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2022.06.30
- 「健康のために”あえて”食べてるものは??」
- 暮らしが芽吹く朝時間、あなたの今日が最高1日になるように、
暮らしを豊かにしてくれるヒント=種を
あなたと一緒に見つけて育てていく番組、
今朝のテーマは「健康のために”あえて”食べてるものは??」
メール、ツイッターInstagramでは…
「古代もち麦です。食物繊維を多く摂取できます。そして見た目が赤飯みたいでおめでたいかな?笑」
「寝起きのコップ一杯の水と毎日梅干しを一つ」など、みなさん習慣化しているんですね。
様々メッセージありがとうございました!

- 江戸の食事情に注目!
- なんでも、江戸で食べていた食事は、とっても健康的だったとか・・・?
どんな食生活だったのか、どんなポイントが健康促進になるのか、、
お話を伺ったのは江戸料理 文化研究家で時代小説家の車浮代さん。
日本の歴史区分の中でも平安時代に次ぎ2番目に長い江戸時代。
長く安定的な統治が行われたために(大きな戦いはあったものの)比較的
平和な時代と言われ、庶民の文化が大きく発展したのも江戸時代でした。
- 江戸時代の食生活
- 1日2食から3食になった江戸時代。
主食は白米、成人男性の平均は一日5合食べていたそうです。
そのこともあってか、日本人は炭水化物をエネルギーに変える酵素を外国人と比べ1.67倍持っいます。
だから江戸時代の人は、にぎり飯2つと漬物で人足や飛脚をこなしていたそう。
時代的にも肉食は禁止で野菜、魚介類、穀物で体を作っていたんですね。
幕末に日本に来た外国人からは「足は短いけれど、体はギリシャ彫刻のようだ」と言われた記録も・・・
とにかく米を食べて動く、という生活だった江戸の人たち・・・
ただ健康的に過ごせたのはその食べ方にありました。
当たり前ですが、電子レンジなどなかった江戸時代では、
炊いたお米が冷えてしまえば、それを食べるしかなかったのですが、
この「冷や飯」が健康のキーポイント!
1時間くらい冷ましたお米にはファイトケミカル(フィトケミカルとも)は軟水養成澱粉が1.6倍増加。
ファイトケミカルは溶けない繊維質。
体を掃除しながら大腸まで届くので腸活になるし、腸内細菌の餌にもなる。
免疫がつき、抗酸化性もある!つまり、冷や飯はエネルギー効率が良いんです。
江戸の人は朝一回ご飯を炊き、朝は炊き立てを食べ、
残りはお櫃に入れて水分を上手に飛ばしながら冷ましていました。
昼用のおむすびや、冷や飯におかずで食べ、
冬場はお湯やお茶で一回洗ってからお茶漬けや雑炊にしていたそうです。
長屋暮らしが一般的で、台所も狭い。
加えて燃料が高かった上に火を起こすのも一苦労だったことから
ご飯を炊くのは朝1回、おかずは凝ったものではなく、
野菜の入った味噌汁や漬物が主だったとのことです。
- とはいえ、初期の頃は「江戸わずらい」という病が・・・
- 今でいうビタミンB1不足による脚気のことですが、
江戸に行くとかかり、地方に行くと治ることから贅沢病ともいわれていたそうです。
ビタミンB1は糠や研ぎ汁についているので、白米だけ食べていては不足してしまいますが、
お金のある人は白米に刺身など贅沢だったこともあり、その名前がついたようです。
画期的だったのは糠漬け。
糠に野菜をつけることで野菜の栄養素+糠の栄養素が凝縮。
その後江戸患いは消えたそうです。
また、カルシウムを魚介でとり、発酵食品、漬物、大豆加工品(豆腐、納豆、油揚げ)を摂る。
世界で健康長寿につながる食と言われるのは、日本の旅館の朝食=江戸時代の食事なんです。
- “ご飯を楽しむ”という”浮世”の意識
- それまでは戦に明け暮れ、生きるために食べていた時代から変わって、
庶民が食を楽しめるようになったのが江戸時代。
だんだん平和になり、食べることを楽しんでもいいんだ、というふうに明暦の大火以降変わっていったそう。
火事のあと、大きな街づくりをすることになり、
区画整理をしたり突貫工事が行われ、多くの人を集めたことで、
家まで帰って食事をする時間が惜しいと思う人が増え、
工事現場の周りに屋台が立ち並ぶようになったそう。
その屋台文化から、一膳飯屋(レストラン)が発展。
さらに番付ブームが重なり、ご飯屋さんのランキング付が行われ賑わい、
自炊と外食が半々くらいになったそうです。
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