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2017.12.24

GOOD LIVING COLLEGE


GUEST:
ムジ・ハウス株式会社の一級建築士、豊田輝人さん

今日は、吉岡里帆さんが取材に行ってきた模様をお送りします。


京葉線、稲毛海岸駅から徒歩3分のところにある高洲第二団地に来ています。実はですね。この団地にはUR賃貸住宅の団地を無印良品がリノベーションしたお部屋があるんですね。私は今そのお部屋にいます。本当に素敵な空間で入った瞬間から、なんて清々しいんだろうと、すぐにお部屋に住みたくなっちゃいました。そんな素敵なお部屋の中からお送りします。今日はこのお部屋を手がけた株式会社MUJI HOUSEの一級建築士、豊田輝人さんにお話を伺います。よろしくお願いします。

よろしくお願い致します。

まずはですね。こちらのお部屋を手がける事になったきっかけを教えてください。

はい。URさんと無印良品が出会ったのが約5年前になるんですが、5年ほど前にですね。団地を見させていただく機会がありまして、その時に拝見した所、非常に環境がいいなと思ったんですね。日当たりとか風通しが凄く良かったという事とか、あと目の前に緑があったり、公園があって学校があって、そういう良い住まいの条件というのを満たしているという事がありました。あと室内を拝見させていただいても、古い良さというのが非常に魅力的に感じたんですね。なので、それをリノベーションする事で若い人にどんどんこの良さを伝えていきたいと思ったのがきっかけでございます。

なるほど。確かに中を見ますと無印さんのシンプルで暮らしの良いアイテムでしたり、壁の色だったりキッチンだったりが伺えるんですけど、所々に元の団地らしさといいますか、その風合いが残ってますね。では、リノベーションを行う上で何を一番大切にされましたか?

はい。古い団地の良さをできる限り生かしていこうというのが、まず最初にありました。そうはいっても、新しくしなければいけない部分もありましたので、できる限り壊しすぎず、作り込みすぎないようなリノベーションをまず考えました。具体的にいいますと、暮らしの良さといいますか、古い暮らしの良さというのを残してですね。そこに新しいものを加えていきますので、古いけど新しいみたいね。新しいけど古いみたいな。そういった空間ができないかなというのが、まず大事にした所です。

なるほど。お部屋の中、凄く気持ちがいいんですけど、無印さんとコラボされたオリジナルの商品がお部屋の中に設置されてると伺いました。

はい。代表的なものがいくつかあるんですが、畳をオリジナルで開発しまして、麻で作った畳なんですね。一般的には畳はいぐさで作っておりまして、フチがあるのが一般的な畳なんですが、どうしてもデザイン的にはちょっと古めかしいというか、そういう感じになってしまうんですが、まずフチをなくして、さらに素材を強い麻で作る事によって、まずデザイン的にも新しくなるという事と、あとベットとかソファーを置いてもヘタリにくい素材になりますので、今までの畳のようにゴロゴロして使っていただいてもいいですし、ソファーとかベットを置いた洋風な暮らしといいますか、現代的な暮らしをされても大丈夫ですので、そこは住む方が選択できるように、その余地を残したというのが特徴になってます。

あと襖ですよね。

そうですね。襖もオリジナルで開発しまして、素材はダンボールで出来てるんですね。ダンボールですので、非常に軽いので、取り外しが簡単なんですね。女性でも簡単できると。

ということは破れたり、ちょっと汚れちゃっても、また買い替えがすぐ簡単にできる。

そうですね。比較的安く出来ますので、そういったことも可能になります。

襖とかもそうなんですけど、ちょっと和風に見えちゃうのが、さっき拝見したんですけど、洋風のインテリアとして襖を見る事ができる。

そうですね。そこも狙ってまして、できる限り余分な要素というとあれなんですけど、シンプルに見せていこうというのがありますので、若い人にとって古めかしくないようにデザインし直したというのが特徴の1つです。

では最後に、私たちの暮らしは今後どう変わっていくと思われますか?

そうですね。1つの希望というか、こうあったらいいなという願望でもあるんですが、おそらく暮らし方ってもっと多様化していくんだろうなと思ってまして、例えばどこに住むかというのも多様化してきて、例えば都市と田舎で2拠点で住むとか、誰と近くに住むかというのも重要になってくるかなと思うんですよね。親と近くに住む事ができれば、子育てしてる方であれば子供を親に見てもらったりとか、親が何かあったらすぐに駆けつけたりっていう事もできるでしょうし、同じ趣味の人と近くに住む事ができれば、すぐに連れ立っていろんな趣味に行けたりとか、話し相手がすぐにいたりとかっていう風になって来るんじゃないかなと思ってます。それに多用するような住まいのあり方、あるいは間取りのあり方っていうのを考えていきたいなと思っています。

はい。今日は株式会社MUJI HOUSEの一級建築士、豊田輝人さんにお話を伺いました。ありがとうございました。

ありがとうございました。

高洲第二
株式会社MUJI HOUSE