SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

  • X
  • INSTAGRAM

2025.11.29 ON AIR
今週は、ゲストに
シンガーソングライター、ギタリストの
DURANさんをお迎えしました。
今後共演したいと思うアーティストは
小学生の頃から好きだという,,,

スパニッシュ系フィリピン人の父と、
日本人の母を持つ、日本生まれフィリピン育ちの
シンガーソングライター/ギタリストのDURANさん。
数々のバンドで活動する中、B’zの稲葉浩志さん、
スガシカオさん、清春さん、藤井風さん、
そしてVaundyさんなど、
錚々たるアーティストたちの音楽に
ギタリストとしても参加されています。

13、14歳の頃にフィリピンへ渡り、
インターナショナルスクールに通いながら、
15、16歳でフィリピンのいわゆる箱バンドに参加。
多様な音楽に触れる環境だったため、
さまざまなアーティストと共演するのは違和感がなく、
当たり前にやれていると話しました。
父親はベーシストとして活動し、
幼い頃から楽器が身の回りにある
環境で育ったDURANさんは、
3歳の頃からピアノを習っていたそう。
「日本では山梨にいたんですけど、
 周りに音楽をやっている人がいなかったんですよね。
 だからみんながやっているサッカーとかを
 やりたかったんですけど…
 嫌々習っていたかもしれないです。」
と振り返りました。

フィリピンのインターナショナルスクールに通う
少し前にギターを始めたというDURANさん。
父親はそれを喜んだそうで、
レッド・ツェッペリンや
グランド・ファンク・レイルロードのCDを渡し、
「これ、コピーしたほうがいいよ!」と述べたとのこと。
そんなDURANさんが初めてコピーしたのは、
やはり父の影響でレッド・ツェッペリン。
「『Whole Lotta Love』ですね。
 リフがめちゃくちゃカッコよくて、
 親父も『この曲をまずやった方がいいよ』
 みたいな感じでしたね。」
歪んだサウンドを出したいため、
最初からエレキギターを手にしたとも話しました。

初めて買ったCDは、高橋ひろさんのアルバム
『WELCOME TO POPSICLE CHANNEL』。
「小学生の時に観ていたアニメの曲が
 入っていたのがきっかけだったんですけど、
 これは今聴いても素晴らしくて、
 J-POPの旨みが詰まっている良い作品なんです。」
と語りました。同時期にはX(現・X JAPAN)の
『BLUE BLOOD』も購入し、
hideさんのギターにも魅了され、
髪を赤くしたこともあったと明かしました。

影響を受けたアーティストは、
レッド・ツェッペリン、リンク・レイ、
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、
シェラックなど多岐にわたります。
中でもナビゲーターの
クリス・ペプラーが注目したのは、
”ディストーションサウンドの元祖”とも言われる
リンク・レイ。DURANさんは
「リンク・レイはスピーカーに
 穴を開けたりしていたんですよね。
 自分もレコーディングでやったことがあります。
 リンク・レイのギターの音は、
 ギターの本来あるべきサウンドという感じ。
 本当に憧れます。」と語りました。

リンク・レイの他にもレッド・ツェッペリンの
ジミー・ペイジ、ジミ・ヘンドリックス、
ディック・デイル、ジェフ・ベックなどなど、
たくさんのギタリストに影響を受けてきた中で、
共通しているのはブルースと音の汚さだそう。
「好きなギタリストはブルースが真ん中にあります。
 あとは(音が)汚いっていう。
 プリンスとかもギターを弾く時は、
 ガー!って良い意味で汚く弾くじゃないですか。
 そういうところがカッコいいと思います。」

他にもトム・モレロや
スティーヴィー・サラスの名前を挙げるDURANさんに、
クリス・ペプラーは
「DURANさんの世代の人は、
 ジョン・フルシアンテや
 ジョン・メイヤーを挙げる人が多いんだけど、
 2人も入っていないのが面白いね。」とひとこと。
DURANさんは笑いながら、
「そうですね。レッチリも聴いていましたけど、
 ギタリストとしてそこまで影響受けてなくて、
 やっぱりジミヘンとかそっちの方向に行ってました。」
と反応しました。

今年を振り返り、
ほぼ毎日のようにライブで
ステージに立っていたと話したDURANさん。
多くのアーティストと共演され、
膨大な楽曲の演奏をされていますが、
それらはほぼ身体で覚えているとのこと。
「僕は譜面は苦手なんです。
 ギターを始めた頃から耳コピでやってきたので、
 特技というか、2、3回聴けば出来てしまう感じですね。」
どのアーティストと共演しても
自身の核は変わらないとも話しました。
「僕っていう一人のギタリストの核は変わらないです。
 偉そうな意味じゃないんですけど、
 お誘いを受けてもハマらないかなっていう場合は
 お断りすることもあります。僕の中で音楽は
 仕事だと思っていないんです。
 本当に好きじゃないと、
 100曲も覚えられないですよね。
 だから足元(エフェクターボード)も
 アンプもどこに行っても変わらないです。」

そんなDURANさんが
今後共演してみたい
アーティストとして挙げたのは森高千里さん。
「小学生の頃からすごく好きで、
 僕のアイドルなんですよ。
 大体の曲は知っているので、
 弾かせてくれないかなと(笑)
 92年くらいのアルバムかな?
 結構ギターがガンガン入っている曲が多いんですよ。
 なので、自分の中では合うんじゃないかなって思います。」
と熱く語りました。

その他、影響を受けた映画として
『イレイザーヘッド』や『レポマン』を挙げたDURANさん。
この番組では、
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」を飲みながら
音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問でDURANさんが選んだ1曲は、
ジミ・ヘンドリックスの「Long Hot Summer Night」でした。「父親から教えてもらったんですけど、
 中学の時はギターも歌も上手いのか下手なのか、
 全然分からなかったんですよね。
 でも20歳くらいの時に聴いたらカッコいいなと。
 ちょっと大人になったかもなって感じた曲です。」

DURANさんは5枚目となる最新フルアルバム
『Vornak』をリリースされました。
母が経営する山梨のライブバーに機材を持ち込み、
エディット無し、1発録音で制作された
ライブの迫力が閉じ込められた1枚です。
「僕が影響を受けたロックアルバムって、
 そんな感じで録っているというか、
 同じ部屋で『せーの』で録音しているから、
 そういった音を残すためにそうしました。
 今回はコンセプトも全然なくて、
 そろそろ新しいのが作りたい時期だったんで、
 簡単なリフとかを持ち込んで、
 あとはセッションしながらその場で作っていきました。
 デモを作って考えすぎるのもあまり好きじゃないんです。」

アルバム『Vornak』を引っ提げたツアーもスタートしています。
『DURAN VORNAK TOUR』
先日月曜日に行われた千葉での公演を皮切りに、
名古屋、大阪、山梨、京都、神戸、広島、東京、
そしてフィリピン、タイをまわります。
東京公演は来年5月4日(月)新代田FEVERにて、
Borisとのツーマンライブの予定です。
ぜひ、お近くの会場で、
DURANさんのライブをお楽しみください。

DURANさんの情報はこちらから

さて、次回はTESTSETから
ドラマーの白根賢一さんをお迎えします。
ロッテンハッツ、GREAT3といったバンドでの活動、
そして様々なアーティストとの共演もある白根さん。
これまでどんな音楽を聴いてきたのでしょうか?
ドラムを始めたきっかけや、
影響を受けたミュージシャンのお話など、
じっくり伺います。お楽しみに!

OMIYA

きゅうり+キムチの素
きゅうり丸ごと一本を
キムチの素につけて食べるだけのシンプルなアテです。
母親のライブバーに来ている常連さんの方に
勧められてやってみたら、めちゃくちゃ美味かったので。
これだけで夜通しいけます。(DURANさん)

当日は手違いで市販のオイキムチになってしまいましたが、
実際はお鍋などに使うキムチの素に
きゅうりをディップして食べるそうです。

MUSIC

  • Whole Lotta Love / Led Zeppelin

  • アンバランスなKissをして / 高橋ひろ

  • BLUE BLOOD / X

  • Rumble / Link Wray

  • Know Your Enemy /
    Rage Against the Machine

  • Aimless Lady / Grand Funk Railroad

  • 私がオバさんになっても(シングルヴァージョン)
    / 森高千里

  • In Heaven (Lady in the Radiator Song)
    / David Lynch, Alan Splet

  • Long Hot Summer Night
    / Jimi Hendrix

  • Goose Egg
    Rusted Gears
    Spit Black Blues / DURAN

  • Polar Nights / Scorpions

    DURANさんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら!