2021.08.21 ON AIR
【ジブリ音楽】声優の梶裕貴さん、豊田エリーさん登場!

今週のテーマは、ジブリ音楽!
ゲストには声優の梶裕貴さん、女優・モデルの豊田エリーさんをお迎えして、番組初のオンライン公開収録でお送りしました。

■ジブリ作品との出会い:

グローバー:梶裕貴さん、ジブリ作品との初めての出会い、いつどんな時だったか覚えてますか?
梶:ジブリとの初めての出会いをすごく覚えてる人っているんですかね?って逆に思うぐらいもう意識してない時から日本人は特にジブリを摂取してると思うので(笑)夏休みはテレビ放送もあったりしますし映画の公開を誰もが楽しみにしてる中で僕が初めて意識した今まで無自覚に入ってきたジブリ成分としては「となりのトトロ」ですかね。もちろん同時に「ラピュタ」とか「ナウシカ」とかも入ってきてますけど。
グローバー:そうですよね、お二人とも世代的には名作がもうバンバン。
豊田:もう生まれる前に公開されてるものが結構あったり。
グローバー:今、感じるこの魅力ってあります?
梶:ジブリって本当に観るタイミングによってもそうですし、自分の今の気持ちの浮き沈みとかによっても感じ方が全然違う。子供の時は主人公に感情移入してたのが大人になって観ると両親だったり周りの友達のキャラクターだったりっていうところが何度も楽しめるのがやっぱり凄いところだなと思いますね。
豊田:だからいつか「トトロ」に出てくるおばあちゃんに共感する日がね。そこまでずっと待っててくれるんですよ、あたしたちの成長を。
梶:素晴らしい。
グローバー:ホントですねぇ。どの1曲から始めましょうね?
梶:戦慄なインパクトとして残っているのが「もののけ姫」でですね、映画館で初めて観たジブリ作品であり、子供達だけで初めて映画館に観に行った映画なんですよ。小学校の5〜6年生4〜5人で行きました。それでやっぱチビっこなのでとにかく前で観たいと、デッカイ画面で感じたいと思って、まだ座席指定とかの前だったので扉が開くと同時にみんなで走って最前列に座ってドキドキワクワクして映画が始まって、もう音楽と映像にも圧倒されるわけですよ。で、だんだんこうちょっと首の角度とかも含めて結構祟り神とかも怖いですから、もう怖いし映像近いしみたいなのでいっぱいいっぱいになりつつ、帰りはみんな圧倒されてもう本当無言で帰るぐらいの感じだったんですけど、大人になって去年のリバイバル上映を観て、その時はなかなか感じ取りきれなかったようなメッセージと言うか本当にいろんなものが込められている作品だと思うので、それをようやく大人になってね。その間もDVD、ブルーレイで何度も観てますけどやっぱり映画館で観るっていう感動が凄かったなと。それでやっぱ1曲目「アシタカせっ記」という曲が冒頭の重みとこれから始まる“どうなっちゃうんだろう?”っていうドラマ性をすごく感じる曲として印象に残ってるのでそれをお聴きいただきたいなと。

グローバー:豊田エリーさんは今お母さんで、お子さんと一緒にということもね。
豊田:ですね、娘も分かってくる歳になって特別ですよジブリは。私もやっぱりも気付いた時にはいろんな作品を浴びてたので(笑)ジブリっていうのを認識する前に色々観てたんですけど、まさに私も初めて劇場で観たジブリ作品は「もののけ姫」で同じなんです。
梶:世代的にも比較的近いですしね。
豊田:私は小学校2年生ぐらいで祖母に連れられて。なんか事前番組で「もののけ姫」っていう今までのものとはまた違う作品が出るっていうのを見て“これ映画館で観たい”ってなって、まだネットとかもそんな無いから新聞の時刻表を見るんですよね。
梶:うわぁ、懐かしい〜!映画ってそうでしたよね!
豊田:ね、それで“じゃこの時間”って行って。そしたら本当に始まりからもの凄くて音楽がかかった時に座席も振動したのを凄い覚えてて、始まったらいきなりで祟神が現れるシーンからなので怖いぐらい圧倒されちゃって。内容もまだ小さくて理解はできないけどなんだか凄いものを観たっていう感覚だけはすごい残って。学校でもやっぱり「もののけ姫」の話題で持ちきりで“とんでもない作品”と思いましたよ。やっぱりメッセージだったり伝えたいこと、「もののけ姫」はいちばん複雑な気持ちになる作品でもあるんですよね。“人間って…”みたいな。人間として観ててそういうものの恩恵は受けて今は便利に暮らしてるけど凄い考えさせられますよね。
グローバー:世界的にもひょっとしたらみんな思うことを今「もののけ姫」は大きいかもしれないですね。
豊田:まさに今大事なテーマ「森との共存」を20年以上前にやってるっていうのは凄いですよ。
梶:『サンは森で、私はタタラ場で暮らそう』っていうあのセリフの意味合いとかね、なかなか小さい時ってね、それで共に生きるって。
豊田:わからない。
グローバー:それこそ映画「もののけ姫」の主題歌ピックアップしてくれてここでかけますけど、この歌詞だってね多分言葉全部がわかるわけじゃないんだけどなんか心のど真ん中に。
豊田:そうなんですよ、この歌詞に関してはやっぱり大人になっても分かりきれないですよ、本当に洗練された言葉で。なんか想像するのだと最初にアシタカを印象づけるような言葉で、次がサンで、それで「もののけ姫」の世界観全部っていうちょっと3つの小説みたいになっててすごい短い歌なんですけど、なんかもうこの米良美一さんの声も自然界そのものみたいな本当に美しくて。小学生の時男子はみんな真似してたじゃないですか(笑)みんな全員女子もだけど。今やっぱり改めて聴くと本当に美しくてラジオでかかったら皆さん心を洗われるんじゃないかなと。

■音楽の世界観に惹かれる作品

グローバー:特に音楽と世界観が一緒になって五感、香り、もう全部ぶわっ!きちゃう作品、お二人とも「魔女の宅急便」をアンケートであげてくださってます。
梶:もうね、使われてる楽器からしてメロディもそうですけど、行ったことなかったとしても自然とヨーロッパの港町が頭にね思い浮かぶようなメロディー、楽曲でもちろん作品も大好きですし、荒井由実さんの「やさしさに包まれたなら」とか「ルージュの伝言」とかも印象深いですけど、このサントラが僕の通ってた小学校の給食の後に掃除があるんですけど掃除の時間にかけて毎日かかるんですよ。だからもう「魔女の宅急便」のサントラに育てられたみたいなところありますよ。
グローバー:小学校でそれかけちゃうとみんな掃除しないで魔女やっちゃうでしょ。
梶:やってました(笑)男子はやっぱ乗っちゃいますね。だから僕やっぱちょっと給食が浮かぶんですよ。配膳室と言うかみんなで給食係が持ってきてその時の匂いとかそこから机に椅子を乗っけてひとりづつ運んで雑巾がけするまで含めて「魔女の宅急便」には申し訳ないんですけど勝手に記憶としてそう結びついてしまっていて、中でも「海の見える街」がなんかね、1曲の中でもドラマがあるじゃないですか、いろんな顔を見せてくれるって印象深いですね。
豊田:「海の見える街」はこれから物語が始まるっていうワクワク感とあとちょっと切なさもあって。
グローバー:映画を知ってるからかもしれないとちょっと心細さも入り口であるような。
豊田:「魔女の宅急便」ってやっぱりキキの成長ストーリーじゃないですか、凄いなって思うのが最初荒井由実さんの「ルージュの伝言」はちょっと背伸びしてるようなちょっと大人の女性の気持ちみたいな感じなんですけど最後「やさしさに包まれたなら」がエンディングでそれはちょっと子供時代を思い出すような曲なんですよね。振り返るような。その構成にしてるのって凄いなって思って。“小さい頃は神様がいて〜”って小さい頃を振り返ってるような曲で締めるのにいつもグッときちゃって、またそれもね子供の時に観てるのとは違う感覚ですよね。
梶:たしかに自分を返り見るって大人になるっていうか成長してないと逆にできないことですからね。
豊田:そうそう。なのでもう全編通して音楽の世界観が素晴らしい。ルージュの伝言は劇中でラジオからかかる曲なんですよ。“ジジ付けて、手が離せないの”って言って付けたらこれがかかるのでラジオからルージュの伝言かかったらなんかリンクして素敵なんじゃないかなと思ってこれは聴きたい。
梶:いいですねぇ。

■2021年のアニメ業界を代表する大人気声優・梶裕貴が選ぶ、
  「モチベーションアップに最適!元気をもらえるジブリ・ソングTOP3!!!」


3位:【平成狸合戦ぽんぽこ】「元気節」(八草楽団(はっそうがくだん))

梶:元気って言ったら!
豊田:そいやっさぁ!もう元気元気!
梶:そうですよ!「そいやっさ!そいやっさ!」から始まるって、そんなことあります?!元気しか出ないですよもうそれは!あのタヌキたちのね、日常も見つつ日本の元気な姿もそこにはあったりもしつつ、面白おかしく色んな気持ちを与えてくれるっていう。

2位:【猫の恩返し】「風になる」(つじあやの)

梶:これはもうフィーリングですね、本当にあのウクレレの音色ってイメージはあったけどその楽曲ってそれまであんまりピンとこなかったんですけど、もうこの「風になる」から“ウクレレの楽曲って言ったらもうこの曲”みたいなイメージに変わってそこからつじあやのさんの楽曲を聴いたりもしつつ。
豊田:いい声ですもんね、凄い癒される。
グローバー:そう、癒される歌声サウンドなんだけどグッとチカラが出てくるって不思議な名曲ですよね。
梶:これも高校生ぐらいの時に映画館で観て。その頃には声優を目指していたのでアニメーションにいつか声優として関わりたいなっていう気持ちと、なんかやっぱ“ジブリって凄いな、なんか圧倒されるな”って。いろんな映画を積極的に観ようとしてた時ではあるんですけど“ジブリから得るものって本当に大きいなあ”って思った作品ですね。

1位:【となりのトトロ】「さんぽ」(井上あずみ)

梶:もう皆さんと気持ちはひとつですね。もうこれは説明いらないでしょ!
グローバー:いったい日本の何億人を元気にしてきたのか!人口以上になっちゃったけど(笑)世代超えてね!
梶:そうですよ、世界中ですよ!この井上あずみさんのお声もそうですし、歌詞もメロディもあとこの曲が流れてる時の映像とかもすごい可愛らしくて世界観が一瞬で伝わってくる、トトロの全てが詰まってる楽曲だなと。
豊田:元気になる!

まだまだ続く『ジブリ音楽』来週もお楽しみに!

PLAYLIST

アシタカせっ記 / 久石譲

もののけ姫 / 米良美一

テルーの唄 / 手嶌葵

となりのトトロ / 井上あずみ

ルージュの伝言 / 荒井由実

さんぽ / 井上あずみ


■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■梶裕貴さんの詳しい情報はオフィシャルサイト
■豊田エリーさんの詳しい情報はオフィシャルサイト

来週は、ジブリ音楽のPart2!ゲストには引き続き声優の梶裕貴さん、豊田エリーさんをお迎えします。お聴き逃しなく!