EVERY SUNDAY 18:00-18:54 ON AIR
2017.02.19

戸田さんは、かんき出版から、「いつも怒っているひとも うまく怒れない人も 図解 アンガーマネジメント」や、「アンガーマネジメント 怒らない伝え方」を出版。
様々な企業で講演を行うなど、日本で「アンガーマネジメント」を広める活動を行っていらっしゃいます。
戸田さんが伝えている「アンガーマネジメント」とは、どんなモノなのでしょう?
「アンガーマネジメントは怒りという感情と上手く付き合いるようになる。その為の心理トレーニングです。アンガーは怒りを意味し、マネジメントは後悔しない事と協会では表現しています。あの時、あんな怒り方をしなければよかったとか、逆にあの時ちゃんと怒っておけばよかった。そういう後悔をしなくなることを目指します。
まずアンガーマネジメントで一番やってはいけないとお伝えしている事が、怒りに任せた行動なんです。例えばカーッときて暴言を言うとか、何か物に八つ当たりをして壊すとか、暴力的な行為とか、それはやはり後悔しやすいので怒りに任せた行動はしないようにとお伝えしています。
そうならないためのテクニックがいくつかありまして、まずよくみなさん取り組むのが、頭に来た時、カーッときた時に頭の中でその怒りの程度を数値化するという取り組みなんです。例えば、0から10までのメモリーがあったとするならば、例えば今、電車の中で隣の人のリュックが当たって謝ってくれなかった。そこで暴言を吐いたり、あえて押し返したりしてはいけませんので、今の怒りって3かなとか、4かなと、頭の中で今の怒りの程度を数字をつけて思い浮かべる。そうすると、そちらに意識が向いて怒りに任せた行動をしなくなるという取り組みもあるんです。そういう風な頭の中で怒りの数値化するということを頻繁に継続してやっていると、自分がどういう時に、どの程度の怒りを感じる傾向にあるのかという事も分かりますし、怒りに対して、その瞬間客観的に捉えられる、向き合えることも可能なんです。
アンガーマネジメントでもう1つ伝えているのが、私たちにとってこうあるべきという願望や理想を表す時には、自分の譲れない価値観ってあると思うんです。それが破られた時に怒りは生まれるという風に伝えています。そのこうあるべきというのは、人それぞれ違うはずで、相手に押し付けることなく、相手のこうあるべきという期待や価値観。そう言ったものも理解出来る。そう言った意味でいろんな価値観の違いになる人と、上手くやっていくにも、おすすめだと思います。」
2008年にアメリカから入っていきた「アンガーマネジメント」ですが、現在は、30種類の取り組み、トレーニングがあるそうです。
人によってそれぞれですが、だいたい3週間で身につくとか・・・。
家族や会社でのコミュニケーションにも役立ちそうですね。
日本アンガーマネジメント協会