SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE X INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2024.11.23 ON AIR
今週は、toconomaから
西川隆太郎さんをお迎えしました。
「職場の人からも音楽業界の人からも...

toconomaは東京・渋谷で結成された
インストゥルメンタルバンドで、メンバー全員が
別の仕事をしながら土日に活動をおこなう、
自称“週末バンド”。バンドリーダーの西川さんは、
今回OTOAJITOに初出演ということで、
音楽遍歴や仕事とバンド活動の両立について、
詳しくお話を伺いました。

東京出身の西川さん。
1歳違いの姉の影響で幼少期に
ピアノを習っていたそうですが、
あまり興味を持てず、自分で音楽を
やってみたいと思ったのは、
小学校の高学年の頃だったんだとか。
「市のギター教室に友達と行く機会があって、
 音楽って楽しいなって初めて思えたんです。
 そこではサイモン&ガーファンクルとか
 結構渋い音楽をやっていました。」
家ではクラシックがよく流れていたそうで、
ブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」が
特に印象に残っているとのこと。
「この曲ばかり聴いていました。
 クラシックの中でも、
 メロディがはっきりしているものは
 好んで聴いていた記憶があります。
 抑揚に心が揺さぶられる感覚が好きでしたね。」
と話しました。

そんな西川さんが初めて買ったCDは、
CHAGE and ASKAの
「YAH YAH YAH」のシングル。
「いわゆるマキシシングルっていうんですかね?
 縦長の短冊のCDなんですけど、
 輪っかのような変換アダプターをつけて、
 車の中で聴きたいっていう、
 謎の欲望みたいなのがあったんです。
 初めてCDショップに行って買ったので、
 鮮明に覚えています。」
J-POPを好んで聴いており、中学になると
GLAYやL'Arc〜en〜Cielが流行っていた影響で
エレキギター購入し、バンドスコアを見ながら
コピーをしていたとのこと。

さまざまな曲をコピーする中で、
バンドで演奏する楽しさを強く感じたのは、
BRAHMANの「SEE OFF」だったそう。
「高校の時によくコピーをしていた曲なんですが、
 演奏をしていると、バンドが好きな自分を
 認識したというか、バンドをやることが
 人生で一番楽しいって感じたんですよね。」
この曲は現在のバンドメンバーではなく、
高校の同級生と演奏していたそうですが、
今でもそのメンバーとは繋がりがあり、
「そういう意味でも自分の中では
 かけがえのない1曲です。」とも述べました。

現在、toconomaではキーボードを
担当している西川さんですが、
ギターから鍵盤へ転向したのは20歳の頃。
「大学に入って
 コピーバンドをやっていたんですが、
 あまりにもギター人口が
 多いと思ったんです。小さい時に少し
 ピアノをやっていたこともあったので、
 なんとなくピアノを弾いてみようかなと。
 聴いていた音楽が、スカとかレゲエ、
 ジャズとかに広がっていたのも
 要因だったのかもしれません。」

インストゥルメンタルの
サウンドにこだわるtoconomaですが、
そのサウンドの鍵とも感じられるルーツのお話も。
「ポール・モーリアの
 「恋はみずいろ」っていう曲を、
 父親が車でとにかく流していたんです。
 当時は何も感じなかったのですが、
 綺麗でシンプルなメロディと、
 情景が浮かぶサウンドですよね。
 これは今やっている音楽の
 参考になっているかもしれません。
 あとは、ゲーム音楽ですね。印象的なのは
『ファイナルファンタジーVI』の
「仲間を求めて」というBGM。
 コード進行やメロディが焼き付いていて、
 自分はマイナーで少し哀愁がある感じが
 好きなのかなって気がついたんです。」
と語りました。

平日の仕事と週末のバンド活動を
両立することについてのお話も。
土日に趣味で音楽をする、という感覚で
ずっと活動しているため、このスタイルは
苦ではなく、ちょうどいいとのこと。
レコーディングも平日ではなく、
土日におこなうという徹底的なスタイルで、
16年間も活動されています。
「職場の人からも音楽業界の人からも
「すごいね」って言ってもらえるんですが、
 僕らとしては土日の部活のように続けています。
 基本的にはお仕事優先で、海外遠征の時は
 有給を取って行くような感じですね。
 家族の理解もそうですが、ありがたい環境で
 活動しています。」と話しました。

メンバー全員が仕事とバンドを両立している中で、
16年間もの長い期間、
活動を継続出来ている理由についても
分析されました。
「僕らは平日に仕事をしていることも
 お客さんに伝えているし、
 ライブでは自由に動画も撮ってもいいし、
 とにかく自由に楽しんでほしいんです。
 いわゆるカリスマティックな
 バンドのショーというより、
 週末に僕たちもお客さんと同じテンションで
 盛り上がるみたいな、そんな場所を
 提供したいって考えています。
 僕らも月曜日の午前中とかはキツいんですが、
 それでも平日の活力になっているので、
 それがバンドが続いている
 秘訣なのかもしれません。」

他のアーティストのライブにも
よく足を運ぶという西川さん。
中でも印象に残っているのは、
東京キネマ倶楽部で観た
EGO-WRAPPIN'のライブ。
「もともとEGO-WRAPPIN'が好きなんですが、
 昭和な感じやジャズでメロウなサウンドが、
 キネマ倶楽部の世界観と相まって
 引き込まれましたね。
 ライブのアレンジや世界観の作り方は
 参考にしているかもしれないです。
「Midnight Dejavu」というライブは
 12月とかなので、季節もあるのか、
 ”良いライブ”といって
 思い浮かぶのはこれですね。」

そんな西川さんが最近気に入っている
ミュージシャンとして挙げたのは、
FKJとルイス・コールの2人でした。
「一人で全部曲を作っちゃう。
 最近そういう人たちが
 ポンポン音源をリリースしていきますよね。
 時代が変わっている感じがあります。
 しかもそんなことを、
 しれっとやっちゃうじゃないですか。
 昔より気軽にサウンドをクリエイト出来る時代、 
 なんでも出来る時代っていう気がしますよね。」

番組では「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
で乾杯していることにちなんで、ゲストの皆さんに
「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で西川さんが選んだ1曲は、
ビートルズの「Blackbird」でした。
「中学の頃に友達の影響でビートルズを
 聴き漁っていた時期があったんですが、
 あまり刺さらなかったんですね。
 当時はパワーがある曲や
 分かりやすい歌詞に惹かれていたような
 気がしますが、改めてこの曲を聴くと
 コード進行のオリジナリティや
 声の揺らぎから生まれる
 独特の...哀愁ですかね?
 この歳になると良い曲だなと思って、
 ずっと聴いています。」

さて、西川さんがバンドリーダーを務める
toconomaは、4年ぶり5枚目となるアルバム
『ISLAND』をリリースしました。
仕事を両立しているため、なかなか
ハイペースでアルバムを出せないことを
リスナーに詫びつつ、
アルバムについて紹介しました。
「前作の『VISTA』から今回の間に、
 コロナ禍もあったので、
 ポジティブなアルバムにしたいというのが
 ベースにありました。コロナが落ち着いたら、
 海外にも飛び出していきたいという意識もあり、
 島国である日本からポジティブな
 メッセージを届けようということで、
 『ISLAND』というタイトルになりました。」

来年1月には『ISLAND』の
アナログ盤もリリースされるとのことで、
ぜひ、お好みの形態でお楽しみください。
さらに2月からは全国ツアーが決定しています。
名古屋、大阪、福岡、仙台、札幌の5カ所を周り、
今後、東京でのライブも計画しているそうなので、
toconomaのホームページや
SNSをチェックしてください。

toconomaの情報はこちらから

さて、次回はWONKのキーボーディスト、
江崎文武さんをお迎えします。
(「崎」はたつさきが正式表記)
WONKからは荒田洸さん、
井上幹さんに続いてのご登場ということで、
これまでの音楽遍歴や
最近注目のアーティストなど、
濃い音楽トークをじっくりお届けします。
次回もぜひ、お聴きください。

OMIYA

プリングルズ バターキャラメル味
もともとポテチは大好きで
一人でもビール片手に
音楽を聞いたり映画見ながら食べてる
韓国でバターキャラメルのポテチって
流行ってるみたいで
食べてみたら美味しかった(西川さん)

西川さんはこのほかにも
toconomaのメンバーで
ベーシストの矢向怜さんが店主を務める
三鷹『キッチンConro』の
パッタイをお持ちくださいました。

MUSIC

  • April Come She Will
    / Simon & Garfunkel

  • ハンガリー舞曲 第5番
    / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    & ヘルベルト・フォン・カラヤン

  • YAH YAH YAH
    / CHAGE and ASKA

  • SEE OFF / BRAHMAN

  • Love Is Blue / Paul Mauriat

  • 仲間を求めて / 植松伸夫

  • Blackbird / The Beatles

  • 色彩のブルース / EGO-WRAPPIN'

  • New Life / FKJ

  • SignaL
    SODA
    Syncer / toconoma

  • This Is Not America
    / David Bowie & Pat Metheny Group

    西川さんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが選んだ1曲はこちら