SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2025.08.23 ON AIR
今週はドラマー/音楽プロデューサーの
屋敷豪太さんをお迎えしました。
これまで様々なミュージシャンと
共演してきた屋敷さんが今、
尊敬しているのは...

ミュート・ビートやメロンといった
伝説のバンドで活躍し、
SOUL?SOULやシネイド・オコナーの
楽曲制作にも携わったのち、
1991年にはシンプリー・レッドに
正式メンバーとして加入した経歴を持つ屋敷さん。
OTOAJITOには2022年以来、
3度目のご出演となりました。
前回はコロナ禍だったためリモートでの
ご出演でしたが、今回は対面での乾杯となりました。

現在、京都を拠点に活動されている屋敷さん。
この夏はヨーロッパへ旅行をされていたそうです。
「フランスとイングランド、
 オランダに行ってきました。
 気温が23度前後で、最高でしたよ。
 全く雨も降らずに、
 歩いていて気持ち良かったです。
 実は11年ぶりで、パスポートも
 作り直して行ったんですけど、
 やっぱり良かったですね。」と話しました。

旅行の間もたくさんの音楽に触れていたそうで、
屋敷さんにはその中からいくつか
ご紹介いただきました。
「ニューキャッスルはいろんな音楽に溢れていて
 面白かったです。ローラ・ヤングの
「Messy」という曲もそこで聴きました。
 自分の本心をさらけ出すような歌詞が良いですね。
 それとDjo(ジョー)の「Roddy」という曲。
 ちょっとブラーみたいな感じで、
 アルバム全体も良かったですよ。
 あとアンティーク屋で流れていたのは、
 Trovaireっていうオーストラリアの2人組。
 アーク・ド・ソレイユというミュージシャンも
 聴いていて、気持ちが良いですね。
 邪魔をしてこない感じです。」

訪れた先で気になる音楽が聴こえると、
音楽アプリで楽曲を調べるなど、
常にアンテナを張っているそうです。
サブスクリプションサービスでも
積極的に好きな音楽をチェックする一方で、
現在20代後半になったお子さんからも
聴いている音楽を教えてもらっていると話しました。
そんな屋敷さんが最近気になっているのは、
ギタリストでシンガーソングライターの
オスカー・ジェローム。
「この人はイギリスの友達から教えてもらいました。
 音作りやグルーヴ感、あとは声が甘くて好きです。
 自分の世界観があるアーティストは、
 やっぱり良いですね。」

これまで様々なミュージシャンと
共演してきた屋敷さんが今、尊敬しているのは、
ブラー、ゴリラズなどで活動する
デーモン・アルバーンだそうです。
「音楽に対する向き合い方がすごく好きですね。
 音の作り方も一つのカテゴリーに捉われないし、
 昔、テレビで共演したことがあるんですが、
 話の感じもニュートラルなんですよ。
 彼が何か新しいことをやると聴くし、
 インタビューも大体読みます。」

ブラーとオアシスが90年代に
対立構造となっていた時期に
ロンドンに住んでいた屋敷さんは、
やはりブラー派だったそうです。
「ブラーは新しいブリティッシュロックの
 形なんだと思うんです。オアシスはちょっと
 ビートルズっぽいというか、僕的には
『うーん…』という感じでした。素晴らしい曲も
 たくさんあるんですけど、
 音作りを楽しんでいる感じや、
 音楽の幅広さはブラーの方がありましたね。
 でも、オアシスも再結成して良かったですよね。
 イングランド全体が沸いていましたよ」
と語りました。

プログレッシブ・ロックも好んで
聴いているという屋敷さん。
「ピンク・フロイドとか王道の
 プログレバンドというより、
 フランスのアトールとかね、
 そういうのを深掘りしています。
 このバンドは京都で一人暮らしをしている時に、
 ロック喫茶で聴いて、やられました。
 久しぶりに聴きましたけど、
 タイトでやっぱりカッコいいですね。」
このアトールの音源を聴いて、
イエスやジェネシスを想起した
クリス・ペプラーに対し、屋敷さんは先ほどの
ビートルズとオアシスの関係を例に挙げると、
そこから屋敷さんが過去に参加した
ロン・ウッドの誕生日パーティーの話題に急展開。

「そこにはオアシスのノエルも来ていたんですよ。
 ロン・ウッドの自宅なんですけど、
 ジェフ・ベックなんかも来ていて…。
 ロン・ウッドとジェフ・ベックは
 ロデオマシンで遊んでいましたね(笑)
 他にも、ミック・ジャガーもいたかな。」
と振り返りました。さらに、デビッド・ベッカムの
家にも行ったことがあると明かし、
クリス・ペプラーを驚かせました。

ミュート・ビートや
メロンといったバンドで活躍していた時期、
屋敷さんは日本初と言われる
クラブ「ピテカントロプス」に
出入りしていたそう。
そこはデヴィッド・バーンや
バスキアなども訪れる場所で、
屋敷さんは強い刺激を受けたと言います。
その後、メロンのレコーディングで
ロンドンへ渡った際に「自分の居場所を見つけた」
と感じ、結果的に20年ほどロンドンで
生活することになりました。

“グラウンド・ビート”というサウンドを
生み出したと言われる屋敷さんですが、
自身はその名について
あまりよく分かっていないと語ります。
「誰が付けたのかも分からないし、
 その言い方は日本だけじゃないですかね?
 Soul II Soulの『Keep On Movin'』が
 制作されている時に僕がロンドンに着いて、
 この曲はいわゆる909のビートで
 出来ているんですね。それで終わりの方に、
 ビズ・マーキーがサンプリングした
 グラハム・セントラル・ステーションのビートが
 入っているんです。これを『混ぜれば良いじゃん』
 って言って、その後出来たのが
 『Back To Life』という曲。
 それが“グラウンド・ビート”って
 呼ばれるようになったんだと思います」

さて、番組では
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を
伺っています。この質問で屋敷さんが選んだ1曲は、
ザ・キンクスの「Sunny Afternoon」でした。
「ニューキャッスルに行った時に、
 やっぱりパブが好きで。お酒を飲んでいると、
 ミュージシャンだけじゃなくて、
 いろんな仕事をしている人達の話を聞けるんです。
 ミュージシャンだけじゃなくて、
 いろんな仕事をしてる人とかの話を聞きながら、
 自分もイギリスにいた時のことを思い出して、
 日々、さまざまなことに追われて疲れていても、
 この場所は安心できる、みたいな。
 美味しいビールを飲みながら流れてきたこの曲が、
 心にしみたんですね。
 自分も大人になったのかなって思った曲です。」

そんな屋敷さんのプロジェクト、
THE OSMANTHUS(ザ・オスマンタス)の
セカンドアルバム『SOUL ORDER』が
好評発売中です。屋敷さんがドラム、
ギターが田中義人さん、ベースが大神田智彦さんの
トリオで、今作は前作から3年ぶりの
アルバムとなります。
「コロナ禍に自分のスタジオを作って、
 そこにみんなで集まって制作したのが1枚目で、
 その後ライブも経て、
 よりトリオ色が強まったのが今回の
 『SOUL ORDER』です。
 リラックスしている感じも出ていて、
 レストランの厨房に入って、
『とりあえずこの食材持ってきたけど、
 どうやって料理する?』みたいな感覚で
 制作したかな。」

アルバムのリリースを記念した
ライブが10月に開催されます。

東京公演:10月15日 元住吉POWERS 2
京都公演:10月23日 京都CLUB METRO

また、小原礼さんとのユニット
「The Renaissance」での活動も
これからさらに活発になっていくとのこと。
屋敷さんの今後の情報にもぜひご注目ください。

また7月にロームシアター京都で開催された
「chidoriya Rocks 2025?76th Goちゃんと遊ぼう!
 “Jammi’n with Gota”」のライブの模様が
フジテレビTwoにて放送されますので、
そちらもチェックしてください!

屋敷豪太さんの情報はこちらから

さて次回は、話題のNetflixドラマ
『グラスハート』にも出演している、
俳優の町田啓太さんをお迎えします。
劇中では経験豊富なカリスマギタリストを
演じられている町田さんですが、
音楽ヒストリーや
『グラスハート』の撮影の裏話など、
たくさん伺います。お楽しみに。

OMIYA

ロックスパイスおかき
屋敷さんがプロデュースするイベント
『chidoriya Rocks』の仲間たちと作ったという1品。
程よい塩加減と心地の良い歯応えが黒ラベルにぴったり!

MUSIC

  • Messy / Lola Young

  • Roddy / Djo

  • To Leave the Sea / Trovaire

  • Midnight In Saqqara / Arc De Soleil

  • Limits / Oscar Jerome

  • Girls & Boys / Blur

  • Au-Delà Des Ecrans De Cristal / ATOLL

  • Outlaws / Ronnie Wood

  • Stars / Simply Red

  • Keep On Movin'
    Back To Life / Soul II Soul

  • Sunny Afternoon / The Kinks

  • Nomad
    Gypsy / The Osmanthus

  • Say It / The Renaissance

  • Sleeping In The Kitchen
    / Mogul Thrash

    屋敷さんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら!