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2022.09.20
- 子どものころ新聞読んでいましたか?
- 9月20日火曜日
今朝のテーマは『子どものころ新聞読んでいましたか?』
Instagramのコメントでは、
*読んでいた=19%
*こども新聞を読んでいた=5%
*読んでいなかった=31%
*テレビ欄だけ見ていた=46%
との結果が!
今月の火曜日は4日間に渡って、新聞についての特集をお届け!
3回目の今朝は、子どもたちに向けて作られる新聞「子ども新聞」に注目!
読売KODOMO新聞 編集長の石川剛さんと
紙面づくりに協力する小学館の明石修一さんにお話しをお伺いしました。
→【読売KODOMO新聞】

- 子ども新聞
- 子ども新聞は現在、毎日小学生新聞、朝日小学生新聞、
読売KODOMO新聞、と大手の新聞社が手掛ける3紙に加えて
地方紙が独自に企画・発行しています。
今回はその中から、読売KODOMO新聞に注目!
読売KODOMO新聞が発行されたのは、2011年の3月。
毎日の発行ではなく、毎週木曜日に発行していて
ニュースのほか、歴史やニュースに紐付いたマンガ、中学入試の解説と、
子どもたちのニーズに合わせた記事が掲載されています!
→【読売KODOMO新聞】
- 子ども新聞の特徴
- 例えば選挙が公示されるときに組んだ特集では、
「そもそもなんで衆議院の他に参議院が必要なのか」
「選挙の仕組み」「選挙区と比例代表の仕組み」などから解説する記事を作っているそうです。
大人の新聞ではなかなか載らない「なんで」から掘り起こす。
基礎の基礎から話がわかると、次に同じテーマの記事が載ったときに
興味を持って読んでもらえると思っているそうです。
もうひとつ気をつけているのは字で説明するのも大事ですが
お子さんが読むので写真や図、表といった視覚的な説得力をもたせること!
衆院と参院の比較も定数や人気の違いも表にするだけでわかりやすくなる。
これを文章で長々説明すると読みたくなくなる。
そんなところに気を使って新聞を作っているそうです!
- 記事の選定
- 子ども新聞の方針として、いかに世の中で大人の新聞を含めて、
世の中で大きな扱いを受けているニュースがあったとしても
子どもに伝えるのにはシリアスすぎる・子どもがそれを読んでも勉強する内容がない。
そういうニュースについてはあえて取り上げない。
例えば、通り魔事件など…。
一方で大人の新聞だとそれほど大きく扱われない、
例えば昆虫の新種がどこかの国で見つかりましたみたいな話を、
勉強も含めて子どもたちは知りたいだろうなと思うので、
そういったニュースを大きく扱うなんていう判断もしたりしているそう!
ここでの勉強というのは、世の中の仕組みを知っていくこと、
世の中に興味を持ってもらうことというのが
子ども新聞の最大の使命かなと思っているので、
そういったところを「勉強」という言葉で表現しています。
- 担当部署を設けない
- 読売KODOMO新聞では政治部、スポーツ部、といった担当部署を
あえて設けていないそうなんです。
お話を伺っている石川さんは各部署の最終的な出向責任者=デスクの役割。
編集室には8人の現役社会部の若手記者が所属していて、
この記者たちがそれぞれ取材して出向。
普通の新聞社の記者ならば「厚生労働省担当」「裁判所担当」など
基本的に担当が決まっているんですが、子ども新聞は決まりなく、
ある記者が事件事故の記事を書くことがあれば、
翌週同じ記者がスポーツ記事を書くことがあるそうなんです!
そのニュースに対して強い思いがある記者が記事を書いた方が面白いと思っているので
情熱を持つ記者が書くべきと思っているので担当はないんだそうです。
- 小学館の特集内容
- 読売KODOMO新聞は
ニュース部分を読売新聞社のみなさんが選定していますが
マンガを含めた子どもたちに向けたトピックは
小学館の学年誌を担当するチームが協力しています。
お話を伺ったのは、『小学8年生』という学年誌の編集を担当してる明石さん。
新聞と雑誌。紙媒体とはいえ違う文化で成り立ってきたので同じ子供向けと言っても
当初は紙面づくりに対する想い、方向性がなかなかうまく合わなかったそうです。
ただ子どもたちに新聞をわかりやすく読んでほしい、という思いに加えて
小学館側としては子どもたちに読んでもらうなら
よりニュースに興味を持って読みたくなる、
好奇心をふくらませる紙面づくりを活かしたいということで
モニター調査の結果、小学館がトピックを作成することになったそうです。
読売KODOMO新聞で読売新聞の方ではその時に話題の出来事が中心に取り扱われますが、
小学館の編集会議では「これ面白そう」というマニアックなネタを含めて、
子どもたちに伝えたい、知ってほしい、というネタを出し合い、面白がる。
それで子ども目線に落とし込めるものを特集面に載せる、
というカタチで進めているそうです。
- 子ども新聞という媒体の意義
- 雑誌と新聞、双方の制作に携わる明石さん。
学年誌のノウハウで、新聞のなかで意義があると思っているのは、好奇心。
何かを知りたいというチカラは子どもたちにとっては大切だと思っていて、
それを守る大人たち、という親子の関係も大事だと思っているそう。
子どもたちの知識欲を奪わない、見守る。
こうした子どもたちが好奇心を持って生きていくことが
寛容な社会につながると思うし、
知りたい人が多くなれば政治のチェックや社会の不寛容さを訴える、
反対するというポジティブな行動にもつながるとも思うし、
子どもたちの好奇心をより膨らませて守っていきたいと思っているそうです。
- 子ども新聞特有の魅力
- 読売KODOMO新聞の編集長石川さんは
読売新聞のサイトでこうお話されています。
「ネットやSNSのニュースは自分好みのニュースに
素早くアクセスできる便利さがあります。
でもお子さんには、自分が知らなかったニュースを知り、
世界の広さを知ってほしいのです。
お子さんは、学校と塾が「世界のすべて」だと思い込んでしまいがちです。
KODOMO新聞で視野を広げてあげてください。」
子ども新聞。
子どもたちにも、そして大人である我々にとっても、
新しい世界を広げるきっかけになるかもしれませんね。
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