2022.06.25 ON AIR
【90’s J-WAVE HITS! Part2】LiLiCoさん、DJ TAROさん登場!

今週は引き続き「90’s J-WAVE HITS」をテーマに「ALL GOOD FRIDAY」のLiLiCoさん、「Saturday Night Vibes」のDJ TAROさんをお迎えしてお送りしました。

■アイドルグループ

グローバー:90’sアイドルというキーワードで伺いたいんですが、色んなグループ、個人、キラキラした人たくさんいましたけれども、パッと思い浮かぶのは何ですか?
LiLiCo:パッと思い浮かぶのはやっぱりスパイス・ガールズですよね。
DJ TARO:間違いないですよね。
LiLiCo:出す曲出す曲ヒットするし、ファッションとかももちろんそうだし、それぞれの個性があってみんなルックスも違ってて、そこまでイギリスが燃えるっていうのはビートルズ以来みたいな感じでやってて、でも日本人のアイドルとはちょっと違う。でもあれはアイドルに入るよなって。
DJ TARO:初めて全員同じ衣装を着ない。私は私の好きなやつを着るみたいなアイドル像でしたよね、個性が。
グローバー:ビートルズでもそうですけど、それまではひとつ分かりやすい“みんな同じヘアーカットにしよう”とか“衣装これで揃えようよ”っていうのが当たり前だったんだけど、なにか90年代の空気詰まってますよねあのグループには。
LiLiCo:そうですよね、自由さだよね。やっぱり女性が強い“ガールズパワー”ってスパイス・ガールズから出た言葉なので。
グローバー:TAROさんは楽曲の力とキャラクターの力と、あの時の瞬間最大風速を感じまくってたと思うんですけど、音楽的にいうとここなんだよなってありますか?
DJ TARO:やっぱりバックストリート・ボーイズ。白人のアイドルグループが当時のポップス路線だけじゃなくてもうちょっとR& Bだったりヒップ・ホップ寄りのアプローチをし出すっていう。それがまたカッコよかったんですよね。アメリカでも世界中でもそれがちゃんとヒットして、歌って踊ってラップもしてって全てができないといけない。“バックストリート・ボーイズ凄いな!”って。
グローバー:国民的なスターっていうまさにそういうことが生まれた時代でしたよね。

■ワールド・ミュージック

グローバー:レコ屋なんかを廻ってると、どんどん売り場が大きくなっていった“ワールド・ミュージック”っていうのをよく覚えてるんですよ。この時ってお国柄、文化、伝統的なんか民族音楽みたいな。でもすごいモダンだなっていう音が印象残ってます。
DJ TARO:当時ちょうど80年代の終わりと90年代の頭、ほんと短命なんですけど“グラウンド・ビート”っていうリズムはループである意味単調なんですけど、そこにジャジーなものが乗っかってたりとか、賛美歌を乗っけたエニグマってのがあったり。教会に行ったら聴くあの神聖な感じがその無機質なビートと融合してて不思議な感じだったんですよね。
グローバー:なんか独特の幽玄な世界っていうか。
DJ TARO:でもそのグラウンド・ビートの中ではちょっと昔の80年代のポップをカバーしたものだったりとか、こういういろんなワールド・ミュージックとかすっごいのっけ安かった。だからソウルIIソウルもグラウンド・ビートの曲なんですよね。ソウルIIソウルはソウルIIソウルとして流行ったんだけどこれが気持ち良かったんですよね。
グローバー: LiLiCoさん、こういうネイチャーとかねバック・トゥ・ルーツってとこもありましたよね。
LiLiCo:なんかね、音楽なんだけれどもその音楽が空間を埋めてくれるわけじゃない。そういう意味で言うと“エンヤ”はめちゃくちゃ聴いた。夜になったら絶対エンヤをかけて、ワインの瓶の中にろうそくを突っ込んでじっくりとすごく安い赤ワインを飲むっていうね。“大人になったな”って思った時代。まだ全然だったけど。
グローバー:先週なんて90‘s遊んでたクラブの話、汗まみれの話たくさん聞いてきたじゃないですか。同じ時代にこのエンヤにもどっぷり浸って、しかもこれヒットチャート駆け上がってましたからね。面白い時代ですよね。

■J-WAVEを代表する歌姫!?
  LiLiCoセレクト!「90’sを象徴する歌姫大ヒットナンバー」TOP3!


3位:Janet Jackson「Rhythm Nation/ Black Cat」

LiLiCo:これはねー六本木のミストラルっていうバー。リズムネイションやブラック・キャットがかかると、カウンターに登る時間を考えてくれている。これはそうやってカウンターで踊ってちょっとご馳走になったりとか。
DJ TARO:この曲はやっぱり独特なあのダンスとファッションね。渋谷とか歩くとジャネットみたいな格好した子がいっぱい居た。

2位:CELINE DION「My Heart Will Go On 」

LiLiCo:“タイタニック”97年ぐらいじゃないかなと思うんだ。もしかしたら日本では98年かもしれないけど。
グローバー:映画のヒットの仕方が日本でもえげつなかったですよ。
DJ TARO:バラードヒットが90年代多かったのはありますよね。
LiLiCo:そう、だって上手いから。上手い人がバラードが歌える。ごまかせないから。
グローバー:これだけ退屈にもなりそうなテンポとメロディーをこれだけのエモーションで感動させる。
LiLiCo:もうセリーヌ様しかできないよ、ほんとに。

1位:WHITNEY HOUSTON「I Will Always Love You」

LiLiCo:もちろんね映画“ボディガード”。このゆっくりの始まり方そしてその後の“And I〜〜〜?”っていうあれはもう。。。やっぱりとっても美しくていろんな感情が1曲の間に詰まってて色んな所に連れてってくれるみたいなのがあるし、この映画に出てくれたっていうのがもう。コスナーも当時もう凄かったしね。これはやっぱりカラオケで歌って。
グローバー:今だにウェディングとか行くと使われる方たくさん居ますね。

■アシッドジャズ・ムーブメント

グローバー:この時がいちばん輝いてたというジャンルもあったかもしれない。“アシッドジャズ・ムーヴメント”。これは先週90年代を代表するアーティストでジャミロクワイって名前出ましたけど、このシーンから出てきたんですよね。
DJ TARO:そうですね。ジャズ以外のいろんな要素も入っていて特に“トーキン・ラウド”っていうレーベルでブランニュー・ヘヴィーズの“ネバー・ストップ”っていう曲もそうですし、アーバン・スピーシーズっていうグループの“スピリチュアル・ラブ”っていう曲、あとオマーのミュージック。オマーも凄くかっこよかったんですよ。当然当時のJ-WAVE HITSなんですけど、でもこの辺は油断してると結構かかったりする曲なので、あえてちょっとご紹介したいのはスノーボーイっていうグループの“ガール・オーバーボード”っていう曲は、当時お店のラストにこれをかけるっていうのが僕の中ではしっくりきてて、僕もDJブースを離れてバーカウンターに行くと、”TAROも今日はお疲れ“って最後に残ったお客さんと一緒に乾杯してなんとなくフロアで揺れて”今日もありがとう“みたいな。それがねぇもうすごい心地よくて。本当にその空間がめっちゃ気持ち良かった。だから必ずこの曲かけてた思い出があります。
グローバー:そうやってアシッド・ジャズもプレイしながら、本当に好きなR&Bもチェックはしてるし、プレイもしててR & Bシーンはもっと大きなシーンがありました。中でも90’
sはこれだなって何ですか?
DJ TARO:シャニースも出てきたりどの人がいちばんってなかなか難しいんですけど、あえて言ったらねやっぱりアリーヤですよ。本当にあの歌声を聴いた時に“凄いな!どんな子なんだろうこの子?”って思った。多分デビュー当時14歳15歳だったのかな?15歳って中学校3年生だよね。中学校三年生なのに透明感もあるし可愛いらしいんだけど、でもなんかキャピってしてなくていい意味でどこかにちょっと影を感じるというか、なんかその奥行きに、声に惚れてって。“バック・アンド・フォース”っていう彼女の最初のデビューシングルがクラブではヒットして。でもそんなにアッパーな曲でもなくて、独特のちょっと彼女の大人になる成長の間の感じがあって。

■キャッチコピー

LiLiCo:「1990年代の音楽とは…あ“―――!!ってなる!」
先週から“あ!そうか!あれも90年代か!”っていう風に自分がちょっと忘れてしまってた音楽だったりとか、2000年かなと思ったら意外と98年ぐらいだったりとか、だからもう1回リストとか見ると “あ“―――!!それもそうだった!”ってなる(笑)

DJ TARO:「1990年代の音楽とは…エネルギーの玉手箱」である!
元気になりたい時とか、ここに行ったらこうとか、色んな音楽のジャンル、ファッションとかもそうだし、色んなジャンルとともに色んなエネルギーが凄く迸ってたなと。ああいうの聴きたかったらあそこ行こうよ、あそこ遊びに行こうよ、こんな格好して行こうよ、誰に会いに行こうよとか。そういう元気がありましたね。

2週に渡る『90’s J-WAVE HITS!』ラストはダイアナ・キングの「シャイ・ガイ」で締められました!

PLAYLIST

Wannabe / Spice Girls

Sweet Lullaby / Deep Forest

I Have Nothing/Whitney Houston

Perfect Strangers / Flamingo Cartel & DJ Taro

Shy Guy/Diana King


◆Spotifyにもプレイリストを掲載しています。ぜひお聴きください。

■『MARUNOUCHI WALK』でご紹介した三菱一号館美術館の詳しい情報はこちら!



■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■LiLiCoさんさんの詳しい情報はオフィシャルブログ
■DJ TAROさんの詳しい情報はオフィシャルTwitter

次回のテーマは、今年、メジャーデビュー25周年を迎えたDragon Ash!お楽しみに!