SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2025.07.12 ON AIR
今週は湘南乃風のメンバーで、
レゲエアーティストの
HAN-KUNをお迎えしました。
レゲエを聴くようになったのは、
あるミックステープが...

神奈川県鎌倉市出身のHAN-KUN。
2003年に湘南乃風のメンバーとして、
2008年にはソロとしてメジャーデビューし、
現在までレゲエサウンドにこだわった
活動を続けられています。
コロナ禍に入るまでは
毎年のようにレゲエが生まれた国、
ジャマイカを訪れ、
現地の空気や音楽のトレンドを肌で感じていたそう。
自身の作品のレコーディングも
キングストンでされていたとのことですが、
日本での作業とは多くが異なるとのこと。
「まず時間通りにスタッフが来ないんですよ(笑)
 でも関係が深まってくると、
 だんだんと時間を守ってくれて、
 時差が無くなってくるような気がします。
 レコーディングもバンドで打ち合わせをしたら、
 すぐにスタジオに入って、
 ほとんどワンテイクでトラックが出来ちゃう。
 そのテイクには、もちろんミスはないので、
 ライブ感を収録するのが
 魅力なのかなって思います。」と紹介しました。

そんなHAN-KUNですが、
レゲエの前はストリートダンスに
1ハマっていたそうです。
「中学の時に学校の行事でキャンプに行って、
 先生が『実は今日踊りたいっていう
 子たちがいるから見てやってくれ』
 って言い出したんです。出てきたのが、
 仲良かった友達のグループのみんなで、
 めちゃくちゃカッコよかったんですけど、
『なんで俺はいないんだよ!』ってなって(笑)。
 その後、混ぜてもらってダンスを始めました。」
ダンスをしていた時期に印象的だった音楽として、
Heavy D & The Boyzの
「Now That We Found Love」を挙げました。

ダンスの影響でヒップホップ、
ハウスも聴くようになったとのことですが、
レゲエを聴くようになったのは、
あるミックステープがきっかけだったそう。
「友達の彼女が免許を取ったって言うから、
 みんなでドライブに行ったんです。
 134号線を走っている時に、
 彼女がかけたテープからジャマイカの
 アーティストの曲が流れてきて、
 それに衝撃を受けたんです。
『これ何?』って聴いたら、
『レゲエだよ』って教えてくれて、
 そのあと続けて流れてきたのが、
 日本人のレゲエの曲だったんです。
 そのメッセージが刺さっちゃったというか、
 自分に話しかけられているような気持ちになって…。
 そこからレゲエをよく聴くようになりましたね。」

ダンスを続けながら、
レゲエを聴くようになったHAN-KUNは、
レコードのインスト音源を使って、
誰に聴かせる訳でもなく歌詞を書き始めたそう。
そして、とある先輩から声が掛かり、
若手のアーティストを集めたテープに
自身の音源が収録され、
レゲエアーティストとしての道を歩み始めました。
「ジャマイカのレゲエに日本語を乗せる
 難しさを知らないまま飛び込んだんです。
 のちにそれを知っていく訳ですが、
 ジャマイカ本国のレゲエに近づけようとすると、
 言葉の響きやリズムなどで、
 そこに届かない部分もある。
 でも合わないことは個性として、
 違いがあって良いのかなっていう気はします。
 別物として自覚を持って、
 誇りを持ってやり続けることが
 本国へのリスペクトにもなるのかなと。
 でも現地のように再現したい人もいるし、
 日本に広げるプロセスも必要だし、
 考え方の違いも
 生まれちゃうかもしれないんですけどね。」と語りました。

HAN-KUNがこれまでに観て、
忘れられないライブもやはりレゲエ。
「シズラ・カランジというアーティストですね。
 ジャマイカに2ヶ月くらい滞在していた時、
 どうしても彼のライブを観たかったんですが、
 海外のツアーに出ているみたいな話だったんです。
 残念だなって思って、
 帰る前日に別のライブを観ていたら、
 まさかのシークレットゲストとして彼が登場。
 感動しましたね。俺、背が小さくて、
 周りには大きい人ばっかりだったんですけど、
 それを見かねた現地の人が
 ビールケースを貸してくれて、
『これに乗れ!』って(笑)
 そんなこともあって、
 忘れられないライブです。」と振り返りました。

人生を変えたライブ体験のお話も。
「レゲエが好きになって、
 まだ歌い手でもなかった頃に
 三木道三のライブを観に行ったんです。
『やっぱすげえな!かっこいいな!』って
 ツレと喋ってたら、ライブ終わりの
 三木道三が出てきたので、
『お疲れ様です!カッコよかったです!』って
 遠くから喋りかけたんですよ。
 そしたら『あんたらもカッコええで!』
 って言ってくれて。さっきまでステージで
 あれだけお客さんを沸かせていた人が、
 こんな感じで話しかけてくれるんだ!
 って心奪われちゃいましたね。
 今でも地元のツレに言われるんですけど、
 このライブの帰りに『俺、歌うわ!』って
 言ってたみたいです。
 全然覚えてないんですけどね(笑)」

その後もローリン・ヒルのライブを観たお話など、
たくさん語ったHAN-KUNですが、
現在注目しているアーティストを伺うと、
名前が挙がったのはDJキャレドでした。
「若手でもないですし、
 超スーパースターですが、
 彼はジャマイカが好きっていうこともあって、
 レゲエアーティストとの共演も多いんですよ。
 自分も将来的にプロデューサーのように
 レゲエに関わってみたいっていうのがあるんです。」
これに対し、「HAN-KUNは誰とコラボしてみたい?」
とクリス・ペプラーに訊かれると、
スティングとシャギーのコラボを例に挙げ、
「日本の国民的スターみたいな人と共演して、
 そういう人たちの力を借りて、
 レゲエの音や世界観を皆さんと共有できたら
 素晴らしいですよね。」と答えました。

さて、番組では
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」を
飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに
「大人になった1曲」を伺っています。
この質問でHAN―KUNが選んだ1曲は、
USAフォー・アフリカの
「これ40年前なんですね,,,びっくりしましたが、
 当時はまだ小学生で『良い曲だなー』という
 感じでしか思っていなかったんです。
 でもこの曲のドキュメンタリーなどを観て、
 改めて向かい合った時に、悔しい時は悔しい、
 悲しい時は悲しい、楽しい時は楽しい、
 助けよう、繋がろうっていう思いが
 シンプルに歌詞に出ているのを感じましたね。
 どんどんこの曲が沁みてくるようになりました。」

そんなHAN-KUNは今月23日に
約5年振りとなるオリジナル・アルバム、
『VOICE MAGICIAN VI ?SIX SENSE?』を
リリースします。デビュー15周年を経て
完成した今作のテーマは「原点回帰」と「炎」。
「僕のステージはアドリブやフリースタイル、
 その場のお客さんとのやり取りを
 大切にしているんですが、
 その『直感』という意味で、
 今回SIX SENSE、第六感という
 タイトルをつけました。」

ジャマイカで流行っているという
『トラップ・ダンスホール』への接近や、
オーセンティックなレゲエ、そしてSKY-HI、
ケツメイシのRyojiとの共演など、
幅広いサウンドが聴けるとのことですが、
コロナ禍を経て、歌詞にも変化があったそう。
「また実際に人の前で歌えるようになり、
 直接話せるようになって、
 伝えたいメッセージがより明確になりました。
 2回、3回と噛み締めて伝わる歌より、
 今は“1回聴いて届く歌”を届けたいんですね。
 何かで包むような言葉遣いじゃなく、
 よりまっすぐな言葉で
 伝えたいという想いが強くなりました。」

このアルバムのリリースを記念したライブが
8月15日にZepp Shinjukuで開催されます。
その他、今年もフェスへの出演が
いくつも控えているそうですので、
ぜひHAN-KUNのホームページ、
SNSをチェックしてください。

HAN-KUNの情報はこちらから

さて、次回お迎えするゲストは、
海外でも人気を集めるロックバンド、
I Don't Like Mondays.から
ボーカルのYUさんをお迎えします。
これまでどんな音楽を好み、
影響を受けてきたのでしょうか?
そして最も尊敬するミュージシャンとは?
ぜひ、次回もお聴きください!

OMIYA

崎陽軒の筍煮
『中華街にこれだけで買える場所があるんですよ。
 これこれ!っていう感じですね!』(HAN-KUN)

神奈川県出身のHAN-KUNが
お持ちになったおみやは、
お馴染み崎陽軒のシウマイ弁当に入っている筍煮。
黒ラベルにとっても合います。

MUSIC

  • Now That We Found Love
    / Heavy D & The Boyz

  • Untold Stories / Buju Banton

  • 行きたきゃ行け / Nanjaman

  • Solid As A Rock / Sizzla

  • Lord Give Me Strength / Luciano

  • 道三スタイル '01 [Live] / 三木道三

  • Doo Wop (That Thing) / Lauryn Hill

  • WHERE YOU COME FROM/ DJ Khaled
    Feat. Buju Banton, Capleton & Bounty Killer

  • Til A Mawnin / Shaggy & Sting

  • We Are The World
    / USA for Africa

  • Burn It Up
    夏のメロディ
    君となら・・・ feat. RYOJI
    / HAN-KUN

  • Fragile / Sting

    HAN-KUNとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら!