アメリカ・ニューヨーク生まれのショウさん。
ジャズミュージシャンである父の仕事の関係で
5歳までニューヨークで過ごし、
その後は東京で育ったとのこと。
小さい頃は家で流れていた
ジャズやクラシックを聴き、
小学校に入るとヒップホップが
好きになったそうです。
「ジャズを聴いていた流れだと思うんですけど、
Dragon AshやZeebraとかを
好きになりました。小学校5年生で
B-BOY PARKにダンサーとして出演していたので、
当時はB-BOYでしたね。」と話しました。
自分で音楽を始めようと思ったきっかけは、
やはり父親の影響でジャズを
聴いたことだったそう。
「父にいろいろ教えてもらう中で、
ジャズドラムがカッコいいと思ったんです。
ジョー・ジョーンズっていう人がいて、
ドラムソロがスゴいんですよ。
そんなのがグッときた時期があって、
小学生の時にジャズドラマーに
なりたいと思ったんですよ。
実はウチの今のドラマーのレイジに
最初にドラムを教えたのは俺なんです。」
中学生になると、
「ジャムセッション研究同好会」という部活に入り、
のちにOKAMOTO'Sを結成することになりましたが、
ショウさんは最初、
ボーカルはやりたくなかったとのこと。
「やっぱりドラマーになりたかったんで、
いろんなバンドで演奏していたんですけど、
その部活にはボーカルが
1人もいなかったんですよ。
みんな楽器を演奏したいので、
例えばビートルズの「Day Tripper」とか、
クリームの「Sunshine of Your Love」、
レッド・ツェッペリンの「Black Dog」とかを
インストで演奏していたんです。
しかも電子ドラムしか無かったので、
今思うと結構奇抜ですよね。
2年くらい続けて、
“盛り上がらないのは歌が無いからだ”って
ようやく気がついて、
英語を話せるからってボーカルを頼まれたんです。
それで、俺がドラムをやるバンドでも
誰かがボーカルをやるっていう
交換条件で歌い始めたんですけど、
結果、俺が歌ったバンドがOKAMOTO'Sで、
それだけが残っちゃったんです。」
とボーカルを始めた経緯を話しました。
他にもジェットの
「Are You Gonna Be My Girl」や、
ザ・ルースターズの「テキーラ」などを
コピーしていたというショウさん。
中学3年生の文化祭でOKAMOTO'Sとして
初めてステージに立ち、
その後オリジナルの曲も
演奏するようになったとのこと。
一番影響を受けたバンドは
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ。
「ウチは4人とも性格も音楽の趣味も
バラバラなんですが、全員共通して
絶対だと思えるのがレッチリなんです。
ボーカルのアンソニーは憧れですね。
あんなメンバーに囲まれているボーカリストって、
超大変だと思うんですよ。
アンソニーとザ・フーのロジャーには、
ちょっとだけシンパシーを感じます。
うちもメンバーが派手なので(笑)」
これに対しクリス・ペプラーは、
「レッチリは世代もあるなと思ってたんだけど、
OKAMOTO'Sは前から
ザ・フーっぽいなって思ってたんだよね。
勝手にOKAMOTO'Sのことを、
“ワ・フー(和風)”って呼んでたのよ(笑)」と話し、
ショウさんを笑わせました。
ちなみにショウさんのレッチリの
フェイバリットアルバムは『By the Way』だそうです。
ショウさんは父がミュージシャンであるため、
小さい頃からライブもよく観ていたとのこと。
父のライブを除き、
自分の意思で初めて観たライブは
エリック・クラプトンの武道館公演だったそうです。
クリームが好きだったことが
きっかけで観に行ったそうですが、
クリス・ペプラーから感想を訊かれると、
「なんかよく分かんなかったです。」とひとこと。
「知っている曲も
いっぱいやってくれたんですけど、
あんまりクリームの感じは無かったし…。
今聴くと良いんでしょうけど、
本人のモードとファンの求めるものが
必ずしも合致するとは限りませんよね。」
と振り返りました。
そんなショウさんが
一番尊敬するアーティストとして
名前を挙げたのは、イギーポップ。
「クラッシュやセックス・ピストルズ、
ラモーンズを聴いて、
カッコいいんだけどパンクの荒々しい
イメージが無いなっていう印象だったんです。
その後にストゥージズを聴いたんですよ。
そしたら聴いたことがない叫びから始まって、
ずっと叫んでいる(笑)
イギーは自分の価値観を壊してくれた人ですね。
自分が思っていたパンクは
こういうものだって思いました。」
人生を変えたと思う1曲を伺うと
イギー・ポップのサウンドとは異なる1曲が。
「ビーチ・ボーイズの
「Wouldn't It Be Nice」ですね。
いわゆる思春期を過ぎて、
音楽をもう一つ深いレイヤーで
聴けるようにしてくれたのが
ビーチ・ボーイズだったなと。
最初は音の陽気な感じに
『何がいいの?』って思っていたんですけど、
アルバム『ペット・サウンズ』の本を読んで、
ブライアン・ウィルソンの生い立ちや
心の闇みたいなのを知ってから、
『なんて悲しいハッピーさなんだ!
光が強いほど影があるよな。』
って思わせてくれました。」
ここまでショウさんの
音楽ヒストリーを伺ってきましたが、
最近気になっている
音楽についても伺いました。
名前が挙がったのはシカゴ。
「あんまり聴いたことがなくて、
「Saturday in the Park」のイメージが
強かったんですけど、
ロックバーで1stか
2ndアルバムの曲が流れていて、
こんなにカッコ良かったんだ!
って驚いたんですよ。
これはジェームス・ブラウンと
同じくらいちゃんと聴かないと
いけないアルバムだわって思いました。」
さて、番組では
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークを
していることにちなんで、
ゲストの皆さんに
「大人になった1曲」を伺っています。
この質問でショウさんが選んだ1曲は、
ポーティスヘッドの「roads」でした。
「最初に聴いたのは10代の時で
『暗っ!』って思って(笑)
気持ちが伝わってこなくて、
全然聴かなかったんですけど、
去年くらいですね、朝方まで遊んで、
そのまま車で山梨の方にある
「ほったらかし温泉」に行ったんですよ。
それで高速道路を走りながら
友達がこれをかけたんですけど、
めっちゃいいじゃん!って思いましたね。
たぶん若い時って疲れないから
寝る直前までハイエナジーですけど、
大人になるとそうじゃなく、
他のものが入る隙間が
出来てくるんだなって感じました。」
OKAMOTO'Sは
10枚目となるオリジナルアルバム
『4EVER』をリリースしました。
昨年春頃にはアルバムの8割程度
完成していたそうで、
本人的にはようやく
発表出来たことに満足しているそう。
そして昨年はベーシストの
ハマ・オカモトさんが体調不良のため
活動を休止していたこともあり、
「みんなで演奏出来ていた
15年間は当たり前じゃないんだよな」
と気がつき、本作はもう一度
ここからバンドとして一歩を踏み出す、
そんな意志も込められた
作品になっているそうです。
現在開催中の
47都道府県ライブツアーでも、
バンドが復活した喜びとともに
演奏できているよう。
そして6月15日(日)には、
このツアーのスペシャルファイナル公演
「OKAMOTO'S 15th Anniversary
FORTY SEVEN LIVE TOUR
-SPECIAL FINAL- at 日比谷野外大音楽堂」
が開催予定です。
「OKAMOTO'Sはこれまで、
俺たちは俺たちの道を行くっていう
感覚でやってきたんです。
王道は王道の人たちにまかせるっていう
気持ちもあったんですけど、
もしハマくんが戻ってこなかったら
辞めることになるかもって思った時に、
俺は俺がやっている音楽が一番好きだから、
誰かに何かをまかせることなんか無いし、
全部俺らがやりたい。
一番大通りも俺たちが歩きたい、
そうはっきり思いました。
だからどれだけ時間がかかるか
分からないですけどアリーナとかドームとか、
デッカい会場でやりたいと思います。
そこまでこのメンバー4人なら、
楽しく歩けるんじゃないかな。」
と今後の展望について語り、
この日を締めくくりました。
OKAMOTO'Sの情報はこちらから
さて、来週2月15日は
八王子発の4人組ロックバンド
ハルカミライからボーカルの
橋本学さんをお迎えします。
番組初登場となる橋本さんの
音楽ヒストリーにクリスペプラーが迫ります。
次回もぜひ、お聴きください。

無印良品 ポテトチップス
トマト&バジル味
ショウさんが今ハマっている
無印良品のポテトチップス
トマトの酸味とバジルの香りが
ちょうどいい一品。
クリス・ペプラーも
無印の食品が好きなんだとか。
みなさんも黒ラベルとぜひ。

Grateful Days
/ Dragon Ash Feat. ACO, ZEEBRA
Philadelphia Bound / Jo Jones
Black Dog / Led Zeppelin
Are You Gonna Be My Girl / Jet
テキーラ / ザ・ルースターズ
By The Way
/ Red Hot Chili Peppers
Stone Cold Bush
/ Red Hot Chili Peppers
Layla / Eric Clapton
(『Unplugged [Live]』より)
T.V. Eye / The Stooges
Search And Destroy
/ The Stooges
Wouldn't It Be Nice
/ The Beach Boys
Introduction / Chicago
Roads / Portishead
LOAD
ありがとう
4EVER / OKAMOTO'S
Long Way to Go
/ Alice Cooper