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2021.05.24

「お腹が減るというカラダのサイン」について、
健康ジャーナリストの北村昌陽さんにお話し伺いました!

まずは、お腹の音。あの『ぐ〜』という音の正体とは?

「お腹が減った時にグーと鳴るあの音の正体は、胃袋が自分の中を掃除している時に起きる音なんですね。
胃の収縮というのは食事を食べた時に起きるものだという風に皆さん思ってると思うんですけど、もちろん食べた後にも胃は食べ物をこなすために収縮してるんですけど
それだけじゃなくて、お腹がすいた時に中を掃除するための収縮というのもおこっておりまして、これは医学的に言うと空腹時強収縮というちょっと難しい名前がついてるんですけども、あれがグッ〜となっている時にはもう胃袋がですねちょうど歯磨きのチューブの中が少なくなってきた時にぎゅーっとシゴいて口の方に残ったのを出す皆さんがやってると思うんですけれども。ああいう感じで空の胃袋がギュウって自分の中をしごいてそして中を綺麗に掃除するとそういうことが起きてるんです。だいたい空腹の時に1時間半から2時間に1回くらいの割合で起きるという風に言われています。」


続いては、「朝起きた時にお腹が減っている」・「お腹が鳴る」良いことなんでしょうか?

「はい、これもとてもいいことですね。と言いますのは、先ほどそのお腹がすいた時にぐ〜となって掃除をするという話をしましたけれども1日24時間の中でお腹が空っぽになる時間帯・・・一番長いのはやっぱり寝ている時なんですね。日中は朝・昼・晩、三度食事をするとしますとその間隔はまあ4、5時間ですからぐ〜となるのはせいぜい1回ぐらいなのに対して、寝てる間っていうのは7〜8時間お腹が空っぽの時間が続くわけですから、その間にこの空腹時の強収縮が何回も起きるんですね。何回も掃除してそして朝起きた時にからっぽ、すっきりして空腹の状態で目覚めてこれがもう理想的な胃腸のサイクルですから、朝起きた時にお腹が減るお腹がすっきりしているというのは、本当に健康の証といってもいいですね。昔から快便・快食・快眠と言いますけれどもあのその快眠と快食のベースになるのは朝起きた時にスッキリしているということですから起きた時にお腹が減っているというのは大変良いことだと思います。」


お腹が減っている時こそ一番活動的で健康な状態でもあるんだそうです。
一番活動的・・・それはどういうことなんでしょうか?

「人間の体、生き物・動物の体っていうのはお腹が空いたときにこそ、むしろある程度すいている時こそ一番活動的に動けるようには本来出来ているんです。というのはもともと人間も野生の生き物ですから。やっぱりお腹がすいた時ほど活動しなきゃいけないわけですよね、餌を取りに行くという。
で、お腹いっぱいの時は、動かなくていいと。もともと野生動物ってそういう風に生きてたはずなので。なので、人間の体の中にもそういうシステムは残っているので本当はお腹がすいた時に一番体は動けると。調子がいいと。」


お腹がすいている時にチカラが出なくなってしまう
という人は多いそうです。その理由とは?

「あの現代人はみんな食べ過ぎなわけですよ、お腹すいたという経験がほとんどなくて日常24時間の中で。いつもお腹すいたらパッと何か食べちゃうんで血糖値が下がりかけたら食べちゃう・・・体の中には血糖値が下がった時にその脂肪を分解して血糖値を上げる仕組みがあるんですけど、そっち側のそのお腹すいた時に頑張るシステムがほとんど働かなくて、そちらの動きがちょっとこう怠け癖がついちゃって、働きにくくなっちゃっているということが今の現代人には、よくあるんですね。そういう人はですねお腹がすいてくるとちょっとフラフラするっていうことがね、起きやすいんだと思うんですよ。なのでちょっと意識してお腹がすいたからしばらく食べないということをたまにその健康法として行ってみる。わかりやすいのはカスティング・・・「断食」ですね。意識的に食事を断つ、半日とか1日とか、食事を断つことによってその間お腹はもう ぐーぐーになるんですけれども、それをまあ時々やる。例えば月に一回とか。普段は、ばんばん食べてますから、あえて空腹に晒すことによってその体のシステム、食べ物がない時に力が出てくるようなシステムを刺激してやる。そうすることであの全体的な健康度・バランスが取りやすくなってくるっていうのはあると思います。」


今日お話しを伺った、北村昌陽さんの著書「スゴイカラダ」でもさらに詳しく載っています。
気になった方はチェックして見てください。
スゴイカラダ

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