2021.09.11 ON AIR
【東京スカパラダイスオーケストラ】UNISON SQUARE GARDEN XIIX 斎藤宏介さん、チャラン・ポ・ランタン 小春さん登場!

今週のテーマは、東京オリンピックの閉会式でも話題になった東京スカパラダイスオーケストラ!ゲストにはUNISON SQUARE GARDEN XIIX 斎藤宏介さん、チャラン・ポ・ランタンの小春さんをお迎えしました。

■スカパラとの出会い:

グローバー:まずは斎藤さん、スカパラとUNISON SQUARE GARDEN、対バンも何回もやってるしUNISOのトリビュートライブにスカパラも出てる。斎藤さんご自身スカパラの「白と黒のモントゥーノ」で共演コラボやってます。ちょっと遡って初めてスカパラを聴いた時、覚えてます?
斎藤:初めては高校生の頃になんとなくインターネットでYahooの検索の窓開いた時にそこに広告で奥田民生さんと一緒に歌ってる「美しく燃える森」の動画が上がってたんですね。それをなんとなくクリックして聴いて“あ、なんじゃこりゃ?”と。
グローバー:その時高校生の斎藤君はスカパラとか名前は入ってました?
斎藤:名前は入ってました。ただ僕、高校生の頃からバンドやってたんですけど、メロコアとかパンクとか小指と人差し指だけでギターが弾けるようなものに激ハマりしてた頃だったので管楽器のどれがどれだか…なんとなく全部ラッパみたいなイメージのまんま。だからわざわ掘ってまで聴くっていうことをしてなかったんですけど、ただそこで奥田民生さんが歌ってるっていうところで“あ、あのロックバンドの。ギターが上手な民生さんが歌ってるんだ”っていう興味から入って、そこからスカパラさんを好きになったっていう感じですね。でも本当に好きになるのはプロになってからなんですよね。単純に事務所の先輩で。
グローバー:そうか!
斎藤:そうなんですよ。で、大阪のライブとかを企画してるすごい優しい姉さんがいて、その姉さんが“UNISON SQUARE GARDENね、お前らは全然駄目だから1回スカパラのライブを観ろ”って言って「なんば Hatch」っていうライブハウスがあるんですけど、そこで3人横になってお客さんの中で揉みくちゃになりながら手を挙げながら観た時に“あ、こういうことか”っていうのを思って、そこで一気に好きになってった感じですね。
グローバー:“こういうことか”って言葉にするとどんな感じですか?
斎藤:“音楽をやる”じゃなくてライブで観てる人に“届ける”と言うかやって満足じゃなくてちゃんとその場にいる人を全員巻き込んで成立するもんなんだっていうのは感じましたね。
グローバー:小春さんの場合は高校生の時、クラスの周りみんな結構聴いてました?
小春:うちの学校結構いろんなジャンルを聴いてる人が多くて、まあ聴いてる人も居たり居なかったりっていう感じではあったんですけど、私が元々ブラスバンド部でテナーサックス吹いてたんです。そうなっちゃうと部活の人たちはやっぱブラスで吹いてるバンドを聴きますよね。その時に色々なスカバンドを聴いてるっていうブームがブラスバンド部の中であって、一番トップにスカパラがあって、他のスカバンドを色々聴いてる中で特にブラスバンド部の中ではフルスコアが売ってるバンド、譜面がないとどうしても吹けないじゃないですか。
グローバー:あ、楽譜があるのはデカイですよねぇ。
小春:かなりデカイんですよ、他のだと耳コピしないといけないんで“何を吹いてるかわかんないしな”なんてやってて。でもスカパラだとフルスコアがあって、今となってはあんなよく読めたなって感じですけど。あのドラム譜ね、それがあるから叩けるねみたいな。それで“じゃあカッコイイからスカパラの曲だろ”みたいなそういう感じで本当にブラスバンド部で私は入ったんですよね。
グローバー:じゃあもう耳から入ると同時にプレイでも演奏してたんだ!
小春:そうなんですよ。
グローバー:ライブやってみたら“あ、この曲やっぱすげえなスカパラ”って曲あります?
小春:その時はスカパラのオリジナルとかカバーとか全然わからないままやってて「燃えよドラゴン」にかなり燃えました。そのブラスバンド部のドラムの子が今チャラン・ポ・ランタンサポートメンバーなんですけど、あのスッタカタンタン スッタカタンタンっていうドラムあるじゃないですか、“叩けない”とか言うから“叩けないとかないから、叩けてる人日本に居るから”とか言ってすごい最悪ですよねほんとに。
グローバー:リーダー、よく今サポートやってくれてるね。
小春:そうそう、生き残りなんですよ唯一の(笑)私はドラムなんて叩けないのに“練習したらできるんだからやってみて”みたいなこと言って“えーっ”とか言って。
グローバー:斎藤さん、良かったね別のバンドで。
斎藤:いやもうすぐ首なってましたね僕。
小春:怖いですよ本当に。私、目標が決まったらなんでもかんでも意地でもやるみたいなタイプだったんで、それがダメだった人達が軒並み辞めてくんです。それで「燃えよドラゴン」ってギターがバン!って出てくるシーンもあるし、ソロもあるしギターが居ないといけないのにギターと喧嘩しちゃって辞めちゃったんですよ。定期演奏会の直前に辞めちゃって“ヤバイどうしよ”みたいになって、唯一話を聞いてくれてたベースの奴に“俺ちょっとギター弾ける”って言われて“え、でもお前ずっとギター弾いてたらベース居ないと結構まずいぞ”みたいな話になって“じゃあ、しょうがないから2台背負ってギターのソロになった時に1周回してその時だけギターを弾けばいいよ”っていう話をして。
グローバー:あははは(笑)マジで。
小春:で、ギターのソロの瞬間だけギターを弾かせて無事「燃えよドラゴン」が終わりました。
グローバー:凄い話ですねぇ、斎藤さんどうですかこの話。
斎藤:アクロバティックすぎますよね、高校生ですよね?
小春:高校1年の時からずっと「燃えよドラゴン」やってて、うちらの学年のテーマソングみたいになって高校3年生のそのパフォーマンスでそれが終わるっていう。

■スカパラの歌モノ

グローバー:スカパラの歌モノ、スカパラコラボは今じゃ当たり前かもしれませんけどもすごく画期的だったと思ってて、お二人からするとどこに一番魅力がありますかね?
斎藤:僕が出会ったのがそもそも奥田民生さんを通して出会ってるから、スカパラだけでは出会えなかった人が気づけるチャンスっていうのはありますし、逆に歌ってる側からしてもこれだけ実績を作ってきたからスカパラとコラボして出すとこんなに凄いっていう。だからそれに呼ばれた時めちゃくちゃ光栄だったし、1個ハンコを押してもらえるみたいな。スカパラと一緒にやったハンコみないな。それは一生残る感じがしてて、それはすごい嬉しかったですね。
グローバー:小春さんはリスナーとして大好きなアルバムからインストゥルメンタルもある中から歌モノへっていうのを聴いてきたと思うんですがいかがですか?
小春:日本人の音楽の聴き方っていうのが割とメロディと歌詞、メッセージを聴く人が比較的多いと思うんですよね。そうなるとやっぱりスカパラとかインストのバンドっていうのに聴く前から若干抵抗がある人っていうのが多分本当に少なからず居るんですね。
グローバー:単純に売れ行きの絶対数とかで見たらね、インストゥルメンタルと歌った一桁違ったりっていうような、あるかもしれない。
小春:そうですね、本当に自然に多分メッセージを聴く耳なんでしょうね、日本の耳は多分。なんですけど、そのスカパラっていう歌が無くても成立する人たちが歌モノをやった時のパンチっていうのが改めて分かるんじゃないかなっていう。
グローバー:スカパラってインストだけど、歌う人間の声は無いんだけども歌ってて、キャッチーなメロディーがあって、ここに歌ったらどうなるんだろう?っていう結構想像の世界だったものが現実になったらもっとパンチ力があって、ワオッってことになったんだ。
小春:そうですね。で、スカパラがもしかして日本で一番最初に“インストっていうのはバックバンドみたいなのじゃないんだよ”っていうのを知らしめたバンドなんじゃないかなって思いますね。

■「TOKYO TORCH」テーマソングをスカパラが担当!

グローバー:この東京駅前常盤橋プロジェクト「TOKYO TORCH」の第一弾としてオープンした常盤橋タワー、東京駅前に広がる大規模広場「TOKYO TORCH Park」と商業ゾーン「TOKYO TORCH Terrace」がオープンして、この新しい東京駅前の新しい街のテーマソングがスカパラ「SKA! BON-DANCE〜We Welcome The Spirits」ということですが聴いてみていかがですか?
斎藤:カッコイイ〜!音もかなり今っぽいというか、近代的な丸の内のビルのようなすごくパキッっとしていてそれでいて温かみのある感じだなというような印象を受けました。
小春:こういうテーマソングって、こういう建物に入ったらずっと流れてて欲しいですよね。ずっと聴いてたいな。
グローバー:それこそ世界中の人がまた自由に行き来できるようになったら聴いて欲しいですね。
小春:そうですね。

■兄さんたち、やっぱ熱いっす!UNISON SQUARE GARDEN XIIX 斎藤 宏介セレクト「ロック・スピリッツを感じるスカパラ・ナンバーTOP3」!!!

3位:The Battle of Tokyo (2018)from ALBUM『GLORIOUS』

斎藤:なんか笑っちゃうぐらい戦闘モードな曲じゃないですか。音楽をボーカルじゃなくて楽器を極めていく男たちの魂からの叫びってなんかこう説得力があるっていうか、なんか震えますよね。

2位:スキャラバン(1989 )
      from MINI ALBUM『東京スカパラダイスオーケストラ』


斎藤:僕はライブから知ったんですけど、音源で聴くと全然遅いんですよ。
小春:そうそう、そうですよね。
斎藤:ライブの方がめちゃくちゃ速い。
小春:あれはもうどんどん味が出てきて超加速してって(笑)
斎藤:ライブのステージの上での「スキャラバン」のイメージが強くて、特にNARGO
さんのソロが好きなんですよ。お立ち台に乗っかりながら本当に前だけを見てまっすぐに吹いてる感じが侍みたいで、超カッコイイなって前から思ってますね。

1位:DOWN BEAT STOMP(2002)
     from ALBUM『Stompin' On DOWN BEAT ALLEY』


斎藤:これもステージの上での印象ですけど、谷中さんそんな叫んで明日大丈夫?っていうぐらい叫ぶじゃないですか。
小春:それ多分ダメですよね(笑)
斎藤:あんなにライブをし続けて、常に明日も仕事、明日も仕事現場がある中でいつ観てもフルスロットルな谷中さんを見てるともうロックスピリッツでしかないですよね。

まだまだ続く『 東京スカパラダイスオーケストラ』来週もお聴き逃しなく!

PLAYLIST

美しく燃える森 / 東京スカパラダイスオーケストラ

燃えよドラゴン / 東京スカパラダイスオーケストラ

リボン feat.桜井和寿(mr.children) / 東京スカパラダイスオーケストラ

SKA! BON-DANCE〜We Welcome The Spirits
「TOKYO TORCH」オリジナルテーマソング / 東京スカパラダイスオーケストラ

雄叫び / チャラン・ポ・ランタン

DOWN BEAT STOMP / 東京スカパラダイスオーケストラ


◆Spotifyにもプレイリストを掲載しています。ぜひお聴きください。

今回の「MUSICOLOGY」は、東京駅前、常盤橋に開かれた新しい街“TOKYO TORCH”プロジェクトの第一弾となる“常盤橋タワー”にある『My Shokudo』からお届けしました。

東京駅近くに大きな広場「TOKYO TORCH Park」も誕生。錦鯉も泳いでいて日本文化も楽しめます。そして、2027 年度には日本で一番高い複合施設『Torch Tower』が完成予定です。新しい街の完成が楽しみですね!東京駅にお越しの際はぜひお立ち寄りください。

そして、東京スカパラダイスオーケストラの「TOKYO TORCH」オリジナルテーマソング『SKA! BON-DANCE〜We Welcome The Spirits』のコラボムービーが公開されました!

■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■UNISON SQUARE GARDEN XIIX 斎藤宏介さんの詳しい情報はオフィシャルサイト
■ チャラン・ポ・ランタン 小春さんの詳しい情報はオフィシャルサイト

来週も、東京スカパラダイスオーケストラをテーマに、UNISON SQUARE GARDEN XIIX 斎藤宏介さん、チャラン・ポ・ランタン小春さんとお届けします。お楽しみに!