTEI

  • Tear Me Down / Stephen Trask

  • Lust For Life / Iggy Pop

  • はじまりのブーツ / 怒髪天

  • 帰らんちゃよか / 島津亜矢

  • 素晴らしき日常
    黎明
    明日はきっといい日になる / 高橋優

  • Don’t Know Why / Norah Jones

    高橋優さんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが選んだ1曲はこちら!