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SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2025.06.28 ON AIR
今週はシンガーソングライター
清野研太朗さんをお迎えしました。
2000年生まれということで、
清野さんはCDにあまり馴染みがなく...

2000年生まれ、
神奈川県出身の清野さん。
2020年からSNSに自身の楽曲の投稿を開始し、
それが注目されるようになり、
「けんたあろは」名義で
さまざまなアーティストへの楽曲提供を始めました。
昨年1月にはシンガーソングライターとして、
清野研太朗名義での活動もスタート。
今年4月におこなわれたこの番組の公開収録では、
いきものがかりの水野良樹さんが
“注目するアーティスト”として
清野さんの名前をあげるなど、
今後の活動が最も期待される
アーティストの1人です。

清野さんは姉の影響で3歳の頃から
クラシックピアノを習い始めたそう。
「小学校に入ったタイミングで
 教室が変わったんですけど、
 そこがすごく良くて、
 クラシックだけじゃなく、
 希望すれば作曲やポップスなど
 何でも学べる感じだったんです。
 僕は作曲が好きだったんですけど、
 自分が作曲した曲をレッスンで扱うって、
(普通の教室なら)あまりないと思うんです。
 そういうのも快く受け入れてくれました。」

音楽大学への入学を機にDTMでの楽曲制作を始め、
現在の活動へと繋がっていきますが、
実は高校時代は音楽とは距離があったとのこと。
「クラシックピアノと同時並行で野球もやっていて、
 高校は野球の推薦で行ったんです。
 なので、高校時代は音楽をやっている時間はなく、
 ピアノも全く触っていませんでした。」
中学時代は全国大会にも出場するほどの
強豪チームにいたそうですが、
現在プロ野球選手として活躍するような選手の
動きを目の当たりにして、
野球は高校で辞めようと、
あらかじめ考えていたんだとか。

高校球児としての活動を終えたあと、
音楽大学への道を進むようになった清野さん。
「そこからよく音大に入れましたね!」と驚く
クリス・ペプラーに清野さんは、
「これは家族の受け売りなんですけど、
「“はったり”で行け!」と。
 多少、自分の身の丈に合っていなくても、
 “はったり”で行って、そのまま続けていくと、
 いつかモノになるよっていう考え方。
 これは家訓ではないですが、
 僕はそれをひっさげて生きています。」
と答えました。

清野さんが「けんたあろは」として
初めて楽曲の提供をおこなったのは、
アイドルグループ、虹のコンキスタドールの
「終末でーと部!」という曲だったそう。
最初はボーカロイドを使用して、
仮歌を入れていたそうですが、
途中から自ら歌唱するスタイルに
なっていったんだとか。
「自分が(シンガソングライター)として
 歌うようになったのは、
 仮歌がきっかけなんです。
 なんども自分の声を聴いているうちに、
 慣れちゃったんですかね。」と話しました。

2000年生まれということで、
清野さんはCDにあまり馴染みがなく、
もともとサブスクで音楽を楽しむのが
当たり前の世代。初めて買ったCDは
スペインのインディー・ポップ・バンド、
Cariño(カリーニョ)のアルバム
『Movidas』だったそうです。
「YouTubeか何かで見かけて、
 聴いてみたら衝撃を受けました。
 MVもすごく良くて、
 現物を手に取りたいっていう感情が
 初めて湧きましたね。
 僕は「Bisexual」という曲がきっかけで
 好きになったんですが、CDには
 日本語訳も付いていたので、
 歌詞の内容も知ることが出来ました。」

初めて観に行ったライブについてもお聞きしました。
「確か、ポルノグラフィティのアリーナとか
 大きいライブを家族で観に行きました。
 小学校高学年くらいの時に僕が大好きで、
 ファンクラブにも入っていたんです。
 それに家族のみんなが付き合って、
 一緒に来てくれたんだと思います。
 例えば野球の時もそうですけど、
 うちの両親は何でも付き合ってくれるし、
 理解があるんです。
 それこそ父は音楽も好きで、
 この番組は初期から聴いているらしいです。
 出演するって話したら喜んでいました。」

印象に残っているライブを伺うと、
「映像でしか見てないんですが」
という前置きをした上で、
鍵盤奏者/シンガーソングライターの
コリー・ヘンリーのライブを挙げました。
「『ライブ・アット・ザ・ピアノ』という
 ライブアルバムもありまして、
 これはピアノの弾き語りなんですが、
 刺さるというか感動しますね。
 なかでも「Dreaming Of」という曲は
 譜面に起こして研究するくらい
 ハマって聴いていました。
 この人はゴスペル色が強くて、
 ピアノソロとかも
 理論に凝り固まっていなくて、
 自由なのも魅力的です。」

ちなみに最近はDabeull(ダベル)という
アーティストにハマっているそうで、
「フィーチャリングでボーカルを呼んだり、
 自分でも歌っているのかな?
 とても自分に近いような立ち位置で、
 曲がとにかくカッコいいんですよ。
 アナログの機材を使って
 現代のポップスに落としこむ
 一つの正解例のような気がします。
 音を形容するならディスコっていう言葉が
 近いかもしれません。」と紹介しました。

音楽以外では本やアニメから
影響を受けることが多いという清野さん。
「本だと朝井リョウさんの
『スター』と『正欲』という本。
 自分の言いたいことが
 要約されているような箇所があって
 グッときましたね。あとはアニメ。
『海獣の子供』という作品は難しいんですけど、
 何度も観ていると面白くなってくる。
 主題歌が米津玄師さんの「海の幽霊」という曲で、
 この曲もすごく感動しちゃいましたね。
 自分がやりたかったことをやられてしまった!
 って思うくらい、心に響きました。」

アニメといえば清野さんは
『サラリーマンが異世界に行ったら
 四天王になった話』という作品に
「異世界協奏曲」を書き下ろし、話題となりました。
「シンガーソングライターの
 活動をするにあたって、
 アニメのタイアップはひとつ夢としてあったので、
 形になったのは超嬉しいですね。」
と振り返りました。この曲は7月1日に発売される
二宮和也さんのカバーアルバムにも収録されるそうで、
さらに清野さんへの注目度も高まりそうです。

さて、番組では
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに
「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で清野さんが選んだ1曲は、
スタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルトの
「イパネマの娘」でした。
「音楽を仕事にしていると、
 音楽を斜に構えて
 聴いてしまうこともあるんですが、
 この曲はフラットに戻してくれます。
 もともと大学でジャズの講義を受けている時に
 先生から教えてもらった曲で、
 当時はあまりビビッとこなかったんですが、
 歳を取るにつれて、
 ちょうど良く聴こえるようになってきました。」

そんな清野さんの最新曲
「素敵な人生」が絶賛配信中です。
シンガーソングライターとして
8作目となりますが、
ボーカリストとしての技量、
作曲家としての能力がどんどん
噛み合ってきていると感じるそう。
しかし弾き語りはまだ難しいとのこと。
「もちろん自分が最終的に
 歌うこと考えて作っているんですが、
 難しいことをやっちゃいがちで、
 完成してリリースした後に、
 どうやってライブでやるんだろう?
 みたいなことが多々あるんです。
 でも本当に頑張るのみですね。」

シンガーソングライター、
そしてプロデューサーとして
2つの顔を持つ清野さん。
「熱量、温度感で言うと
 プロデューサーは1歩引いて、
 客観的な目線で曲作りが
 できればいいなと思っています。
 シンガーソングライターとしては、
 すごく主観的で、熱い曲の方が
 合ってるんじゃないかなと思っているので、
 目線の違いみたいなのが
 きっちり分けられると
 いいなと思っています。」と語り、
この日のトークを締め括りました。

清野研太朗さんの情報はこちらから

さて、次回のゲストは
大注目の4ピースバンドmuqueから
ギタリストのKenichiさんをお迎えします。
洗練された楽曲を鳴らすmuqueですが、
Kenichiさんの音楽ルーツは
どのような感じなのでしょうか?
クリス・ペプラーが根掘り葉掘り伺います。
次回もお聴きください!

OMIYA

スモークタン
コリコリしていてうまい。(清野さん)
特にセブンイレブンのスモークタンが好きなんだそう!
歯応えとレモンの酸味は
黒ラベルとの相性もバッチリ。ちょっと夏も感じます。

MUSIC

  • 終末でーと部!
    / 虹のコンキスタドール

  • Canción De Pop De Amor
    Bisexual / Cariño

  • アニマロッサ
    / ポルノグラフィティ

  • Dreaming Of (Live at the Piano)
    / Cory Henry

  • プリチー / アカシック

  • DX7 / Dabeull feat. Holybrune

  • 海の幽霊 / 米津玄師

  • 異世界協奏曲 / 清野研太朗

  • The Girl from Ipanema
    / Stan Getz and João Gilberto

  • 素敵な人生 / 清野研太朗

  • Girl from Ipanema Goes to Greenland
    / B-52's

    清野さんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが選んだ
    1曲はこちら!