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2022.09.13

新聞でどんな記事を読みますか?
9月13日火曜日
今朝のテーマは『新聞でどんな記事を読みますか?』

メッセージ・Twitter・Instagramのコメントでは、
休日に全体をじっくり
夫婦で気になる記事を交換して最後に天声人語
読売新聞の人生案内というコラム
…などなどがありました!


今月の火曜日は4日間に渡って、新聞についての特集をお届け!
2回目の今回は、そんな新聞記事ができるまでに注目!
株式会社 朝日新聞社のソーシャルメディア・ディレクター
田中志織さんにお話しをお伺いしました。
→【朝日新聞

新聞社に届くニュース
朝日新聞社は 国内の4本社に加え、1つの支社。
さらに取材拠点が全国あわせて およそ220箇所。
海外には5つの総局、28の支社があり、社員数も4100人!
この内の半数が記者の方で、全世界からニュースが集まります。
平均すると世界を含む取材拠点から集まってくる原稿の量は毎日96万字くらいのもの!
ざっくり言うと、250ページくらいの文庫本7冊分ぐらいに相当するそう!
これを精査して、今届けたいニュースとして 1冊分にまとめているのが、
新聞社の皆さんなんですね!
何をネット配信するか。翌日の朝刊に掲載するか。
当日の朝刊が届いて間もない午前中のうちから
翌日の紙面についての会議が 複数回に渡っておこなわれるそうです。
新聞が私達の手元に届くまで
新聞が私達の手元に届くまでには
本当にたくさんの人が誤字はないか、情報に偏りがないか、
確認する作業をおこなうそう。
記者→デスク→編集者→校閲部→別部署のデスクや編集長…と
何十人という単位の人が世に出るまでのものを見て
指摘がギリギリまで続いて最終的な形になり、1部が作られるそうです!
選挙やナイタースポーツ
当日の朝刊が私たちの手元に届いて間もない時間から
翌日の朝刊の内容について会議が繰り返されるという新聞社のお仕事!
一方で、夜遅くまで結果がわからない選挙やナイタースポーツなどは
新聞の完成までに結果が出ないことも珍しくないそうです。
その時は、ココの面にはこういう記事をこのくらいの行数で収めようと
出稿する側と編集する側で綿密に打ち合わせを重ねるそうです。
特に選挙は一番シビアで、1面のパターンをいくつも用意して、
時間ごとの投票数ですぐに差し替えられるようにしておき、
発行されたときには、事実と食い違いがないように仕上がっている!
結果がひっくり返る可能性もあるなかで
新聞1部をカタチ作るこの工程は相当な経験・技術が必要になるそうです。
紙媒体の新聞の魅力
デジタルの情報は、リアルタイム性を重視したフロウの情報。
一方で紙面は、情報をストックすることに長けている。
紙の新聞の田中さん達が長所だと考えていることの一つは、
扱う位置や記事に割いているボリューム。
あとはどういう見出しなのか。
実はこの見出しの大きさにも、それぞれ価値判断を込めているそうで、
デジタルで情報を見る人が増えていくなかで、
紙面で「ニュースの大きさ、価値」を見極める需要が一定数存在する!
新聞社に求められること
かつては4大マスメディアと呼ばれているものが、
ほぼメディア全てだったが、今はもう、1人1人が誰でもメディアになれる時代。
その中で言えることがあるとすれば、付加価値をどう伝えていくか。
今起きている事実だけではなく、歴史的な背景や違う角度の見方など
いろいろな視点を提供していくことが
新聞社がやならければいけないことだと思っているそうです。
たくさんの経験や歴史が培われた新聞社だからこそ
ファクトを伝えることはもちろん一番の大前提として必要ですが、
そのファクトにどれだけ付加価値をつけていけるかが問われていると思っているそうです。

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