SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2025.11.15 ON AIR
今週は、古内東子さんをお迎えしました。
古内さんが初めて観に行ったライブは
後楽園球場での...

OTOAJITOには2018年以来、
7年ぶりのご登場となった古内さん。
高校生の頃に、姉のDX7を使用して作曲を始め、
レコード会社に送ったデモテープがきっかけとなり、
1993年にデビュー。1995年の
『誰より好きなのに』をはじめ、
恋心を鮮烈に歌い上げた都会的なナンバーで
多くの女性の共感を呼んでいます。

「ラブソングの女王」として、
数々の名曲を世に送り出してきた古内さん。
デビューは20歳の時だったそうで、
当時はリスナーからも、もっと年齢が
上のように思われていたと明かしました。
「自分よりも年上の人から『共感しました』って
 よく言われて、戸惑いがありましたね。」
クリス・ペプラーから当時の作詞の
方法について訊かれると、
「1つのものを本当にいろんな切り口で、
 何回も何回も、捨てるところなく使うみたいな、
 そんな作り方だったんじゃないですかね。
 嘘は書きたくないっていうのは昔からあったので、
 少ないもので多く書く感じだったと思います」
と分析しました。

歌詞で描かれる恋愛観は当時と比べ
変化はあったのでしょうか。
「まだあの頃って、昭和を引きずっていて、
 女性が男性の3歩うしろからついていくのが、
 良しとされているみたいなところがあって、
 自分の恋愛観にも
 そういうところがあったんですよね。
 それはこの30年で変わってきているし、
 自分ももちろん変わっています。
『幸せにしてほしい』みたいな気持ちから、
『一緒に幸せになろうよ』、なんなら
『私が幸せにするよ』みたいなニュアンスも
 入ってきていると思いますね。」と語りました。

ピアノのレッスンは受けていたものの、
自ら「ドロップアウト組だった」と話した古内さん。
その頃からテレビCMの音楽を耳コピで弾いたり、
教則本に頼らず、自由に弾くのが好きだったりと、
自身の感覚で音楽を楽しむスタイルは
この時期に築かれたことを窺わせました。
「中指を少しずらして、
『こっちの響きの方がいいな』とか、
 そんな感じで録音していくスタイルなんです。
 だからいわゆるコードネームが分からなくて、
 自分で譜面に落とし込めないんですよね。」 
アレンジャーにデモを渡して
制作を進めていくそうですが、
時には「コードが変」だと言われることもあるそう。
「でも分かりすぎちゃいけない、
 っていうのはどこかで思っているんですよね。
 自分に降りてきた音が
 正解って思うようにしています。」と話しました。

前回のご出演からの7年間で
よく聴いたアーティストとして
古内さんが挙げたのは、AORや
ブルー・アイド・ソウルのエッセンスを
感じさせるイギリスのデュオ、
ヤング・ガン・シルヴァー・フォックス。
「私が好きだと感じるのは“音の良さ”ですね。
 結局、AORly(エー・オー・アーリー)な
 音楽が好きなんですよね。」

他にも最近は、アレックス・アイズレーも
よく聴いているとのこと。
「彼女はアイズレー・ブラザーズのメンバー、
 アーニー・アイズレーの娘さんなんですよね。
 パッと聴くとエレクトロというか、
 チルっぽい感じなんですけど、
 メロディラインがやっぱり
 シンガー・ソングライターが
 作ったものだなって感じるんです。
 ボーカリストとしても
 素敵な声をしていらっしゃいます。」 
ヤング・ガン・シルヴァー・フォックスと
アレックス・アイズレーの2組は、
今最もライブで観たいアーティストなんだそうですが、
まだその機会には恵まれていないとのことでした。

尊敬しているアーティストを伺うと、
映画音楽の巨匠、ジョン・ウィリアムズの
名前を挙げました。
「映像と音楽の組み合わせが好きなんです」
と語った古内さん。ジョン・ウィリアムズの原体験は、
1984年のロサンゼルス・オリンピックの
開会式で聴いた「オリンピック・ファンファーレ」。
「ジェットパックで人が飛んだりしていたの、
 あったじゃないですか。あの時の
 ジョン・ウィリアムズの
「オリンピック・ファンファーレ」に感動して、
『アメリカってすごい!』って思ったのを覚えています。」

実際にアメリカへ1年間の留学にも行った古内さん。
その頃はラジオから流れるポイズン、
ホワイトスネイクをはじめとするハードロックや、
ヒップホップ、他にもU2やINXSなど、
ごちゃまぜにいろいろ聴いていたと振り返りました。
古内さんがロックを聴いていた時期が
あることに少し驚いたクリス・ペプラーに、
「私の中のロックはとにかくU2。
『ヨシュア・トゥリー』が大好きでしたね」
と反応しました。

そんな古内さんが熱中して聴いていたアルバムは
マイケル・ジャクソンの『バッド』』。
リリースされた頃を未だに覚えているとのこと。
「日本もすごい騒ぎだったんですよ。
『バッド』の前に『スリラー』があったんですけど、
 ものすごい熱狂で。
 私、初めて観に行ったコンサートも
 マイケル・ジャクソンなんです。」と明かしました。
同じく後楽園球場へマイケル・ジャクソンを
観に行ったクリス・ペプラーと当時を振り返りました。

古内さんは映画からも大きな影響を受けているとのこと。
「ジョン・ウィリアムズが音楽をしている映画も
 大好きなんですが、やっぱり
『ウエスト・サイド・ストーリー』ですね。
 バーンスタインが音楽をやっていて、
 子供の頃から大好きなんですよ。
 ものすごく精巧に作られていて、
 もう何回も聴いています。
 これが曲作りに役立っているかは
 分からないですけど、
 子供心に天才だなって思っていました。」 
いつかは映画音楽やミュージカルも
手掛けてみたいという夢についても語りました。

さて、この番組では
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」を
飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で古内さんが選んだ1曲は、
ジョー・サンプルとレイラ・ハサウェイの
「When Your Life Was Low」でした。

『レイラ・ハサウェイの歌声、
 そしてジョー・サンプルのピアノ。
 究極のシンプルさの中に素晴らしさを感じて、
 涙さえ出てくるっていうのが、
 『大人になったな、大人だな』と思います。
 ずっと聴いている1曲で、
 いつ聴いても名曲だと思います。』

古内さんは9月に2年ぶり、
23枚目となるアルバム
『Long Story Short』をリリースされました。
「誰より好きなのに」の編曲を担当した
小松秀行さんがプロデュースとアレンジを務める、
古内さん自身も大変満足しているという1枚。
「エンジンをかけるのも大変だったし、
 決してサクサク作ったわけじゃないんです。
 でも矛盾するようですけど、肩の力は抜けていて、
 仕上がり的にはたまに、出来てから
 しばらく聴きたくないって
 思う作品もあるんですけど、
 これは自分でも長く
 聴いていけそうだなっていう1枚です。」

クリス・ペプラーはYouTubeにて収録曲
「満月のせいにして」を以前たまたま耳にし、
周りの人に勧めたり、この番組で
選曲もしたりするなど大絶賛。

「これはいわゆる”ラブソング”じゃないんですよね。
 今まではずっと狭いリレーションシップの
 ラブソングがほとんどだったんですけど、
 この曲は鍵盤に向かって、
 思っていることを書いた曲。
 もしかすると、広い意味ではラブソングかも
 知れないんですけど、聴く人の背中に
 そっと触れるぐらいの、私なりの
 エールソングみたいなものになったのかな。
 そこは新境地かもしれません。」

今年の年末には1年を締めくくるイベントも
行われる予定です。
『?本橋STYLE presents
 TOKO FURUUCHI 〜year end gift〜』
一年を締めくくる、この夜限定の
音楽という名のプレゼント。
年末の?本橋を彩る洗練されたステージ。
バンド編成によるワンマンライブとなっています。

『12月28日はほとんどの方が仕事納めをされていて、
 1年頑張ったなっていう時に、リラックスして、
 1年を振り返りながら、音楽に浸れるような、
 そんな夜にしたいと思っています。
 新しいアルバムからもそうですし、
 旧曲からも、いい感じの曲を選んで、
 歌いたいと思います。来年に繋がるような、
 そんな夜にしたいと思っています。』と話し、
この日のトークを締め括りました。

古内東子さんの情報はこちらから

さて、次回は5年ぶりのご登場、
森山直太朗さんをお迎えします。
前回はコロナ禍でリモート収録だったため、
スタジオで顔を合わせるのはなんと11年ぶり!
今回はどんなトークになるのでしょうか?
お楽しみに。

OMIYA

木桶仕込醤油ミックスナッツ
ビール飲むときにもいいし、
おやつ感覚でもいいんですよね(古内さん)

前回は一口サイズのサラミを
お持ちいただきましたが
今回は醤油味のナッツ。
大人の生、と大人のひとときにぜひ。

MUSIC

  • 誰より好きなのに / 古内東子

  • Kids / Young Gun Silver Fox

  • Ms. Goody Two Shoes / Alex Isley

  • Olympic Fanfare & Theme
    / John Williams

  • Nothin' But a Good Time / Poison

  • I Still Haven't Found What I'm Looking For
    / U2

  • Bad(Live) / Michael Jackson

  • West Side Story: Act I: Tonight
    / Leonard Bernstein

  • When Your Life Was Low
    / Joe Sample, Lalah Hathaway

  • ラジオ
    満月のせいにして
    Long Story Short/ 古内東子

  • symptom of life / WILLOW

    古内さんとのトークを受けて
    クリスペプラーが
    選んだ1曲はこちら!