2021.04.03 ON AIR
【スピッツ】お笑い芸人で俳優のアキラ100%さん、The Songbards上野皓平さん登場!

今週のテーマは今年メジャーデビュー30周年!スピッツ!
ゲストにお笑い芸人で俳優のアキラ100%さん、
The Songbards上野皓平さんをお迎えしました。

■スピッツとの出会い

グローバー:お二人は世代で言うと結構離れてますよね。
アキラ:74年生まれの今46です。
上野:僕が1994年生まれの26歳です。
グローバー:スピッツがデビュー30周年っていうことですから、このお二人を繋ぐスピッツどんな魅力があるのか、まずはアキラ100%さんはとにかくスピッツだと。
アキラ:そうなんですね、僕、音楽全般は結構疎いんですけどスピッツだけはハマっちゃってずっと聴いてますね。
グローバー:きっかけ覚えてます?
アキラ:覚えてます。僕は「君が思い出になる前に」っていう曲で初めてスピッツを知ったんですよ。テレビ埼玉で夕方と夜に30分ずつミュージックビデオだけを流すっていう番組があったんですよ。5曲か6曲ぐらいかな?ただただ流れてるだけなんですけど、それをぼんやり観てたらこの曲が流れてきて“なんていい曲なんだ!”と。でももうその時もテロップがなくなっちゃってるんですよ、それから家にいる日は何回もその番組に合わせて、それを何日も何日も繰り返していたらやっと出会えてすぐメモって翌日CDレコードを買いに行って聴いたのがきっかけでしたね。
グローバー:手に入って今度は色んなメンバーのいろんな情報を見ながら聴いてどうでしたか?
アキラ:まずは“なんてセンチメンタルな曲なんだろう”というか、切ないけどメロディーは明るいし、メロディアスだし“これは何なんだ?”と。それで遡ってCD 集めていって聴いてるとなんか全部きれいなメロディーなんですけどちょっとロックテイストだったりとか、だんだんその深みにハマっていく感じっていうんですかね、歌詞カードも見て不思議な歌詞だけどなんかいいし…
グローバー:その時アキラ100%さんはお幾つぐらい?
アキラ:僕は二十歳前ですね。ちょうど学生の時です。
グローバー:じゃあ色々経験もしながら知らない世界もいっぱいあって色々気持ちが揺れてる時ですよね。
アキラ:そうです。だいたい学生の時の恋なんて上手くいかないじゃないですか、もうそこにズドン!って。で、この時カラオケにスピッツはこの曲だけ入ってたんですよ。友達と行っても誰も知らないけど俺は歌いたいからとにかく歌って“いい曲だけど誰歌ってんの?”みたいな感じだったんですよね。
グローバー:ほんとブレイク前夜、友達もそういう反応だったんですね。「君が思い出になる前に」は1993年の曲ということですが上野さんは?
上野:まだ生まれてないです。
グローバー:生まれてないんですよね。上野さんのバンドThe Songbardsはスピッツ草野マサムネさんが草野マサムネさんのラジオで“このバンド人気出そうなんだよね”って紹介したバンド。スピッツが大好きだということですけど出会ったのはもう相当お若い時ですか?
上野:そうですね、でも初めて“これがスピッツだ”っていう風に認識したのはおそらく中学生ぐらいなんですけど「春の歌」なんですね。それがリリースされたのが僕が小学5年生ぐらいの時で、ちょうど中学生に上がったぐらいの時に携帯を持たせてもらうようになって着うたをダウンロードできるような時代で、おそらくアクエリアスのCMに使われてたと思うんですけど多分そういうのでたくさん聴いててその時からスピッツっていうのを徐々に認識し始めました。
グローバー:じゃあそこから大好きになっていったっていうのは覚えてます?
上野:「正夢」が心にグッときて中学生ぐらいの時、朝起きて学校行くまでに顔を洗う時とかに携帯で流しながら顔洗ったりとか準備をしたりしてた記憶はありますね。そこからいろんな音楽、UKロックとかにハマっていくんですけど改めてスピッツにハマる時期っていうのがあって、そこに行くまでも結構長かったんですよ。でバンドを始めてオリジナル曲を数曲作っている段階で「春の香りに包まれて」っていう曲があるんですけど、それを作った時に自分では全く意識してなかったんですけど“ちょっとスピッツっぽさを感じるね”っていうのをスタッフの方に聞かされて、そこで改めてスピッツを無茶苦茶意識することになってそこからより深掘りするようになりましたね。それまでは逆に言うと本当に僕も有名曲くらいしか知らないっていう時期が長かったんです。
グローバー:今、特に好きなスピッツの曲は?
上野:「日向の窓に憧れて」という曲で、情景がすごい思い浮かぶんですね。それでこの曲はスピッツの魅力であるABサビ以外のCメロの部分って結構特徴的な部分だと思うんですけどそのCメロの部分が特に好きな曲で、僕の好きなスピッツの要素がたくさん詰まった曲です。

■春の歌

グローバー:この番組ツイッターで行った「あなたの好きなスピッツの春ソングアンケート」でぶっちぎりの一位70.3%「春の歌」ですがこの曲の魅力ってどこにあるんでしょうね?“春”とここまでハマるスピッツの魅力。
上野:やっぱり草野さんの声っていうのは唯一無二で、あれだけ息の成分が自然に入る方ってなかなか居ないなと。透き通ったっていう風にたくさん言われてると思うんですけど真似しようとしてもできない持って生まれたものだなあとは思うんですけど、やっぱりそこにもこう春の要素を何となく感じるというか声の何か柔らかい風みたいな感じ。
グローバー:声そのものがもう春なんだ。
上野:そうですね。

■「この歌詞が胸に響くんだよなぁ〜」アキラ100%が選ぶスピッツ曲TOP3!!!

3位:1987→
アキラ:これは結成30年ですかね、そこからまたこれからも続いて行くんだっていうタイトルなんですけど、草野さんが歌詞を書く時に自分のことをやっぱりなんか物足りないじゃないですけど、自分はダメとは言わないけども何かこうそこまで自信がないような自分が居て、だけど頑張るんだとかそういう俺でもこの恋を大事に思ってるとか、自分のことをちょっと下に見る、なんて言うんですか?こういうの?
グローバー:ちっぽけな自分というか。この歌詞だと“ザコキャラ”って言葉が出てきたりしますよね。
アキラ:あ、そういうことです!“ヒーローを引き立てる役さ きっとザコキャラのまんまだろう”っていう自分はザコキャラなんだって、全然そんなことないのに。そこから“ヒザをすりむいても醒めたがらない僕の妄想が尽きるまで”って。音楽を続けるんだっていう意志の強さというかそれを聞いた時に“俺も頑張ろう!”っていう。あの草野さんがこんな思いをしてまでまだそれでも情熱が冷めないでロックに向かって行く魂を燃やし続けてるっていうそれを聞いた時に“俺もまだまだ先はるな”というか“もっと頑張んなきゃいけないな”って闘志を燃やしてくれるんです。

2位:ルキンフォー

アキラ:これまた同じように一発目の歌詞から“それじゃダマされないノロマなこの俺も 少しずつだけど学んできたよまだまだ終わらない”ルキンフォー探し求めて行くんだっていう。これは僕が本当にまだ全然売れてない頃聴いてるんですよ。で42才でR1優勝するんですけど、大学卒業してからもう20年ずっとバイト生活なんですよ。本当だったらもう辞めていいんです。僕も “今回の人生はもうこれでダメでもしょうがないか”なんて思ったりしながら、ちょっとポンって押されたら“はい!もう辞めます!”っていうぐらいの気持ちもあったんですけど、この曲っていうのはそれでもまだ目標に向かって歩いて行く“届きそうな気がしてる”ってね、届きそうな気がする!光が見えてるんだ!っていうなんかダメでも希望に向かって歩いていくっていうその感じが堪らないですよね。

1位:けもの道

アキラ:これは本当に売れない時めちゃくちゃ聴いてました!売れない時間長過ぎて何曲支えられてんだって話ですよね(笑)これもほんと“あきらめないで それは未来へ かすかに残るけもの道”っていう、これがたまんないんですよね!本当にもう何度あきらめようとしたことか。30代40前後でアルバイト雑誌見てるときの悲しさったらないんですよ。その中でもやっぱりこの曲は本当にもうそうなったら王道じゃなくても薄っすら残ってるけもの道でも登っていくっていうこの歌詞素晴らしさ。でまた僕もやっぱり裸にお盆っていうね、けもの道そのもののようなネタでね。
グローバー:本当ですよ、もうほとんどけものと同じ格好してその道を歩いてる(笑)なんならけもの方がちょっと毛皮着てるよっていう。
アキラ:ほんとですね(笑)
グローバー:この曲で何度も何度も助けてもらって今の自分が居る。
アキラ:本当に辞めなくてよかった!なんて今になったら思いますけど。


まだまだ続く『スピッツ』来週もお聞き逃しなく!

PLAYLIST

君が思い出になる前に / スピッツ

日なたの窓に憧れて / スピッツ

チェリー / スピッツ

春の歌 / スピッツ

若葉 / スピッツ

けもの道 / スピッツ


■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■アキラ100%さんの詳しい情報はこちらから
■The Songbardsの詳しい情報はオフィシャルサイト

次週は『スピッツ』のPart2!ゲストには引き続き、お笑い芸人で俳優のアキラ100%さん、The Songbards上野皓平さんをお迎えします。お聴き逃しなく!