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2016.07.31

伝統茶{tabel}は管理栄養士だった新田さんが立ち上げたプロジェクト。豊かな自然に育まれた日本の薬草文化、暮らしの知恵を、在来植物のお茶を通して紹介しています。
管理栄養士だった新田さんが、1年半前に立ち上げたプロジェクトです。
実は、私たちが日頃から口にする、「お茶」には、健康的な体を維持するなど、さまざまな効果をもつ「薬草茶」というモノがあるんですね。ただ、日本の薬草茶は、1割しか自給できていないそうなんです。
そこで、新田さんは、日本各地を周り「薬草」について勉強されたそうです。伝統茶tabeは、新田さんが活動の中で出会った仲間がつくる食材を使って、オリジナルの薬草茶のブレンドに取り組んでいます。
「まず日本に元々生えていた在来種の植物達。今はただの雑草にしか見えなかったようなものも、実はとっても美味しいお茶になったり、それが自分の体質に合っていれば、自分の身体の健康を整えていく事が出来たりするんですね。なのでお茶がそれぞれ体を冷やすものもあれば、潤すものもあれば、温めるものもあって、お茶を通して自分の身体と向き合うという事が出来たらいいなと思っています。さらにそういった植物達はお茶になったり、料理になったりするだけでもなくて、入浴剤になるとか、あとは染物ができるとか本当に暮らしにたくさんの使い方ができるので、まずは知っていただくきっかけとして、お茶が出来たらいいなと思っていました。食品がたくさんある中でお茶を選んだきっかけは、管理栄養士とか食事で健康と思った時に、じゃあ例えば体を悪くしている方、お忙しくて体調を崩している方に、例えば人参があいますよっと言った時に、忙しい人ほど体を壊すけれども、忙しい人ほど料理をする時間もない、スーパーに行く時間もなかったりするので、そういった人達にお料理を進めるのはちょっと向いてないなと思ってたんですね。お茶だと凄く手軽じゃないですか。お湯だけあればどこのオフィスでも飲む事ができるので、そういったお茶という切り口でお伝えしていけたらいいなと思っています。」
「お茶」をあつかう上で、茶道も勉強したという新田さん。その中で学んだのは、普通にお茶を飲む時でも、まずお茶を入れる前に、一度深呼吸をするのが大切という事という事なんだそうです。
また、自分の体調によってお茶も変える事も重要なんだとか、体が疲れているのか、元気なのか、体の声によって変えてみて下さいとおっしゃっていました。
では、今の暑い時期には、どんなお茶がオススメなのでしょう?
「ちょうど今、暑い季節になってきているので垣通しとか、そばとか、はと麦とか、そういったお茶もいいですし、ドクダミなんかも体が冷えて、ちょうど余分な熱が取れるのでいいお茶かなと思います。暑いので水出しでゆっくり冷蔵庫の中で半日寝かしていただいても角が取れてまろやかでとっても美味しい飲み方ができるのでオススメです。でも逆にそういった薬効であるとか植物の力をもっと深くいただきたいって時ありますよね。もう今疲れてヘトヘト、もうお腹が痛くてなんとかしたい、とかそういう時にはじっくり20分煮出す、煎じるっていうんですけど、その方法も是非とってみていただきたいなと思います。そのいれ方は大さじ3杯くらいのお茶葉を小鍋に入れて500mlの水くらいで火にかけて、だいたいお水が半分になるまでしっかりコトコト煮つめるんですね。そうするとかなり濃いですけど、基本的にはこういった薬草であったり野草は、カフェインが入ってない事が多いので、苦くなったり不味くなったりはあまりしないと思います。かわりに植物らしい甘さであるとか、奥に眠っていた香りがふわっとひらいてくるので、月桃なんかもとっても美味しくなりますし、その奥に持っていた成分もしっかり出てくれるので、身体への慈しみもたくさん受け取る事ができるので、少し時間はかかりますが、家事の合間やメイクの合間にちょっとコトコトっと火をつけて煮込んで召し上がっていただけたら嬉しいなと思っています。」
いれ方1つでお茶も変わりますね。水出し茶のお話もされてましたけど、冷蔵庫に入れといたらいいだけですしね。暑くて帰ってきたら飲んでちょうどいいですから、是非皆さんも取り入れてください。
伝統茶tabel では、お茶の販売もインタネットで行っています。おいしくて体にも優しい国産薬草茶は、夏バテにもオススメです。