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2016.08.21

青木純さんが代表取締役をつとめるメゾン青樹は、カスタムメイドやオーダーメイドが可能な、東池袋にある賃貸マンション、「ロイヤルアネックス」など、人が訪れたくなるさまざまな物件を手がけています。
また、青木さんは現在、子供たちのために活動を行う、株式会社都電家守舎の代表取締役や全国で、空き家や空き地を使ってリノベーションの再生を行う会社、Renova Ringの経営にも携わるなど、まちづくりにおいては欠かせない方です。
もともと、家業を継ぐ前は、普通に働く会社員だったという青木さん。「メゾン青樹」を受け継いだ時に行ったのが、「暮らしの場をつくる」という取り組みでした。
「2011年になんですけど、震災の直前に家業である賃貸マンションの運営をやるメゾン青樹」という会社を後継者として受け継ぐことになりまして、その時に震災の影響もあったと思うんですけど、マンションが結構築年数が経ってまして、空室が目立つようになったんですね。そこで従来の賃貸住宅だとなかなか実現できないような、お部屋の壁紙を選んだりとか、空間を一緒に考えたり、あとはDIYでお部屋を好きなように編集したり、そういうことを住人と一緒にやるという取り組みを始めまして、そこから住人との関係性が芽生えて、コミニュティが徐々に膨れ上がってったというのが、活動のきっかけでした。そもそも目的としてコミニュティを作ろうとは思ってなかったので、住人さんとコミニケーションをたくさん取らないと、やはりより良い空間はできないし、その1人1人の住人と、僕は大家さんっていうのは街の採用担当って言ってるんですけど、面接に似たような時間をしっかりとることで、結果として住人を理解できるようになるし、あとお部屋作りとか空間作りも、結果としてゴールを一緒に目指す取り組みになるので、1つの空間が素敵な空間にできた時には、達成感を共に分かち合えるという。深いコミニケーションが賃貸住宅という空間を通じて取れるようになって、その1人1人としっかりとコミニケーションが取れていると、すべての住人。僕がハブになってお会いしているので、その住人同士。共通の価値観を持っているし、繋げるのはそんなに難しいことじゃなかったというのがきっかけでしたね。」
まずは、賃貸住宅を選ぶ時に諦めがちな「個性を出すこと」を、壁紙選びなどで実現した青木さん。それぞれ趣味や意見を聞きながら、数万もの種類の中から住民と壁紙をセレクト。プランニングをするように、賃貸住宅の空間を作っていったそうです。
青木さんは、こうもおっしゃっています。
「住人通しの約束ことも、無理せず、気負わず、楽しむのが大切。そうすれば、その先に人が集うコミュニティが生まれるはずです。」
また、青木さんは、賃貸住宅の大家さんをととめながら、もう一つの活動として、街の子供たちのために様々なイベントを企画する株式会社都電家守舎としても活動しています。そこには、こんな思いがありました。
「きっかけは、本当に始めは集合住宅の中の住人たちにより楽しい暮らしを味わってほしいっていう思いから住人同士をコミニットして繋げてったんですが、結局その集合住宅の中だけで閉じてしまっていると、楽しみってのはそんなに広がらないし、いずれ時間と共にドンドン薄れてしまうかもしれないっと思ったんですね。もう一方でやぱり、その建物そのものをプロデュースする立場でいると、やっぱりどんなに建物単体が良くて支持される空間になったとしても、街そのものの価値が高まらないと、結果としては今人口が減り始めている世の中ですし、空き家がドンドン増えている世の中なので、結果としては建物そのものの価値というものも、いずれは薄れていってしまう。どんなに魅力的な集合体を作っても、集合体の単位を少しづつじわじわ広げていかないといけないなという思いがあって、僕は街作り会社を作って、街作りをやるようになったんですね。」
当然、暮らすためには最低限の単位として建物っていうのは重要になってくるんですけど、住むようになると地域との関わりだったりとか、最終的に集合住宅だけじゃなくて、街として私達も担っていくようにならないと、暮らしの面での豊かさや、コミニケーションも非常に大事になりますよね。
株式会社都電家守舎では、リノベーションプロジェクトの一つとして、まずは、美味しいにこだわったお店、「都電テーブル」をプロデユースしています。子供連れでも気軽に入れる、また、ママさんたちでも気軽に働ける場所を、都電荒川線沿線にオープン。今後も都電荒川線沿線に広げていく予定だそうです。
また、8月4日からキッズリノベーションスクールも実施。子供たちだけで学び、体験するプログラムなども行っています。
気になる方は是非チェックしてみてください。