OTOAJITOには2014年以来、
11年ぶりのご出演となりました。
1991年にBLANKEY JET CITYの
メンバーとしてメジャーデビューし、
これまでにSHERBETS、AJICO、
JUDEなどのバンドの他、
ソロとしても活動されてきました。
今年はBLANKEY JET CITYの結成から
35周年ということで、今回は改めて
浅井さんの音楽ヒストリーや、
最近の音楽事情などを伺いました。
浅井さんはソロ活動と
バンド名義での活動の違いについて、
「ソロは全部1人でやらないといけないから、
プロモーションが大変。」と答えましたが、
それ以外は特に違いはないとのこと。
「もうこれ以上絶対にバンドを
増やしたくないなって、
(2000年に)ブランキーが解散してから、
ずっと思いつつ25年やってきたんですけど、
何故だか増えていましたね。」とも語りました。
クリス・ペプラーはコロナ禍で
中止になった翌年のフジロックで、
AJICOのステージを観たとのこと。
「あの時は涙出たもん。
すごく良かった。
浅井さんのバンドは全部違っていて、
その時のチャプターっていうのがある感じがする。
AJICOもすごく楽しめましたね。」
と振り返りました。さらに当時、
浅井さんがAJICOのインタビューで
「人生美しく生きないと。」と述べていたことに
感銘を受けたそうで、
クリス・ペプラーはそれ以降、
浅井さんを“ベンジー先生”と呼んでいるそう。
これを聞いた浅井さん。
「あとは一生懸命やるのが
大事だなって思っています。
10代の頃、自分の親に
『人間って何のために生きてるの?』って
聞いたことあるんです。そうしたら、
『人間は自分のやっていることが
誰かのためになっていると、
生きる喜びを感じるんだぞ。』って言われて、
その時は全然ピンとこなかったんだけど、
最近は特にそう思いますね。」と語りました。
またまた話題はフジロックへ。
BLANKEY JET CITYは2000年に解散を発表し、
同年7月にフジロックで、
日本人として初のヘッドライナーを務め、
最後の演奏を披露しました。
この番組でも度々クリス・ペプラーが
印象に残っているライブとして紹介していますが、
当の浅井さんは記憶はあるものの、
それ以降映像などで
振り返ったことはないとのこと。
「なぜだか分からないんですけど、
観たくないんですよね。
他の映像を観ることはあるんですけど。」
と述べました。
最近は運転中にラジオから
流れてくる音楽は聴くものの、
家でじっくり楽しむことはあまりないそう。
「やっぱり自分が10代とか
20代前半に聴いていた音楽が好きで、
(この日のために)色々思い出したんです。
例えばジョン・バリーの「Midnight Cowboy」、
お姉ちゃんがよく聴いていた
デヴィッド・キャシディの「Tomorrow」、
ギルバート・オサリバンの「Alone Again」とか、
あの頃に流行った曲が好きですね。」
そんな浅井さんが
生まれて初めて観たライブは、
南こうせつさんなんだそう。
「小学生の頃かな。
学校でフォークソングが流行りまして、
フォークソング派と
ロック派に分かれていたんです。
自分は両方とも仲が良かったから、
フォークソング派の友達と
愛知県体育館に観に行きました。
(南さんは)その時はフォークじゃなくて、
ロックバンド化していまして、
ヘビーな音で照明もスゴかったですね。」
オランダのロックバンド、
ショッキング・ブルーの音楽に衝撃を受け、
ミュージシャンを志した浅井さんですが、
意外にもコピーをすることは大の苦手なんだとか。
「結局カバーって、
音を取らないとダメじゃないですか。
耳コピするのが苦手で、
何回聴いてもカバーが出来なかったんです。
だからこれはもう、
自分で作るしかないなと。
そう思ってオリジナルを作り始めました。」
当時憧れたバンドとして、
ショッキング・ブルーやビートルズ、
キャロル、ストレイ・キャッツ、
ザ・キュアーを挙げ、
この日はザ・キュアーの
「The Lovecats」という曲を紹介しました。
番組後半には映画作品のお話も。
『ゴッドファーザー』、
『ショーシャンクの空に』や
『インターステラー』などを
お気に入りの作品として挙げた
浅井さんですが、
最近はあまり映画は観られていないそう。
Netflixのドラマシリーズ『ファーゴ』は
面白かったと話されたことから、
クリス・ペプラーはこちらも
ドラマ版がある映画『ミスト』を話題に。
「最後があまりにも
バッドエンドなんですけど、
逆に俺はそこに美しさが
あるんじゃないかって思ってたの。
でも俺、子供生まれたじゃん。
そしたらさ、
もうこの映画は見れないね(笑)」
そう語るクリス・ペプラーに浅井さんは
「やっぱり芸術作品って光がないと
絶対嫌なんですよ。
光がないものをみんなに見せたってさ、
みんな暗くなるだけじゃん。
絵でも小説でも音楽でも、
光がないと俺は見たくないです」と語りました。
小学生の頃に『ゾンビ』という映画を
劇場の最前列で観てしまい、
「死ぬほど怖かった」というエピソードのあとは、
恒例の質問へ。
この番組では
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに
「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で浅井さんが選んだ1曲は、
ジェヴェッタ・スティールの
「コーリング・ユー」でした。
この曲のどこが
大人になったと感じるかを伺うと、
「もう全部ですよね。
メロディーから、
この人の声もそうだし、
サウンドメイキングのセンスとか。
部屋を暗くして踊りたいですね、愛する人と。
この良さが分かる国であってほしいよね。」
と答えました。
そんな浅井さんは
自ら楽曲をセレクトした
ベスト・アルバム『WHO IS BENZIE?』を
先月リリースされました。
「SHERBETS以外の曲で、
今自分が本当に聴いてほしい曲を
集めました。(曲を選ぶのは)
めちゃくちゃ大変。
バランスが大事なんで、
曲順が違うなと思ったら
もう1回始めから聴いたりしていました。」
BLANKEY JET CITYとAJICOの
新録バージョンも収録されていることについて、
「全部すごく気に入っていて、
バッチリ最高なので、
自分も喜んでいるし、
みんなにも喜んでもらえると信じています。」
と話しました。
アルバムアートワークは
浅井さんが描かれたものです。
イラストの個展も開かれている浅井さんですが、
今年の秋にも個展を予定しているそうなので、
ご期待ください。
そして、現在ソロとして
ツアーも回られています。
ダジャレコーナーなども
大盛り上がりのツアーだそうですが、
ソールドアウト公演も多くなっておりますので、
ぜひ浅井さんのSNS、
ホームページをチェックしてください!
浅井健一さんの情報はこちらから
さて、次回のゲストは番組初登場!
5人組ロックバンドNovelbrightから
ボーカルの竹中雄大さんをお迎えします。
これまでどんな音楽ヒストリーを
歩まれてきたのでしょうか?
クリス・ペプラーが紐解いていきます。
ぜひ、次回もお楽しみください。

きゅうりとわかめとタコの甘酢漬け
さっぱりとした程よい酸味が夏にピッタリ!
黒ラベルもすすみます!

ペピン / AJICO
美しいこと / AJICO
Midnight Cowboy / John Barry
Tomorrow / David Cassidy
神田川 / かぐや姫
Venus / Shocking Blue
The Lovecats / The Cure
L'alba dei morti viventi / Goblin
Calling You / Jevetta Steele
ハラピニオ / 浅井健一
Rumble / Link Wray