SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2025.10.04 ON AIR
今週は北海道出身の3ピースバンド、
ズーカラデルから、ボーカル/ギターの
吉田崇展さんをお迎えしました。
自身で音楽を
始めるきっかけとなったのは...

吉田さんは北海道札幌市出身。
ズーカラデルはメンバーが皆、北海道出身で、
吉田さんはバンドの全楽曲の
作詞・作曲を手がけています。
それぞれが別のバンドで活動し、
紆余曲折があったのち、
現在の体制になったと語りました。

幼い頃はおとなしいタイプだったという吉田さん。
両親のギターが家にあったことがきっかけで
小学校3年生の頃に初めて触り、
高校生になってから本格的に
取り組むようになったとのこと。
初めてギターで弾いた曲は歌本に載っていた、
ゆずの「サヨナラバス」だったそうです。

ちなみに吉田さんが
初めて買ったCDはビートルズの作品。
「ちょっとタイトルもよく分からない、
 謎の編集盤だったんですけど、
 たくさんビートルズの曲が入っているCDで、
『偉大なバンドらしい』という情報を頼りに買いました。
 最初はあまりピンとこなかったですね。
 もっと音も大きい感じかと思っていたんです。」と語り、
同じく最初はビートルズにピンとこなかったという
クリス・ペプラーも共感していました。

自身で音楽を始めるきっかけとなったのは、
BUMP OF CHICKENの「スノースマイル」という楽曲。
「高校生の時に夜中にテレビから
 この曲が流れてきたんです。
『なんて美しいメロディーなんだ!』と思って、
 同級生のヤノくんに聞いたのを覚えています。
『こういうことをやりたいかも』って
 気がついた瞬間だったと思います。」と語りました。

初めて観に行ったライブも
BUMP OF CHICKENで、こちらも高校生の頃。
「Zepp Sapporoに同級生の女の子と行ったんです。
 デートではなくて、友達だったんですけど、
 それこそ『スノースマイルをやってくれたらいいね』
 なんて話していて、実際にアンコールで演奏したんです。
 帰りには、道に雪が積もっていて、キラキラしていて、
『スノースマイルの冒頭の歌詞みたいじゃん!』
 って思ったんですね。それで手を握ろうかと思って、
 考えた結果、握らなかったのを、
 今も引きずっています(笑)」と振り返りました。

吉田さんが番組のアンケートの
「熱中して聴いたアルバム」に挙げたのは、
銀杏BOYZの『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』、
シガー・ロスの『残響』、そしてダフト・パンクの
『ランダム・アクセス・メモリーズ』でした。
一見バラバラなように見える3作品ですが、
「どの作品も、どのアーティストも、
 みんなすごくポップだと思っていて、
 それぞれ全然別のことをやっているけど、
 曲を聴いていったら、
 全部『ここが気持ちいいでしょ!』って
 言っているのが分かるというか。
 聴いていればちゃんとゴールまで
 連れて行ってくれる感じがするんです。
 僕はそういう人たちが好きな気がしていて、
 そういう意味では、
 この3枚には結構共通点を感じています」
と紹介しました。

尊敬するミュージシャンとして挙げたのは、
トム・ヨークでした。
「確固たる言い分を持っていて、
 それが身体の動きや音、表現方法、
 全て一直線に繋がっていると思うんです。
 僕は割と、しっちゃかめっちゃかになるので、
 本当にスゴいなって思います。」
レディオヘッドの作品の中では
『OKコンピューター』がフェイバリットなんだそう。

これまでに観て
特に印象に残っているライブについてのお話も。
「スピッツの武道館ライブですね。
 スピッツのライブはいつも、4人がいて、
 演奏をジャーンとやって、
 かっこいい!で終わる感じで、
 この日も武道館だから
 どうっていうのはあまりなくて。
 ただ、バンドとしての佇まいが、
 あまりにもカッコ良すぎて、しびれてしまいました。
 僕は武道館に特別な感情を持っていなかったんですけど、
 いつか目指したいって思わされてしまいましたね。」

番組後半では、
吉田さんが今注目するアーティストの
お話も伺いました。名前が挙がったのは、
少年キッズボウイというバンド。
「この人たちはとにかくめちゃくちゃ曲がいいです。
 嫌な現状というか、
 どうにもならない現実みたいなのを
 抱えていらっしゃる方は多いと思うんですけど、
 そういう人の手を取って、
 どこかに連れて行ってくれる感じ。
 ヒーローっていう感じがあって、
 『こういうバンド、俺やりたかったな』って思わされます。」

その他、シンガーソングライターのこたにさん、
洋楽ではブリーチャーズを紹介しました。
音楽を聴く分量としては洋楽のほうが多いそうですが、
繰り返し聴くのは邦楽のほうが多いとのことで、
「やっぱり自分は歌が好きなので、
 日本語の方が意味が
 伝わりやすいのもあるかもしれません」と分析しました。

音楽以外では、週刊少年ジャンプから
影響を受けていると話した吉田さん。
「毎週買ってどんどん家に
 積み重なっていくんですけど、
 読み終わったものも何回も読み返していましたね。」
ジャンプのキーワードとして
「友情・努力・勝利」の3つが言われることがありますが、
ズーカラデルの楽曲にも
キーワードやテーマはあるのか伺いました。
「ゼロやマイナスにあったものが、
 プラス0.1になったりする、
 そんなちょうど切り替わる瞬間がすごく好きで、
 そういった瞬間をちゃんと
 切り取りたいなと思って
 曲を作っている部分はあるかもしれないです。」

さて、この番組では
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」を
飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに
「大人になった1曲」を伺っています。
この質問に吉田さんが選んだ1曲は、
ゴスペルミュージシャン、フレッド・ハモンドの
『I Will Lift Him Up』でした。
「プレイリストで知った方なんですけど、
 ゴスペルってバックボーンがしっかりある音楽ですよね。
 自分たちのカルチャーにはないものなので、
 自分には関係ないのかなって思っていたんですけど、
 最近は同じ人間が歌って、これ最高だよね!って
 感じながらやってるんだなって
 考えるようになったんですよ。
 そうすると自分も楽しんでいいのかもしれない、
 っていう感情になってきて。
 こう思えるようになるのは、
 若い頃は無理だったなと思います。」

吉田さんが活動するバンド、
ズーカラデルは結成10周年イヤーの
集大成となるアルバム『ポイントネモ』をリリースしました。
南太平洋にある陸地から最も遠い地点を指す、ポイント・ネモ。
「陸地から遠いので生き物も少ないんです。
 宇宙で役目を終えた人工衛星とかを
 その地点に落としたりもして、
 どこを見渡しても人がいない景色なんです。
 それが曲を作っている時の
 自分の感覚に近いなと思ってタイトルを付けました。」
吉田さんが自身の内面と向き合って作り上げたアルバム。
吉田さんとしても
「まとまりのある1枚となった」と語る作品ですので、
皆さんもぜひお聴きください。

全国ツアーも始まります。
『マイ・スイート・サブマリン・ツアー』
10月17日の仙台公演を皮切りに、
12カ所13公演を行います。
東京公演は12月15日のファイナル、
Zepp DiverCity TOKYOとなっています。
詳しくはズーカラデルの
ホームページをチェックしてください。

ズーカラデルの情報はこちらから

さて、次回はCRCK/LCKSから
ボーカル/キーボードの小田朋美さんをゲストにお迎えします。
東京芸術大学の作曲科を卒業され、
現在はcero、UA、KIRINJIの
サポートメンバーとしても活動されていますが、
一体どんな音楽ヒストリーをお持ちなんでしょうか?
次回もぜひ、お聴きください。

OMIYA

タコスチップスと枝豆ペペロンチーノ
むかし居酒屋で食べた
枝豆ペペロンチーノが美味しかったので!(吉田さん)

ガーリックのきいた枝豆と
タコスチップスの相性がばっちり!
黒ラベルとの相性は言わずもがな。

MUSIC

  • サヨナラバス / ゆず

  • Help! / The Beatles

  • スノースマイル
    / BUMP OF CHICKEN

  • 漂流教室 / 銀杏BOYZ

  • Inní Mér Syngur Vitleysingur
    / Sigur Rós

  • Airbag / Radiohead

  • 美しい鰭 / スピッツ

  • 君が生きる理由 / 少年キッズボウイ

  • 春に / こたに

  • Modern Girl / Bleachers

  • I Will Lift Him Up / Fred Hammond

  • バードマン
    ポイントネモ
    ローリンローリン / ズーカラデル

  • Someday (August 29, 1968)
    / Chicago

    吉田さんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら!