2021年04月23日

STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL #105 ゲスト:ウエンツ瑛士さん

先週に引き続き、俳優で、
タレントのウエンツ瑛士さんがゲスト。
今週は、ウエンツさんと中井智彦が初めて共演する、
ミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』のお話を。

アメリカで1981年に初演されたこの作品は、
演出家のハロルド・プリンスと作曲家のソンドハイム
ヒットメーカーがタグを組んだ新作として、
ある意味鳴り物入りで上演されました。

ウエンツさんが演じるのは成功した脚本家のチャーリー。
チャーリーは、人格者ではないはずだけれど、セリフに
嫌な面を見せる言葉がないので、共演者からの評判も
「チャーリーはいい人だよね」となるそうです。

物語の主軸となるフランクとメアリーを加えた3人の親友。
それぞれに闇を抱えているからこそ、
親友としての三角関係が成り立っている。
何をもっての成功か、人生の分岐点とは……、
それを問うところもあるそうです。

『メリリー・ウィー・ロール・アロング』は、
大人になった40歳から過去に時間を遡る展開が大きな特徴、
そのなかでウエンツさんは、20代、30代をこう過ごしたから、
いまの40歳がこうあるというプランニングで、
人生を遡るような演技を考えていると言います。

演出家マリア・フリードマンの方針で、稽古もあえて、
40代の成長したところから時間を巻き戻すカタチでやる、
そのこだわりをウエンツさんの話を聞きながら、
中井は、すごく納得できたと話します。

音楽を担当したソンドハイムは難解で有名。
歌詞は明るくても、不協和音が鳴っていることで、
何かが始まることを示唆している。
そのミスマッチングが今回難しい理由だと言います。
ウエンツさんからのメッセージ
「やっていて非常に難解なので、
観終わった時に何が観客の手元に残るか、
自分達でもわからないけれど、
反対にそれを楽しみにしていただける、
そんな作品だと思います」

『メリリー・ウィー・ロール・アロング』
5月17日から開幕予定。
会場:新国立劇場・中劇場
HP : https://horipro-stage.jp/stage/merrily2021/

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本日OAした楽曲
M : フランクリン・シェパード・インク 
M : グッド・シング・ゴーイング
2012年ニューヨーク・キャスト盤より

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