2021.09.18 ON AIR
【東京スカパラダイスオーケストラ Part2!】UNISON SQUARE GARDEN XIIX 斎藤宏介さん、チャラン・ポ・ランタン 小春さん登場!

今週は、東京スカパラダイスオーケストラのPart2!ゲストには引き続き、UNISON SQUARE GARDEN XIIX 斎藤宏介さん、チャラン・ポ・ランタンの小春さんをお迎えしました。

■スカパラのライブステージ

グローバー:今週はライブ話から行きましょう。特に思い出深いライブステージ斉藤さんは何ですか?
斎藤:僕はもう『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018』朝日が昇る時間帯、最後の最後にやるっていう2008年のアクトがスカパラ先輩で、錚々たるゲストヴォーカリスト達が来てて、その中に光栄なことに選んでいただいてて、もう本当にそのゲストヴォーカリスト達が“今から面接受けます”みたいな雰囲気で(笑)
グローバー:やっぱり緊張感はあるんだ!
斎藤:一列に並んでるんですけど。奥田民生さんが居たりとか、ミッシェル千葉さんが置いたりとか、ヒロトさんも居ましたね。それが次々に出てきて客席がボカン!と盛り上がって“次誰出るんだ!次誰出るんだ!”みたいな雰囲気の中、途中でポツンとスカパラさんだけで「水琴窟」っていう曲をやったんですね。結構1曲が長いんですけど、その時の沖さんのピアノが凄すぎて、なんかもうみんなポカンってなっちゃって、ちょっと信じられないみたいな雰囲気になって。で、曲が終わった時にものすごい歓声が上がったっていうのがちょっと忘れられない思い出ですね。
グローバー:小春さんはいかがですか?忘れられないスカパラのライブのこの場面。
小春:そうですね、私いちばん最初に初めてスカパラのライブに行ったのが叔父がですね、お母さんの弟から“1枚チケットあるから行く?”みたいに言われて“え、行く行く!”みたいな感じだったんですけど、途中で“このライブは一体誰と観に来るつもりだったんだろう?”と思って、それが気になっちゃって気になっちゃって全然前半の曲が頭に入ってこないっていう最悪の…印象に残ってるのはそれなんですよ。でも高校生の時観て覚えてるのがGAMOさんが最後浮いてたんですね。なんかワイヤーを使って。
グローバー:ピーターパンの郁恵ちゃんみたいな事ですか?
小春:そうそう、でももしかしたら私があまりにも叔父が気になって記憶が定かではなく飛んで見えてた可能性もある、どっちか分かんないの。でも“叔父誰にフラれたんだろう?”っていうのと“サックス飛んでる、サックス飛んでる”っていうその2つが印象的すぎて、いやもう凄かったんです。あの宙に浮いてたっていう記憶しかなくて…印象に残ってるのはそれで(笑)
グローバー:対照的で。でもそうだよね、音楽的な演奏にやられるっていうのもあれば、もう音を忘れちゃうぐらい“あの人飛んでる”とか。
小春:そう、初めて会場で音楽っていうのを観に行って忘れられないですよ。叔父に会うたび思い出すからね(笑)

■スカパラのコピーで青春時代燃え上がったチャラン・ポ・ランタン 小春セレクト、「お前らも熱くなろうぜ!ブラスバンド部にカバーしてほしいスカパラ・ナンバーTOP3」

3位:風のプロフィール feat.習志野高校吹奏楽部 2019 年リリース / from ALBUM『ツギハギカラフル』

小春:もうこれは絶対それでしょ“吹いてください”と言わんばかりの。きっと吹いて欲しくて作ったんじゃないかなとも思うし。もう本当にキャッチーだし途中で吹奏楽部の方が吹いているっていうのが吹奏楽の感じとスカの感じが混ざって新しいジャンルが出来上がったみたいな感じですごい良いんですよね。なんですけど、私の高校がそんなに上手くない高校だったからなおさら感じるのかもしれないですけど、めちゃくちゃ難しいのを吹いてるんですよ、この吹奏楽部の人が。“え、これって3倍速とかにして再生してんの?”みたいな感じなの。っていうぐらい超高速で吹いてて“ヤバ”って思って。“そか、これぐらい上手くないといけなかったのか”って思いながらね。

2位:5 days of TEQUILA 2000 年リリース / from ALBUM『FULL-TENSION BEATERS』

小春:もう『FULL-TENSION BEATERS』アルバムをパソコンに取り込んで部員の皆にね“とりあえずこれを聴き流してくれ”っていうCDを作ってたんですよ。私自腹でCD-Rに焼いてね“これを聴き続けなさい、あなた方は”って(笑)で、“聴き流してた中に入ってた曲でしょ”って言って次の定期演奏会でやるっていうそんな中に「5 days of TEQUILA」も入ってましたんで。こういう曲をブラスバンド部が吹くっていうことが最高だと思うんですよ。やっぱりこれを“バンド組もうぜ”みたいなのでやるっていうのとはちょっと訳が違うっていうか。
グローバー:ブラバンって基本的には綺麗に服装も整えてパートが座る場所に座ってシックに決めるというのが。
小春:うん、きれいな音を出すみたいな感じなんですけど、これはやっぱ立って演奏して欲しいですね。

1位:燃えよドラゴン 2000 年リリース / from ALBUM『FULL-TENSION BEATERS』

小春:すいません、ほんとすいません、いちばん演奏したんです私。正直ねやったことある身から言いますと、バリトンの人がね谷中さんのソロを吹くのはもはや無理なんですね。すごい大変なんです。なのであれを2オクターブ上でアルトサックスで吹いたりすると割となんとなくいけそうな雰囲気になりますので。あと、ソロ1コがね長くてテンションが持たないっていう人は半分こづつ隣の人と分け合ってください。私は分け合いませんでしたけど。私はひとりで全部吹く、目立つから。みたいな感じでやってましたけど(笑)

■スカパラが日本の音楽シーンに与えた影響

グローバー:小春さん、日本の音楽シーンに今居て見回したときのスカパラの影響どんなふうに思いますか?
小春: J-POPの中にスカというのを世に知ってもらったのってスカパラからじゃないですかね?と思いますね。もちろんスカバンドっていうのは居はしたんですけど、海の向こうのジャンルをこんなに日本で“ああ、はいはいスカね”みたいな感じになるっていうのは本当に私にとっても憧れで、こういう風にジャンルに名を残せるってことが凄い良いなって思いますね。
グローバー:これをバンドの名前につけたっていうのがまたね。“東京スカ”ってつけるってすごい洒落てるし、面白いし、でも今となってはとんでもない熱さが感じられますが、斎藤さんはどうですか?
斎藤:同業者の方で日本でいちばん動いてるバンドだと思っていて“ミュージシャンサボんなよ”っていうメッセージのような気もするし、あれだけ年も重ねて地位も名誉もある方々がまだ動きまくるっていうところは少なからずミュージシャン全員刺激を受けてるんじゃないかなって思うんですよね。そういう意味では影響はもう計り知れないなと思いますけど。
グローバー:この曲は音楽の歴史に残したいっていう曲は?
斎藤:やっぱり『Paradise Has No Border』ですかね。なんの楽器でやっても“わぁ”ってなる。言葉もないインスト音楽でっていうのは本当にメロディの持つ力とそれを支えるバンドの力なんだろうなって思うともう凄いですよね。

■キャッチコピー

斎藤:「東京スカパラダイスオーケストラとは…先輩」である!
これね、いや本当にただ事務所の先輩っていうのもあるんですけど、ミュージシャンとしての背中であるとか“こういう大人になりたいな”みたいなものをずっと見せてくれてるので、やっぱ僕にとってはどこまでも先輩なんですよね。なんか友達のような感じもするんですけどでもやっぱり“この人すげーな”っていつも思うので。

小春:「東京スカパラダイスオーケストラとは…スカパラというジャンル」である!
言ったままですよ。ちょっとでも参加するだけで“あ、はいはい、あのスカパラの感じ”みたいななんかもう本当にジャンルみたいになってるんですよね。
グローバー:もう“スカパラ”っていうジャンルが生まれたんだ。
小春:そうだと思います本当に。だってちょっとだけでもCMで流れたら観てなくてもわかりますもんね。アレンジ含めてカラーになってますよね。

2週に渡る『東京スカパラダイスオーケストラ』ラストは斎藤さんがコラボした「白と黒のモントゥーノ」で締められました。

PLAYLIST

水琴窟 / 東京スカパラダイスオーケストラ

ルパン三世'78 / 東京スカパラダイスオーケストラ

風のプロフィール feat.習志野高校吹奏楽部 / 東京スカパラダイスオーケストラ

メモリー・バンド / 東京スカパラダイスオーケストラ

夏影テールライト / UNISON SQUARE GARDEN

「白と黒のモントゥーノ feat. 斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)」 / 東京スカパラダイスオーケストラ


◆Spotifyにもプレイリストを掲載しています。ぜひお聴きください。

今回の「MUSICOLOGY」は、東京駅前、常盤橋に開かれた新しい街“TOKYO TORCH”プロジェクトの第一弾となる“常盤橋タワー”にある『My Shokudo』からお届けしました。

東京駅近くに大きな広場「TOKYO TORCH Park」も誕生。錦鯉も泳いでいて日本文化も楽しめます。そして、2027 年度には日本で一番高い複合施設『Torch Tower』が完成予定です。新しい街の完成が楽しみですね!東京駅にお越しの際はぜひお立ち寄りください。

そして、東京スカパラダイスオーケストラの「TOKYO TORCH」オリジナルテーマソング『SKA! BON-DANCE〜We Welcome The Spirits』のコラボムービーが公開されました!

■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■UNISON SQUARE GARDEN XIIX 斎藤宏介さんの詳しい情報はオフィシャルサイト
■ チャラン・ポ・ランタン 小春さんの詳しい情報はオフィシャルサイト

来週のテーマは先月29 日、85 歳で他界したルーツレゲエ/ダブ・シーンにおけるレジェンド『リー・スクラッチ・ペリー』ゲストには屋敷豪太さん、TAMTAM kuro さんをお迎えします。お聴き逃しなく!