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2024.02.10 ON AIR
今週は俳優の
高良健吾さんをお迎えしました。
ライブへもよく
足を運んでいるという高良さん。
最近観に行って印象的だったのは...

熊本県出身の高良さん。
高校生の頃に、地元のタウン情報誌の
編集者にスカウトされたのがきっかけで
芸能活動をスタートしました。
その後、東京の芸能事務所に
所属することになりますが、
当初は地元の熊本から東京へ通いながら
仕事をされていたそうです。
その理由について
「高校が好きだったのと、
　熊本が好きだったのもあって、
　出来れば熊本から通えないかって
　お願いしていました。」と話しました。
街のつくりや自然、食べ物など
地元への愛は強く、
将来的には熊本に戻って生活することも
考えているそうです。

幼い頃は父親が運転する
車の中で流れていた山下達郎さんや
チューリップなどの音楽に
触れていたそうですが、中学2年生で、
GOING STEADYの
『さくらの唄』というアルバムを
友人から借りたことがきっかけで、
自ら音楽にも興味を
持つようになったとのこと。
「僕のことを歌ってくれている！
　と思って、初めて歌詞を意識して
　聴くようになった作品です。
　なんで僕のこと分かるの！って
　思ったんですが、たぶん
　周りもみんなそう思っていたんだと
　思います。」と話しました。
ちなみにGOING STEADYの
ボーカルを務め、現在は俳優としても
活動する峯田和伸さんとは、
まだ共演の機会はないそうです。

GOING STEADYの歌詞によって音楽が
好きになったという高良さんですが、
実は自分でも歌詞を書いて
他人に送ったこともあるとのこと。
「ミュージシャンとか歌手を
　目指したことはないんですけど、
　ラップは楽器が必要ないので、
　自分でリリックを書いていました。」
高良さんは日本のヒップホップが好きで、
中でもプライベートでも親交のある、
ラッパーのZORNさんの音楽を
よく聴いているそうです。
「男としてカッコいい。ZORNくんは
　いろんな経験をしてきているので、
　対峙した時に立派な人だな、
　大きいなって思います。」
と魅力について語りました。

ライブへもよく
足を運んでいるという高良さん。
最近観に行って印象的だったのは
坂本慎太郎さんのライブ。
「ゆらゆら帝国の時から
　聴いているんですけど、
　唯一無二ですね。
　共感を求める歌詞ではないんですけど、
　歌詞にも感動しますし、肌から聴ける
　音楽っていう感じがします。」
他にも踊ってばかりの国やCoccoさんの
ライブも印象的だったそうで、
その流れから、20代の頃は
音楽フェスのために仕事を入れないことも
あったと明かしました。

さらに忘れられないライブとして
挙げたのは、20代後半にキューバへ
一人旅をした際に偶然見たという、
ローリング・ストーンズのフリーライブ。
これは50万人を動員した
歴史的なライブで、それまであまり
ローリング・ストーンズを
聴いたことがなかったという高良さんも
「こんなに人が集まるか！
　っていう感じでした。
　曲もそんなに知らないのに
　人をかき分けて、前の方に行って
　見たんですけど、
　めちゃくちゃエネルギッシュで、
　めちゃくちゃカッコよかったです。」
と楽しんだそうです。

番組後半でも、
改めて高良さんが尊敬するラッパーの
ZORNさんついてお話を伺いました。
プライベートで会う時は、
ORNさんの曲にも登場する
新小岩のもんじゃ焼きのお店に
連れて行ってもらうこともあるそうです。
クリス・ペプラーが
「ZORNさんは、
　お芝居をする予定とかあるのかな？」
と尋ねると、高良さんは
「僕は絶対に出来ると思います。
　ハマったらどんな俳優よりも
　すごいものを表現するだろうなと
　思いますね。」と語りました。
現在公開中の映画『罪と悪』の現場でも
ZORNさんの楽曲、「Love Yourself」や
「In The Neighborhood」、
「Stay Gold」などを聴いていたそうで、
役作りでも影響を受けたそうです。

俳優として他の作品に取り組む際も
音楽は欠かさないそうで、
移動中の車内では
常に音楽が流れているとのこと。
「ドラマをやるとその主題歌を
　聴くこともあります。例えば
『いつかこの恋を思い出して
　きっと泣いてしまう』だったら、
　手嶌葵さんの「明日への手紙」を
　聴いていましたね。」

役への向き合い方についてのお話も。
「僕は役になりきれるとは
　思っていないんです。
　それと僕の中では共感は必要なくて、
　だけどどんな役でも
　絶対に理解は出来る。
　理解を誰よりも僕がしたい
　っていうのがあります。
　共感やなりきるっていうことは、
　自分ではあまり
　思わないようにしています。」
と語りました。

番組では「大人の☆生
サッポロ生ビール黒ラベル」で
乾杯していることにちなんで、
ゲストの皆さんに
「大人になったと感じる曲」を
お聞きしていますが、今回、
高良さんが挙げたのは、
OZROSAURUSの「花季節」でした。
こちらは昨年リリースされたアルバム
『NOT LEGEND』の収録曲。
「子供の頃じゃきっと
　理解出来なかったです。
　何か迷っている時とか、
　消化出来ないものがある時に
　背中を押してもらえる曲で、
　自分が大人になったから分かるのかな、
　って思うんです。」と語り、
放送では実際にリリックを
抜粋しながら紹介しました。

高良さんは現在公開中の映画
『罪と悪』では、荒んだ家庭環境に育ち、
現在は地元の不良たちを集めた
闇の仕事も請け負う建設会社を経営する
社長＜春＞を演じています。
監督の齊藤勇起さんとは
齊藤さんが助監督時代からの
付き合いがあり、以前から『罪と悪』の
構想を聞いていたとのことですが、
台本を受け取った時に演じるのが
難しいと感じたそう。
「描かれていない部分を咀嚼するのが
　あまりにもムズいぞ、と。
　一緒に出演している大東俊介くん、
　石田卓也くんも難しいと感じていて、
　監督と4人でじっくり話す機会も
　ありましたね。」と明かしました。

ある日、13歳の正樹が殺された。
そして同級生の少年たちのうち1人が
犯人を殺し、殺害現場となった家に
火を放つ?。22年間の沈黙を経て
罪を背負った幼馴染3人は再会するが、
あの時と同じ場所でまた少年が殺される。
さびれた町で
一体何が起こっているのか?。
（『罪と悪』ホームページから引用）

最後に高良さんには、
『罪と悪』を観た人に
何を感じて欲しいかを伺いました。
「『罪と悪』というタイトルのとおり、
　楽しいとか面白いといった
　軽いものではないと思います。
　観る人によって罪とは、悪とは、
　正義とは、それぞれの解釈が
　あると思います。新しい自分の
　価値観に出会わされてしまうというか、
　自分から何かを探さなきゃ、
　みたいになるというか、
　皆さんがそう感じることによって
　この映画も完成されるように思います。
　出会ったことがない、
　感じたことがない、避けていたような
　感情と向き合うのは
　カロリーが高いけど、
　何かここにはあると思います。」

映画『罪と悪』は
現在大ヒット公開中です。
ぜひ、劇場へ足をお運びください。

高良健吾さんの情報はこちらから

 映画『罪と悪』の情報はこちらから

次回は、若き注目のバンド、
chilldspotからボーカル&ギターの
比喩根さんをお迎えします。
2002年生まれの比喩根さんは
どんな音楽を聴いて育ち、自ら音楽を
作るようになったのでしょうか。
クリス・ペプラーが比喩根さんの
音楽ヒストリーを紐解きます。
ぜひ、次回も土曜午後6時から
お楽しみください。