SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2025.12.06 ON AIR
今週は、TESTSETから
白根賢一さんをお迎えしました。
YMOを知ったきっかけ、
そしてドラムを始めたのは
ロッド・スチュワート似の...

白根さんは1968年、東京都生まれ。
1990年にニューヨークへ渡り、
帰国後の92年にバンド、ロッテンハッツとして
メジャーデビュー。95年には
GREAT3としてもデビューし、さらにChara、
YUKI、あいみょんなど数多くのアーティストの
サポートドラマーとして活躍され、
現在はTESTSETのメンバーとしても
活躍されています。

TESTSETのメンバーとして
活動するようになったのは、
もともと高橋幸宏さんがいた
METAFIVEの特別編成として、
2021年にフジロックフェスティバルに
出演したのがきっかけだったそうですが、
それは高橋さんからの直々の指名だったとのこと。
「当時は幸宏さんもドラムを叩く予定で、
 セカンドドラマーとしてお声がけいただいて、
 スタンバイしていました。幸宏さんと
 鈴木慶一さんのユニット、
 THE BEATNIKSのバンドメンバーとして
 ドラムを叩かせてもらったのが
 最初のステージでしたね。」と振り返りました。

子供の頃から音楽が好きだったという白根さん。
最初に買ったレコードはドラマ
『太陽にほえろ!』のメインテーマ。
「うちの小学校は変わっていて、
 毎年音楽の先生が小学校5、6年生に
 この曲を演奏させる儀式があったんです。
 だからずっとこの曲を聴いていて、
 気がついたらレコードも買っていました。」

その音楽の先生から
大きな影響を受けたと白根さんは語りました。
「キタハラ先生っていうんですけどね、
 YMOもその人から教えてもらったんです。
 非常勤講師だったので、
 割と色んなことができたのかな。
 忘れもしないのが、当時スーパーカーブームで、
 小学校にロータス・ヨーロッパで来てたんですよ。
 長髪でベルボトム、イメージとしては
 ロッド・スチュワートみたいな感じ。
 なんかあれは夢だったんじゃないかなって
 思うこともあります。」と笑いながら説明しました。

なんとドラムを叩き始めたのも、
キタハラ先生がきっかけだったとのこと。
「先生は放送室をアジトにしていて、
 ある日ドラムセットを持ってきたんですよ。
 それを自由に叩かせてくれて、
 ちょうど僕らが卒業する時に、
 キタハラ先生も別の学校に
 転任されることになったんですよね。
 その時に『誰かドラム欲しい人!』と言われて、
 手を挙げたのが僕だけだったという(笑)
 もっと争奪戦になるかと思ったので
 びっくりしたんですけど、
 手を挙げた以上、
 引くに引けなくなってしまいました。」

そこから、のちにロッテンハッツや
GREAT3などでも一緒に活動する、
同級生の高桑圭さんと、
ドラムとベースで“ごっこ遊び”を始めたのが、
現在の活動への起点となったそうです。
影響を受けたドラマーとして名前を挙げたのは、
高橋幸宏さんとジャパンの
スティーヴ・ジャンセンさん。
「幸宏さんはドラムをはっきり叩く。
 潔が良い、ぶれない、叩き切る。
 “なんとなく”じゃないんですよね。
 スティーヴ・ジャンセンさんは
 余計なことをやらない、
 隙間を大事にされていますかね。
 ドラムを聴かせるというよりは、
 曲のことを考えた発想で、その部分はお二人とも、
 とても素晴らしいというか、
 優れていたんだなって思います。
 打ち込み、リズムマシンと人力の融合、
 そこを真剣に共存させた最初の世代の方々ですよね。」
とその魅力について語りました。

ちなみに白根さんが初めて
観に行ったライブはYMOの武道館公演。
「幸宏さんは音楽家としてもそうですが、
 本当に僕のアイドルでしたね。
 ちょっとおかしいのが、
 “高橋幸宏”っていう名前を、
 学校の机に彫刻刀で掘ってしまったのを覚えていますよ。
 しかも綺麗な明朝体で(笑)」
というエピソードも明かしました。

そんな白根さんが最近気になっている
アーティストとして挙げたのが、
タイラー・ザ・クリエイター。
ライブに感銘を受けたそうですが、
最初はあまり期待していなかったとのこと。
「音源も聴いていて、
 一応ライブも観ておいたほうがいいかなと。
 バンドセットだったらいいなって思っていたら、
 やっぱりソロで『ガッカリだな…』
 くらいの感じだったんです。
 でも、観てみたら全然物足りなさがなくて、
 それはきっと信じられないくらいの
 低音が出ていたのと、あとは照明のすごさ。
 体感という言葉が合っていますかね。
 ちょっとライブの価値観が変わりました。
 そのぐらい素晴らしかったです。」

さて、この番組では、
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で白根さんが選んだ1曲は、
デヴィッド・シルヴィアンの「Red Guitar」でした。
「デヴィッド・シルヴィアンが
 ジャパン解散後にソロになられて、
 最初に作ったアルバムの曲ですね。
 僕は高校1年ぐらいだったと思うんですけど、
 サウンドがジャパンから“大人の階段を上ったな”と。
 そしてこれをカッコいいと思える自分も
 大人だなと思ったんです。
 ピアノは坂本龍一さんですね。」

白根さんがドラマーを務めるTESTSETは
2枚目となるアルバム『ALL HAZE』をリリースされました。
メンバー全員がソングライティングをし、
砂原良徳さんがまとめる
作業をおこなうというTESTSET。
『タイトルの『ALL HAZE』は
 LEO今井くんが付けたんですけど、
 とてもいいタイトルだなと思っていて、
 いろんな人たちのアイデアが分散して、
 絡み合っている。僕が主導で書いた
 『The Haze』という曲も、僕から始まって、
 いろんな人が歌って、歌詞を書くから、
 境界線が霞んでいる。そんなアルバムです。
 僕たちにとってファーストアルバムに
 近いくらいの気持ちでもいます。』を紹介しました。

来年1月30日には
六本木EXシアターにてライブも行われます。
『ALL HAZE』からの楽曲やこの日、
初めて披露される曲もあるとのことで、
ぜひ、会場でTESTSETの
サウンドをお楽しみください。

TESTSETの情報はこちらから

さて、次回は今年デビュー15周年を迎えた
シンガーソングライター高橋優さんをお迎えします。
オトアジトには12年ぶりのご登場となりますが、
どんなトークになるのでしょうか?
最近の音楽事情や
高橋さんの意外なルーツなどいろいろ伺います。
次回もぜひ、お聴きください。

OMIYA

Bricolage bread & co.
プルドポークサンド

見ているだけで本当にお腹が空く
そんな姿のプルドポークサンド
シャキシャキの野菜にプルドポーク、
そして黒ラベルがあればバッチリです。

MUSIC

  • The Paramedics
    (Live at Zepp Shinjuku, Tokyo, Oct 20, 2024)
    / TESTSET

  • 太陽にほえろ! のテーマ / 大野克夫

  • FIRECRACKER
    / YELLOW MAGIC ORCHESTRA

  • What, Me Worry? ~ It's Gonna Work Out
    / WOW WOW HIPPIES

  • マイ・ウェイ / GREAT3

  • SOLID STATE SURVIVOR
    / YELLOW MAGIC ORCHESTRA

  • Quiet Life / Japan

  • Gentlemen Take Polaroids
    / JAPAN

  • Sugar On My Tongue
    / Tyler, The Creator

  • Red Guitar / David Sylvian

  • Dry Action Pump
    The Haze
    Neuromancer
    Deleter / TESTSET

  • Don't Touch Me (I'm Electric)
    / Bill Nelson's Red Noise

    白根賢一さんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが選んだ1曲はこちら。