SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2025.05.31 ON AIR
今週はGRAPEVINEから
田中和将さんをお迎えしました。
今、一番尊敬する
ミュージシャンをお聞きすると
名前が挙がったのは...

OTOAJITOには2013年以来、
なんと12年ぶりのご出演となりました。
前回は初めて買ってもらったレコードや、
ザ・ビートルズ、
ザ・ローリング・ストーンズなど、
影響を受けたアーティストのお話などを伺いましたが、
今回の冒頭では、
最近よく聴く音楽についてお聞きしました。
名前が挙がったのは、タイラー・ザ・クリエイター、
シザ、サマー・ウォーカーの3人。
「僕はロックのことなら、
 なんでも聞いてくれっていうぐらい
 知っているわけですが、
 昔からブラック・ミュージックも大好きなんですよ。
 最近は作曲やアレンジをする中で、
 ロック以外のものからアイデアを
 得ることの方が多いかなと思っています。
 この感じをバンドでやる場合、
 どうやったらいいんだろう、
 みたいなことで聴いていますね。
 楽しんで聴いているつもりですが、
 どこか職業病のようなものかもしれません。」

田中さんは音楽を聴きながら
常に制作のヒントを求めているとのこと。
「そもそもロックを聴き始めて、
 ギターを始めてから、すぐにビートルズ、
 ストーンズが好きになったんですが、
 いわゆる60年代の白人のバンドだって、
 黒人音楽に影響を受けて、
 それをやろうと思ってやってみたら、
 全然違うものになりました、
 っていうことだったわけじゃないですか。
 あの感じがやっぱり僕はすごく好きで、
 何かしらの勘違い、
 あるいはやろうと思っても出来なかったことが、
 違う形になってオリジナリティが出るんであれば、
 それが面白いかなと思うんですよね。」と語りました。

マイアミ出身のシンガー、
ジェネヴィーヴは最近気になっている存在だそう。
「「Baby Powder」っていう曲が
 エラいバズってたみたいなんです。
(トラックの)元ネタが杏里さんみたいで、
 そういう時代の“シティポップ”と呼ばれる
 音楽が流行っていたりするじゃないですか。
 あの時代には個性のある
 シンガーソングライターがいて、
 バックミュージシャンみたいな人たちが、
 どんどん洋楽の新しいものを
 取り入れようとして作っていたんで、
 ものすごいミクスチャー感がありますよね。
 そりゃクオリティも高いわ、っていう話なんですが、
 それが「Baby Powder」で使われていて、
 聴いてみると、やっぱり日本人とは
 違うなっていう感じがするんです。
 自分の曲にしているなっていう印象で、
 身体性を感じますね。」

そんな田中さんには、
最近観に行って印象に残っている
ライブについてもお話いただきました。
「1月にTRICERATOPSの活動休止の
 ライブを観てきたんですよ。
 僕らとトライセラは
 97年デビューで同期なんです。
 お互い切磋琢磨してきたんで、
 思い入れがあると言いますかね。
 そうか、同期のバンドが活動休止なのかと。
 そうでなくても、
 最近は自分が見ていたミュージシャンが
 お亡くなりになることがよくあるんで、
 僕らも歳を取ったんだなということを感じました。
 僕は歳を取ることに対して、
 すごくポジティブなんですけどね。」 

一方、GRAPEVINEは今年結成から32年。
長く続ける秘訣を伺うと、
「僕らは友達同士じゃないので、
 必要以上に干渉し合わない、
 っていうことをこれまで言ってきたんですが、
 結局、なんで長続きしているかって言うと、
 たぶんお互いの才能を
 信用しているんだと思うんですよ。
 こいつしか出来ない、って思うことがある。
 そういう繋がりなんじゃないかなと思っています。
 でも32年、長いですね。
 続いているのは奇跡なのかもしれない。」と答えました。

人生で初めて観に行ったライブは
RCサクセションだったそう。
「僕がギターを始めたきっかけは
 RCのCHABOさんだったんですよ。
 兄が持っていたRCの
 カセットテープを聴いて衝撃を受けて、
 初めて兄と2人で
 大阪の厚生年金会館に観に行きましたね。
 目の前に清志郎さんと
 CHABOさんがいるっていうのは、
 やっぱりちょっとスゴかったですね。」

のちにGRAPEVINEとして、
忌野清志郎さんや仲井戸麗市さんと
同じステージに立つ機会が何度もあったとのこと。
「最初はですね、
 今はなき新宿のリキッドルームで、
 清志郎さんのバンドと共演しました。
 アンコールで一緒に
「いい事ばかりはありゃしない」
 を歌わせてもらいました。
 清志郎さんはすごくマメな人で、
 事前に新人の僕らところまで来て、
 全員のフルネームを聞いて、
『好きな女のタイプは?』とか
 アンケートも取っていましたよ。
 アンコールの呼び込みの時に、
 ネタとして使ってくれていましたね。」

様々な人々に影響を受けてきた田中さんですが、
今、一番尊敬するミュージシャンをお聞きすると
名前が挙がったのは、田島貴男さんでした。
「ここ最近、何度かご一緒させてもらう
 機会がありまして、やっぱりすごいですね。
 パワフルです。
 とにかく音楽的な隙が無いんですよ。
 ソウルもジャズもやる、
 ロックのことにも造詣が深くて、
 かつ僕らみたいな下の世代にも
『最近どんなん聞いてんの?』とか言って、
 情報を集めていくんですよ。
 いつまでもパワフルで、かつ貪欲で、
 モチベーションを失わずに活動しているのは
 素晴らしいなって思います。」

さて、番組では
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で田中さんが選んだ1曲は、
ジミ・ヘンドリックスの「エンジェル」でした。
「ジミヘンは27クラブの1人ですね。
 27歳で亡くなってしまった
 ミュージシャンの1人ですが、
 言われてみれば、僕もティーンの頃に
 27クラブを意識した時期がちらっとありまして、
 俺は天才だから他界するんじゃないかって
 空自信があったんです。だけど、そんなことは
 とうの昔に忘れて、もう51歳になっているので、
 俺もずいぶん大人になったんだなって思いました。」

田中さんがギターボーカルを務める
GRAPEVINEは先日、
1年8ヶ月ぶりとなるアルバム
『あのみちから遠くはなれて』を
リリースされました。
長めのアルバムタイトルなため、
勝手に変な略称をつけられるのが嫌だと思い、
今回は田中さんによる
公式ニックネームがついています。
その名も『アミーチー』
サポートキーボーディストである
高野勲さんによるプロデュースで、
19枚目ながら守りに入ることなく、
バリエーションに富んだ作品となっています。
アルバムリリースに伴ったツアーも予定されています。
6月21日の神戸公演を皮切りに、
全国16都市で開催。
東京公演は7月10日の恵比寿リキッドルーム。
東京・名古屋・大阪では
追加公演も発表されました。
東京は8月30日、
日比谷野外大音楽堂となっています。
その他、詳しい情報は
GRAPEVINEのホームページ、
SNSをチェックしてください。

GRAPEVINEの情報はこちらから

さて次回は待望の
ファーストアルバムがリリースされた、
シンガーソングライターの
眞名子新さんをお迎えします。
フォーク、カントリーからの
影響が伺える楽曲を発表している眞名子さん。
どんな音楽ヒストリーをお持ちなんでしょうか?
次回もぜひ、お聴きください。

OMIYA

枝豆
枝豆と黒ラベルというだけで
今年も夏が来た!という感じがします。
まさに王道中の王道!会話も弾みます!

MUSIC

  • Noid / Tyler, the Creator

  • Spend It / Summer Walker

  • Baby Powder / Jenevieve

  • Fever / TRICERATOPS

  • 覚醒 / GRAPEVINE

  • 雨あがりの夜空に(LIVE)
    / RCサクセション

  • 朝日のあたる道 -as time goes by-
    / ORIGINAL LOVE

  • 夜をぶっとばせ / ORIGINAL LOVE

  • Angel / Jimi Hendrix

  • 天使ちゃん
    my love, my guys
    どあほう / GRAPEVINE

  • make up / Flower Travellin' Band

    田中さんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら!