2022.01.08 ON AIR
【ブルーノ・マーズ】Kyoto Jazz Massive 沖野修也さん、DJ TAROさん登場!

今週は、昨年アンダーソン・パークと「シルクソニック」を始動させたブルーノ・マーズ!ゲストにはKyoto Jazz Massive 沖野修也さん、DJ TAROさんをお迎えしました。

■ブルーノ・マーズとの出会い

グローバー:沖野さん、ブルーノ・マーズとの出会いいつだったか覚えてますか?
沖野:僕はマーク・ロンソンの「Uptown Funk」から入ってブルーノ・マーズを知ったんです。ちなみに僕は自称ですけど“世界で一番 Uptown Funk をかけたDJ”と公言してます(笑)しかもねSly 5th Aveって「Uptown Funk」のインストバージョン作った人がいて、それをオリジナルとマッシュアップしてインストと思わせて途中から歌入ってくるみたいな。
TARO:さすが。そういうかけ方が大好き。
グローバー:どこに火をつけられたんですか?
沖野:やっぱり昔ながらのソウルとかファンクの良さとモダンなポップセンスの融合がほんと素晴らしかった。
TARO:そうですね、昔の面白いとこ色々いつも引っ張り出してくれるんですけど、ただ古いだけな感じじゃないんですよね。なんかちゃんとそういうエッセンスが入ってるのが今に繋がってるところすごい感じますよね。
沖野:そうですね、今の時代感を表現してるっていうのがブルーノマーズの魅力だと思うんですけど、ポップと懐かしきソウル、ファンクの融合みたいなところにハマっちゃいました。
グローバー:ではその「Uptown Funk」かけたいんですけど、どこに耳を傾けて聴いたらいいですか?
沖野:これね、いろんな元ネタが凝縮されてますんで(笑)
グローバー:もうリファレンス畑なんですね。
TARO:そう、ミネアポリスを感じる部分もあったりとか。
沖野:そうなんです、だからルーツも辿れる。ほんとエッセンス凝縮されてるんでそこを聴いていただきたいですね。

グローバー:DJ TAROさんは音として引っかかった時っていつでした?
TARO: 一番最初は彼のオリジナル曲じゃなくて彼がフィーチャリングで参加してたB.o.Bの「Nothin' on You」、B.o.Bも好きなんですけど、フックの部分でブルーノ・マーズの声が流れたら“誰これ?”って。やっぱり歌声でまず反応しちゃうじゃないすか。 “聞いたことないんだけどこの凄い透明感がある歌声っていったい誰なんだろう?”そこからですね。
グローバー:その後も掘っていったと思うんですけど、いろんなフック、歌ものとか山ほどディグっていく中でこの歌声の魅力ってなんだったんですか?
TARO:やっぱり声の質感と透明感。で、歌ってる人、この人は白い人なのか黒い人なのかどっちなのかちょっと分からない。ソウルな感じっていうよりもとにかくその奥深いその声の持つ魅力がすごい気になりましたね。
グローバー:そこから例えばミュージックビデオをチェックすればそこに映ってたりとか。
TARO:うん、ちょっと予想外でしたね。“こういう感じの人なの?”っていう。そこからいろいろ情報をググって。でも結構色々プロデュースでやってる。この「Nothin' on You」も実はブルーノ・マーズがプロデュースの中に入ってるんで。
グローバー:これは本人のフック、メロディなんですね。
TARO:そうなんです。なんか“すごい人出てきたぞ”っていう予感はその時にしましたね。
グローバー:そこからブルーノ・マーズ名義の音楽も沢山出てきました。いろいろ出てきた中でいま一番好きっていうとなんですか?
TARO:一番好きな曲は間違いなくこれなんですけど、2枚目のアルバムからの「Treasure」。それまでのブルーノ・マーズっていうともっとちょっとレゲエっぽかったりとかファンクっぽかったり色んなテイストがある中でこのアルバムの中で唯一この曲だけがちょっと80’sダンスクラシックだったりブギーファンク的なそういうディスコの匂いがする曲。やっぱりこれだけいろんな曲やってんだからこういうのも絶対好きだよねって思ってて。なんか現場でめっちゃかけたいと思った。
グローバー:ここでこの曲が出たことでブルーノ・マーズのイメージってその後に影響大きかったかもしれませんね。
TARO:大きいですね。だから以後もっとそっちの音楽に寄ってくんじゃないかなっていう、いや寄っていって欲しいな、聴きたいなってのはありましたね。 

■SILK SONIC

グローバー:沖野さんは今一番好きなブルーノ・マーズの楽曲、TAROさんはシルクソニックで一番好きという「After Last Night」これはサンダーキャットとブーツィー・コリンズを迎えてという楽曲ですね。それぞれ惹かれるポイント伺いたいんですが。
TARO:この曲は本当の事言うと70年代っていうよりもちょっと80年代のいわゆるメロウなファンクなテイストなんですけど、イントロだけは70‘sな感じなんですよ。で、“この路線で行くのかな?”と思ったところでグッとこの雰囲気に変わってくる。なんかちょっとインタールードが前にくっついたみたいな曲というか。そういう細かいギミックみたいなのも大好きなんですけど、もうとにかくキラキラですよね、沖野さんこれね。
沖野:クリスマスソングかなと思っちゃいました(笑)
グローバー:そうなんです、いまもう年も明けてこのJ-WAVE、六本木けやき坂なんかはこの曲もうバッチリでしょ。
TARO:もうテーマソングにすればいいんじゃないですかねっていうぐらい。バラードでメロウなんだけどメロディーラインが切ないんじゃなくてワクワクするっていうか。
グローバー:沖野さんもいま一番好きっていうとコレっていうのは季節感もありますか?
沖野:あのね、コロナ禍でリスニング体験が変わってアルバム通して聴くことが増えたんです。そういう中でスローな曲の良さにも惹かれるようになりましたし、あとね、ブーチー・コリンズっていうレジェンドとサンダーキャットっていう旬の才能を両方ブッキングする、腹立ちますねーこれ(笑)だって売れてる人にこんなやられたらもう僕やることないじゃないですか。
グローバー:これはおっしゃってたDJ的な感覚ですか。
沖野:そうです、はい。
グローバー:シルクソニックってそういうオリジナルルーツにとことん笑っちゃうぐらい入れ込んでく姿って見てて気持ちいいものありますか?TAROさん。
TARO:ありますあります。やっぱりブルーノ・マーズが最近のリバイバルスタイルを呼び戻した感はすごく強いんですけど、70年代のここまで戻ったことって今までないので。これをまんまやろうとするとどうしても今聴くと聴く方がちょっとこっ恥ずかしくなるようなものになりがちなんですけど、そういう感じないんですよね、本当かかっこいいんですよ。
沖野:だからさっきね、TAROさんおっしゃったみたいに実は70年代にちょっと80’Sっぽいエッセンスが入ってたり、だから70年代には無かった音楽なんですよこれは。
グローバー:なるほど、じゃあ“シルク・ソニックっていいな、70年代ってこういう音なんだ!”って探してもそこには無い。やっぱり2021年2022年の音なんだ。
TARO:そうですね。

■J-WAVE イチ、ソウルミュージック&ダンスミュージックを愛するDJ TARO セレクト!ブルーノ・マーズの「ソウル・スピリット」感じるナンバーTOP3!!!

3位:The Other Side (feat. Cee Lo Green & BoB)

TARO:Cee Lo Greenとかこれだけの大物をフィーチャーして個性をぶつけ合うっていうよりも“いつから友達だったん?”っていうぐらいちゃんとジャムしてるというか。で、イントロとかは結構優しめいじゃないですか、それで後半に行けば行くほどシャウトする。彼はキーが高いのですごい声の伸びもあるし綺麗なんですけど、その中でかっこよくシャウトができるのがブルーノ・マーズの魅力だなと思っていて、Cee Lo Greenもかなり感高いファルセットヴォイスの人でしょ、そことちゃんと自分はこういうアプローチでいってそこに融合しようっていう。そこがまた凄いなって。

2位:777 / Silk Sonic

TARO:このアルバムでソウル、ファンクにより寄ったボーカルのアプローチが聴けたのは嬉しいですね。今までちょっとロックっぽかったりとか、シャウトとかそういうソウルフルな部分っていうのは他の曲でもいっぱい聴けてるんですけど、ここで思いっきりファンクするところが、多分アンダーソン・パークに影響されてるところが大きいかなと思いますけどね。彼も独特な歌い方っていうかパターンとかスタイル持っててそれに触発されて“やばい俺ももっとこういうアプローチやりたい”っていう感じがこの曲にはすごく感じるんですよ。

1位:Perm

TARO:これ24Kのアルバムの中でもちょっと毛色の違う一曲なんですけど、何が凄いかってもうほぼジェームス・ブラウン的にバースの歌詞がほぼ無いに近い。もちろんあるんですけどほぼシャウトで言葉を上手く繋いで。なんかセッションとかライブのフリースタイルに聞こえるっていうか、ほんとジェームス・ブラウンスタイル。ジェームス・ブラウンの方が圧倒的に歌ってないですけど(笑)


まだまだ続く『ブルーノ・マーズ』来週もお聴き逃しなく!

PLAYLIST

Uptown Funk feat. Bruno Mars / Mark Ronson

Treasure / Bruno Mars

24K REMIX IN THE AIR(24K Magic -DJ TARO Remix-) / Bruno Mars

After Last Night (with Thundercat & Bootsy Collins) / Silk Sonic

Get Up ft.Roy Ayers / Kyoto Jazz Massive

Perm / Bruno Mars


◆Spotifyにもプレイリストを掲載しています。ぜひお聴きください。

■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■沖野修也さんの詳しい情報はオフィシャルサイト
■DJ TAROさんの詳しい情報はオフィシャルTwitter

来週はブルーノ・マーズのPart2!ゲストは引き続きKyoto Jazz Massive 沖野修也さん、DJ TAROさん!お聴き逃しなく!