SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2025.04.26 ON AIR
今週は匿名ユニット、
天々高々からMCのあふちゃんをお迎えしました。
2024年に活動を休止したMOROHAで
MCを担当していたアフロさんは...

天々高々はMCのあふちゃんと、
ピアノ・ボーカルのあいちゃんによる2人組。
今年のバレンタインデーに
ファーストシングル「ロマンス」をリリースし、
曲中で45回「好きだ」というワードが
繰り返されることが話題となりました。
所属レーベルはメンバーについて、
なによりも「言葉」の力を信じて活動してきた
MOROHAのMCアフロと、
なによりも「言葉」に拘り活動してきた
シンガーソングライターのヒグチアイという噂...
と紹介されていますが、
あふちゃんは一体どんな方なのでしょうか?

2024年に活動を休止したMOROHAで
MCを担当していたアフロさんは、
2018年にOTOAJITOにご出演。
クリス・ペプラーが
「初対面ではないですよね?」と伺うと、
あふちゃんは
「前世にMOROHAというバンドをやっていた
 記憶がうっすらとあります。
 MOROHAのアフロに似ているっていう噂は
 流れているんですけど、天々高々のあふちゃんで、
 よろしくお願いします。」と答えました。

天々高々というユニットについても
お聞きしました。
「地元が一緒のふたりで
 組んでいるユニットなんです。
 ピアノと歌を歌っているのが、
 あいちゃんという女性で、これも噂では、
 ヒグチアイというシンガーソングライターに
 似ているって言われています。
 コロナ禍に私の前世が作詞提供した曲を、
 ヒグチアイさんが歌ってくださって、
 そこからパラレルワールドに転生して、
 彼女があいちゃんになり、
 自分も今世に生まれ変わって組んだのが天々高々。
 混乱させている自覚はあります!」
と詳しく説明されました。
天々高々というユニット名は、
音の響きの可愛さ、
そして字にした時の縁起の良さが
決め手となったそうです。

「前世のバンドがちょっと暗かったので、
 天々高々では、もっと朗らかに、
 柔らかな気持ちで音楽を楽しんでほしい。
 そんなイメージでやっています。」と話したあふちゃん。
最近聴く音楽は友人が作ったものばかりなんだそう。
「今までは同業者の音楽を聴いても、
 冷静なジャッジが出来ないから
 距離を取っていたんです。
 でも、そのジャッジって自分には
 必要ないかもなって思ったんですね。
 仲良くなると、その人の音楽は
 全部名曲に聴こえるので、心が揺さぶられて、
 自分も曲を作ろうっていう気持ちになります。」
と語りました。

このトークの流れから名前が挙がったのは、
音楽家のharuka nakamuraさん。
ひょんなことから函館で出会い、
お互いに写真を送り合う仲なのだとか。
「彼が暮らしている街の景色を、
 時折写真に撮って送ってくれるんです。
 この景色を見ながら音楽を作っているのか、
 とかそういうことを感じられますね。
 自分も東京の街の写真を送って、
 向こうもきっとその写真を見ながら、
 いろんな想像をしているのかな、
 とか考えています。」

「有望な若手なんか出てきて欲しくない!」
と冗談混じりに話したあふちゃんが、
今注目しているのは、ラッパーのSKRYUさん。
「彼が地方から上京する直前なのか直後なのか、
 そのタイミングで出会いました。
 彼は固い仕事をしていたんですけど、
 それを辞めてラップで勝負するって言っていて、
 いつの間にかジェットの如く駆け上り、
 今は本当に大人気のラッパーですね。
 “2.5枚目”ってラップ業界に
 あまりいなかったなって感じるんです。
 3枚目でもなく、2枚目でもない。
 ギラッとしたとこも見せるし、
 コミカルさでみんなに笑ってもらうこともできる、
 そんな自由さみたいなのが魅力的です。」

クリス・ペプラーも
若い世代の音楽はチェックするとし、
「音楽ってあまり年齢は関係ないかな」と話すと、
これに対しあふちゃんは
「自分に似たタイプ、
 葛藤を歌にするみたいな線の
 若いラッパーの曲は、
 自分が悩み終えたことを歌っているので、
 やっぱり歌詞でいうと、
 年齢は関係あるかなって思います。」と反応。

そして日本のラップの課題は
「成功したあとに何を歌うか」であると述べました。
「バイトも辞められて、
 お金も稼げるようになって、
 そこで止まってしまうのは、ちょっと寂しい。
 その先に何を歌うかを見つけられている人は
 数えるくらいしかいないんじゃないかな。
 僕もまだ分からないんです。」

現在制作している天々高々の楽曲は、
中間管理職の人物が飲食店のマスターに
仕事の愚痴をこぼす場面があるとのとこですが、
それが10代や20代のリスナーには
刺さらないのではないかと危惧しているそう。
「ちょっとした悲しさ、
 そういったところにフォーカスしていけたら
 いいなと思っているんですけどね。」と語りました。

そんなあふちゃん、ライブもご友人のを
観に行くことが多いそうですが、
最近観て印象に残っているのは、
ヒップホップ・グループ、CBSのステージだそう。
「もう20年近い付き合いのクルーで、
 同い年のラッパー3人なんですけど、
『CBS & Chicken Is Nice』っていう名義で
 渋谷でライブがあって、
 めちゃくちゃ良かったですね。
 彼らのリリックには節々に、
 日々の悲しさやちょっとした喜びが
 ビシバシ入ってくるのと、あとは歌いざま!
 中年に差し掛かってくるラッパーのカッコ良さって、
 ここにあるよな、みたいな。
 すごくよかったですね。」 

竹原ピストルさんが以前活動していた
「野狐禅」の音楽を聴き、
歌詞に衝撃を受けたと話したあふちゃん。
影響を受けたかと伺うと、
「影響っていうのは「絶望」のことを言うんです。
 同じことをやっても勝てないって思うんですよね。
 俺はたくさんの絶望を経験して、
 自分の道を作ってきたんです。」と述べました。

さて、番組では
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」を
飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問であふちゃんさんが選んだ1曲は、
キース・ジャレットの「I Loves You,Porgy」でした。

「私生活で色々ありすぎて、
 とにかく眠れない時期があったんです。
 どうしたもんかなっていう時に、
 友達にこの曲が入っているアルバムが良くて、
 聴いていると心が落ち着くよって
 教えてもらいました。
 これは1曲目なんですけど、再生ボタンを押して、
 聴きながらどうにか寝ようとしていました。
 自分はタフな人間で、
 こんなに心を病むことって無いと
 思っていたんですけど、
 自分にもこういう季節がやってくるんだなと思って、
 振り返ってみるとあの瞬間は、
 大人の時間だったなって、そう思いますね。」

あふちゃんとあいちゃんによるユニット、
天々高々は4月2日に新曲
「がたんごとん」を配信リリースされました。
「曲の中で、上京する息子を送りに来た母親が、
 息子が乗っている電車の窓を外から手で叩いて、
『じゃあね』言うんですよ。電車が出発して、
 故郷の景色がどんどん流れていくのに、
 母親が叩いた窓にはハンドクリームの跡があって、
 ずっと付いてくるっていう。
 その描写をラップ出来たんですが、
 これが俺のこれからやりたいことです。」
と語りました。

5月9日には新曲「5959」がリリース。
6月にはアフロとしてエッセイ集
「東京失格」が発売されます。
今後の天々高々、
そしてあふちゃんの活動にご注目ください。

天々高々の情報はこちらから

さて次回は、六本木ヒルズ&J-WAVE共催の
ゴールデンウィークのフリーライブイベント
「TOKYO M.A.P.S」に初出演となる、
T字路sからギター・ボーカルの
伊東妙子さんをお迎えします。
これまでどんな音楽に影響を受けてきたのでしょうか?
OTOAJITOだけの濃厚な音楽トークをお楽しみください。

OMIYA

瀬戸内 三原の多幸
干しだこです。
とにかくむちゃくちゃ美味い。
クリスさんに是非食べてほしい!(あふちゃん)

スタジオには三原の海の香りがたっぷり。
ジュワっと広がる甘味と
程よい塩気が黒ラベルの次の一口を誘います。

MUSIC

  • 流れゆく季節 / haruka nakamura

  • MOTEKI (Prod. Shin Sakiura)/ SKRYU

  • Good Times / CBS

  • カモメ / 野狐禅

  • I Loves You, Porgy / Keith Jarrett

  • がたんごとん / 天々高々

  • 〜ふと見上げたのは西の空 擦り傷じみた赤い空〜
    / 竹原ピストル

    あふちゃんとのトークを受け
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら!